バンコクにあるシーク教寺院では、誰でもカレーを好きなだけ無料で食べることができことができます。
実際に訪れて、カレーを食べてきたので、バンコクのシーク教寺院の場所や行き方、カレーを食べる流れについて解説していきます。
日本に住んでいるとシーク教と関わることはほぼないですが、ここに行けば、シーク教の人や文化に触れることができます。
珍しい体験をしてみたいという人はぜひ記事を参考にして、実際に訪れてみてください。
カレーが食べれる時間は10:30までなので、午前中に行くようにしましょう。
最後に、なぜ誰でも無料でカレーを食べれるのかという理由も説明します。
無料でカレーを食べれるバンコクにあるシーク教寺院の場所・行き方
バンコクでカレーを無料で食べれるシーク教寺院の名前は「Gurudwara Sri Guru Singh Sabha(グルドワーラー・シークル・シン・サパー)」です。
上の写真の右の建物になります。
インド人街であるパフラット地区に位置しています。
カオサン通りから、距離は約2km南に離れた場所です。
僕はカオサン通りから歩いて向かいましたが、片道35分くらいかかりました。
パッタイが美味しい「ティップサマイ」がある大通り沿いにあるので、迷うことはないです。
Gurudwara Sri Guru Singh Sabhaの場所
シーク教の寺院から約400m離れたところに「Sam Yot駅」があるので、バンコク中心部から電車に乗って行くこともできます。
MRTのブルーラインに乗車してください。
Sam Yot駅からシーク教寺院へのルート
他に、タクシーやトゥクトゥクを使って直接行く方法もありますが、安さを考えると、バイクタクシーになると思います。
カオサン通りからバイクタクシーで行く場合は、50~60バーツくらいです。
また、カオサンの西側から出ている船に乗って川を下っていく方法でも安く行けます。
バンコクのシーク教寺院で無料カレーを食べるまでの流れ
バンコクのシーク教寺院で無料カレーを食べるまでの流れを順番に説明していきます。
カレーを食べれる時間は8:00〜10:30の時間帯のみです。
日曜日は8:30〜10:30の2時間になります。
まずは入口にある門をくぐり、直進。
建物があるので、そのまま入ってください。
後は以下の順番でカレーを食べてください。
- 靴を預ける
- バンダナを頭に巻く
- 食事フロアでカレーを食べる
靴を預ける
入った後に、まず靴を預けます。
靴を預ける場所は男女別になっています。建物内に入って、奥側が男性、手前側が女性専用の靴預かり場所です。
靴預かり場所に靴を持っていくだけで大丈夫です。
靴を預けると、プラスチックの番号札を渡されるので失くさないようにしましょう。
返却時に必要になります。
バンダナを頭に巻く
靴を預けた後は、2階にある食事フロアに行くのですが、その前に階段の横にあるバンダナを頭に巻いてください。
これは、宗教的な理由で絶対しないといけません。
バンダナを巻いたら、階段を上がって食事フロアである2階へ上がりましょう。
食事フロアでカレーを食べる
2階に着くと、手前に食事があり、奥が食べれるスペースになっています。
最初にお皿をもらい、
- カレー
- ご飯
- ナン
- おかず
を好きなだけ取ってください。
注意点として、ここでは、食べ残しはダメなので、食べれるだけ自分のお皿に取りましょう。
おかわりは大丈夫だから、心配な人は少なめに取ろう!
ただし、マナー的に何回もおかわりするのは良くないとされてるよ!
赤い絨毯がひいてあるので、その上に座って食べるようにしてください。
食事する時は、話さず、静かに食べるのがここの決まりです。
シーク教の人も黙々と食事をとっているので、誰かと一緒に訪れる人も、うるさく話しながら食事しないようにしましょう。
食器や食事を取る場所の一番右側に銀色のおわんがありますが、それは飲み物用のおわんなので、あらかじめ取っておきましょう。
飲み物の種類としては、チャイと水があります。
それらは、手前側の中央に置かれてあり、基本的にセルフサービスになっています。
チャイはものすごく熱いので、やけどに気をつけて下さい。
または、奥の食事スペースでは定期的に飲み物を入れてくる人が来るので、その人に入れてもらってください。
バンコクのシーク教寺院で誰でも無料でカレーが食べれる理由
なぜ今回紹介しているバンコクにあるシーク教寺院では、誰でもカレーが無料で食べれるのか。
その答えは、シーク教の考え方に関係があります。
カレーを食べる前にシーク教のことについて知っておきましょう。
シーク教の基本情報
シーク教とは、インドで生まれた宗教の一つです。
唯一神「グル」に対して、他の人は弟子(シィク)であるあるという姿勢をとります。
昔はシィク王国が存在するほどの勢力を持っていました。
アルコールやタバコは禁止されています。
ヒンドゥー教などの牛や豚などの肉を食べることが禁止されていないので、体格のいい人が多いです。
シーク教の特徴
シーク教の男性の風貌の特徴として、「ターバン」と「長いヒゲ」が挙げられます。
よくイメージされるターバンをまいたインド人はシーク教の影響です。
シーク教は、インドの中でヒンドゥー教などに比べて少数派です。
それなのにインド人としてイメージされのか。
その理由は、シーク教の人は教育水準が高い人が多く、昔からビジネスや政治関係で海外に行くことが多かったそうです。
そのため、「インド人はターバンを巻いている」というイメージが世界的についたとされています。
ちなみに、体毛を切ることを禁止しているため、ヒゲがのびています。頭に巻いたターバンの中には長髪が隠れています。
シーク教の助け合い精神
シーク教は、カースト制度を否定しており、ヒンドゥー教と違って、どんな職業にでも就くことができます。
そのため、シーク教には裕福な人が多いです。
そして、シーク教には「助け合い精神」が浸透しており、お金を持っている人は貧しい人の援助するという考え方があります。
誰もが無料で食事できるのは、そうした精神からきています。
ここの寺院も、シーク教のお金を持っている人からの援助によって運営されているそうです。
シーク教の総本山であるインド北部にあるアムリトサルの黄金寺院では、ここと同じようにカレーなどの食事やチャイを無料でいただくことができだけでなく、旅行客がドネーションで宿泊できる宿もあります。
無料でカレーを食べれるバンコクのシーク教寺院では生演奏もしている
この建物は寺院なので、カレーを食べる場所だけでなく、お祈りする場所が上にあります。
食事を終えた後に行ってみました。
3階には何もなく、4階に行くと、お祈りスペースがありました。
そして、数人がお祈り中。
中央には、何やら偉い人がいました。
中央にいる人の前に人が行くと、お祓いみたいに、持っていた棒状のものを振っていました。
そして、その人の横には、演奏している人が3人いました。
この音楽が個人的には良くて、ずっと聞いていました。
実はこの音楽は食事フロアで流れていたものでした。CDか何かの音源を流してるのかと思いきや、ちゃんと生演奏していたことに驚きました。
演奏する人の前にマイクがセットされていますね。
毎日同じ曲を演奏しているのかはわかりませんが、この音楽は個人的にオススメで椅子に座って聞いていると30分くらい経っていました。
お祈りを見に行く場合は、信者の人の気をそらさないように静かにしましょう。
無料でカレーを食べれるバンコクのシーク教寺院まとめ
バンコクにあるシーク教寺院で食べれる無料カレーについて紹介しました。
シーク教の人たちとカレーやチャイを同じ空間で味わったりすることは、日本ではなかなか体験できないと思います。
ぜひ一度異文化を体験してみてください。