世界一周に行くのだけど、予防接種はどこで打てばいいのだろう?
国内の方が衛生的だからいいのかな?
でも、海外だと安くできるって聞くし…
この記事では、世界一周の予防接種は「海外で打つべき」それとも「日本国内で打つべき」という問題について解説していきます。
世界一周などの長期的に海外を旅する人にとって予防接種は必要です。
でも、予防接種は日本でも海外でも打つことができるので、どこで打った方がいいのか悩みますよね。
この答えは一概にどっちがいいと言えません。
それは、それぞれにメリット・デメリットがあるため、人によって違うからです。
この記事では、
- 世界一周をする人は絶対に予防接種が必要な理由
- 予防接種を打つ場所によって異なるメリットの比較
について解説しているので、記事を読んでみて、自分に合ったほうで打つようにしてみてください。
世界一周に予防接種は必要
まず、日本と海外どちらで予防接種を受った方がいいかを説明する前に、世界一周旅行者には予防接種を受けるべきということを伝えたいと思います。
たまに予防接種を受けずに世界一周をしている人に出会いますが、ほとんどの人はちゃんと接種しているので「予防接種を打つこと」は当たり前だと思ってください。
予防接種のお金は安くはありませんが、必要経費だと思ってちゃんと打つようにしましょう。
世界一周旅行者は感染症にかかるリスクが高い
短期旅行者は高いお金を払って予防接種を受けるべきだとは言えません。
数日から1週間などの短期旅行の場合だと、時間的に感染症にかかる可能性が低いからです。
また、短期旅行の場合だと、そこまでお金を節約する必要がないので
- 衛生管理ができている店で食事をする
- ツアーを使って観光する
という人が多いので、感染症にかかるリスクはあまりないと言えます。
しかし、世界一周のような、数カ月から数年に渡って長期的に海外を旅行する場合は違います。
世界一周だと長期間に渡っていろんな国や地域を旅することになります。
そのため、様々な感染症にかかる可能性が短期旅行者と比べて非常に高いのです。
バックパッカーのほとんどは、きちんとしたレストランよりも屋台や食堂でご飯を食べることが多いので、食事から感染症にかかることがあります。
また、ほとんどの国では、野良犬に噛まれて狂犬病になるリスクがあることを忘れてはいけません。
狂犬病ウイルスを持っている犬に噛まれ、狂犬病を発症してしまったら100%死んでしまいます。
犬に噛まれたら、どっちみちワクチンは打たないといけないのですが、狂犬病の予防接種を事前に打っておけば、噛まれた後に打つワクチンの接種回数が少なくて済みます。
イエローカードがないと入国できない国がいくつもある
世界の中には、黄熱病の予防接種を打ってないと入国できない国がいくつもあります。
そのような国には入国の際にイエローカードの提示を求められます。
ちゃんと打っておけば、その場でイエローカードは発行されますが、打っていないと手に入れることはできません。
いくら行きたい国でもイエローカードがなければ入国ができないこともあるので、それを回避するためにも予防接種を打つことは必要です。
長期旅行でも「ヨーロッパ一周するだけ」という場合は予防接種は必要ないかもしれないけど、その他の地域に行く予定があるのなら予防接種を確実に打つようにしよう!
では、予防接種は国内、海外どちらで打つべきなのでしょうか。
同じ予防接種を受けるにしても、「日本国内で予防接種を受ける」のと「海外で予防接種を受ける」という2つの大きな選択肢があります。
それぞれに違ったメリットあるので説明していきます。
世界一周の予防接種を日本国内で打つメリット
日本国内で予防接種を打つメリットは、
- 医師と日本語でコミュニケーションができること
- 海外で予防接種のために時間を割かなくてもいいこと
の2つです。
医師と日本語でコミュニケーションができる
まず日本で予防接種を受けるメリットは「医師と日本語でコミュニケーションができること」です。
日本では当たり前ですが、海外の病院で、日本語を使ってコミュニケーションができる医者がいる場所は非常に限られています。
そのため、海外で予防接種を打つ場合は、基本的に英語を使って会話しなければいけません。
会話と言っても、そこまで難しい会話ではありません。
- どの種類の予防接種を打つべきか」などの相談
- 「どれぐらいの間隔を空けて次の予防接種を打つべきか」などの注意事項
それでも英語が話せない人、苦手意識がある人はストレスになってしまいます。
その点、日本国内で予防接種を打つ場合は全て日本語で大丈夫です。
そのため、予防接種を打つのはスムーズに進みますし、その他にもどの予防接種を打つべきかなどのアドバイスももらえるかもしれません。
海外で予防接種のために時間を割かなくてもいい
2つ目の理由は「海外で予防接種のために時間を割かなくてもいい」ことです。
予防接種は体内に弱いウィルスを入れることによって、そのウィルスに対する抗体を体内で作り出す作業です。
その証拠に予防接種を打った後は、体がだるくなったり、腕が痛くなったりすることがあります。
身体がウィルスに対して戦っているので、すごい負荷がかかっているのです。
そのため、予防接種は一日に決まった本数までしか打つことができません。
したがって、数種類の予防接種を打つ場合は一日で終わらないのです。
また、予防接種の中には一回の接種で終わらないものがあります。
そのような何回か打たないといけないものは、一回目に打った日から決まった期間を空けて接種しなければなりません。
このような理由から、海外で予防接種を受ける場合、予防接種の種類によっては一つの国に一定期間いなければいけない可能性があります。
早く他の国に行きたいのに、それができない状況になるかもしれません。
反対に日本出国前に日本国内で必要な予防接種を全て済ましておけば、予防接種に取られる時間がなくてすみます。
つまり、海外で予防接種にかける時間がなくなる分、他の事に時間を使うことができるようになるのです。
世界一周の予防接種を海外で打つメリット
海外で予防接種を打つメリットは、「費用が抑えられること」です。
このメリットは国内では享受することができません。
予防接種の費用を安く抑えることができる
海外で予防接種を受けるメリットとして一番大きいのは何といっても「費用が抑えられること」です。
海外の病院では物価の関係で日本よりも安く打つことができる国がたくさん存在します。
物価の影響以外にも、日本と違って予防接種の需要が多いために、料金が安くなっていることもあります。
世界一周旅行者の中では、タイのバンコクにあるスネークファームで予防接種を受ける人がダントツで多いです。
僕自身もスネークファームで予防接種をしました。
スネークファームで予防接種を打つことで、費用もかなり抑えることができます。
具体的に言うと、僕が受けた時のレートで計算するとバンコクのスネークファームで予防接種を受けたことによって、5種類7回の接種で約15,372円で済みました。
日本で予防接種を受けたと仮定して、金額を計算すると約56,080円になりました。
つまり、海外で予防接種を打つことによって約49,708円も安くすることができたのです。
僕が予防接種をした2015年よりも予防接種は値上がりしています。
2019年で同じ種類の予防接種をした場合は、日本円で16,830円となり、日本の病院で打つよりも48,250円分節約できることになります。
どの予防接種にいくらかかり、日本で打つのとどれぐらい金額が違ってくるかという具体的な情報は下の記事にまとめています。
そもそも「海外で予防接種を受ける」と聞くと
- いくら安く予防接種を打つことができると言っても、海外で注射を打つって怖いなぁ
- 衛生的に大丈夫なのかなぁ
などと不安になる人も多いかもしれませんが、その心配はする必要はありません。
変な病院もありますが、どの国でも大きな病院に行けばそれなりの設備は整っています。
僕が実際に予防接種を打ったスネークファームも赤十字病院だったので、衛生環境もちゃんと管理されていました!
まとめ:世界一周の予防接種を打つ場所は人によって違う
予防接種を打つ場所によって得られるメリットが違うことは分かってもらえましたか?
まとめると以下のようになります。
よって、日本で予防接種を受けた方がいい人は、以下のような人です。
- 英語を話せない、話したくない人
- 時間が限られている人
- お金にある程度余裕がある人
そして、海外で受けた人がいい人は、以下の人です。
- 時間がたっぷりある人
- お金を少しでも節約したい人
それぞれのメリットを考慮して、日本国内と海外で組み合わせて予防接種を打つことで時間を有効使うこともできます。
どちらかで打つか、世界一周する出発前にきちんと予定を立てておきましょう。