日本人なら誰でも申請して、お金を払うだけで手に入れられるパスポート。
この「日本のパスポート」は世界の中でもとても優れています。
今回は日本のパスポートが
- 日本のパスポートがどれだけすごいのか
- 日本のパスポートがなぜ世界最強なのか、その理由
- 日本のパスポートが最強だと感じたエピソード
を説明していきます。
この記事を読むと普段意識しないし、他と比べないと分からない「日本のパスポートのすごさ」が分かるはずです。
日本のパスポートのすごさは世界で認められている
世界のパスポートについて書かれている記事やサイトなどはインターネット上にいくつもあります。
今回はその中でも
- PassportIndex
- Henley & Partnersのパスポート自由度ランキング
- BUSINESS INSIDER
の3つのサイトを見て、日本のパスポートのすごさを検証していきます。
「PassportIndex」では同率3位
「PassportIndex」という各国のパスポートで行ける国数を表示しているサイトでは日本のパスポートでビザなし入国できるのは156カ国で、世界で3番目に力の強いパスポートであるとされています。
- 第一位(158カ国):ドイツ、シンガポール
- 第二位(157カ国):スウェーデン、韓国
- 第三位(156カ国):デンマーク、フィンランド、イタリア、フランス、スペイン、ノルウェイ、日本、イギリス、アメリカ
- 第四位(155カ国):ルクセンブルク、スイス、オランダ、ベルギー、オーストリア、ポルトガル
- 第五位(154カ国):マレーシア、アイルランド、カナダ
リンク Global Passport Power Rank | The Passport Index
2016年時点でのランキング
僕がこの記事を書いたときは日本は4位にランクしていました。
その時のランキングは以下の通り。
一つランクが上がっていることがわかります。
- 第一位(147カ国):イギリス、アメリカ
- 第二位(145カ国):韓国、ドイツ、フランス
- 第三位(144カ国):イタリア、スウェーデン
- 第四位(143カ国):日本、シンガポール、フィンランド、デンマーク、ルクセンブルク、オランダ
- 第五位(142カ国):スイス、カナダ
Henley & Partnersでは同率5位から単独1位に(2018)
Henley & Partnersという会社は毎年「パスポート自由度ランキング」を発表しています。
そのランキングでは、2017年時点で日本のパスポートは第5位だったものが、2018年には1位になっています。
BUSINESS INSIDERでは同率10位
ビジネスのニュースを発信しているビジネスインサイダーのサイトでも2017年9月13日のニュースでパスポートについての記事が書かれています。
「The 22 most powerful passports in the world」というタイトルでどの国のパスポートがすごいかのランキングを22位まで出しています。
この22か国に日本も入っており、デンマークとシンガポールと同率10位にランキングされています。
パスポートの強さを100点満点で評価しており、日本は98.4点です。
リンク The 22 most powerful passports in the world | Business Insider
日本のパスポートが最強だと感じたエピソード
僕自身が「日本のパスポートってすごい」と意識したエピソードを2つ紹介します。
タイに向かう機内の中でした中国人との会話
2013年に東南アジア5カ国を周るために、日本からシンガポールに行く飛行機の中での会話でした。
機内で地球の歩き方を読んでいると、隣に座っていた女性が話しかけてきました。
その人は日本で働く中国人で、タイに旅行に行く途中でした。
その人と話している時に、僕が東南アジアを5カ国旅することを伝えると、こう言いました。
日本のパスポートはすごい。
中国のパスポートだと連続して国を旅行することはできない。
その時、特に意識していなかった日本のパスポートの力を知るきっかけになりました。
カナダ留学中にアメリカに旅行に行った時
また思い返せば、カナダに留学中にタイの友達とアメリカのシアトルに行く時にも、「日本のパスポートは最強」ということを実感しました。
カナダからアメリカに入国する時、僕は入国審査場所で入国カードを書くだけで、その場でアメリカに90日までの滞在ができるビザを手にしました。
ですが、タイの友達はタイ本国で面接などをしてビザを取らないといけなかったと教えてもらいました。
日本のパスポートがなぜ世界最強なのか、その理由
今なぜ日本のパスポートが世界最強なのはどうしてだと思いますか?
日本のパスポートが世界的にも評価されて、ビザなし渡航できる国数が多い状況があるのは、GDPが高く、経済的に成長しているからでしょうか。
それもあるかもしれません。
理由はたくさんあると思いますが、僕が思うに大きい2つの理由を挙げてみます。
過去の日本人のおかげ
一番大きいのは、今までに、たくさんの日本人がしてきたことによる評価のおかげだと思います。
日本の先人たちが小さなことから歴史的な偉業をコツコツしてきたことを世界が認めてくれている結果です。
リトアニアのカウナスという街に行ったときには、杉浦千畝さんの功績をたたえるものが電車の駅の建物に飾られていました。
杉浦千畝さんは、カウナスの領事館で外交官として働いていた時に、ナチスドイツから逃げてきたユダヤ人に日本への通過ビザを発給した人です。
そのビザによって6000人の人が助かったとされ、命のビザと呼ばれています。
日本政府からは当時同盟国だったドイツのことを考慮して、ビザの発給はやめるように言われていましたが、それに背いた行動の結果、多くのユダヤ人を助けることになりました。
ただ日本人はあまり過去の日本人のことを知らない人が多いです。
杉浦千畝さんに関しては本もたくさんありますし、映画にもドラマにもなっているので自分で知ってほしいと思います。
毎年行っているODAなどの援助のおかげ
また、日本は毎年多額のODA(政府開発援助)をいろんな国に対して行っています。
2013年だと11,582百万ドル(外務省データの主要援助国のODA実績の推移(支出純額ベース)もの金額を投資しています。
カンボジアとホーチミンにかかる「つばさ橋」
僕がベトナムのホーチミンからカンボジアのプノンペンにバスで移動したときに渡った橋「つばさ橋」。
このつばさ橋は日本のODAによって建てられたもの。
日本はこのつばさ橋の建設費121億円のほぼ全額を無償で提供し、建てています。
日本企業の三井住友建設が10年以上もかけて施行して完成させました。
つばさ橋ができたことにより、時間をかけて船で川を渡る要がなくなり、ベトナムとカンボジア間の人とモノの移動がスムーズになっています。
ラオスにある「ラオス日本大橋」
同じようにラオスのパークセーにある「ラオス日本大橋」も日本のODAで建てられたものです。
無償で総工費55億円をかけて作られた結果、現在ラオスの1万キープ紙幣には橋の写真が印刷されています。
また、ラオスで走っているバスの中には日本から提供されたものがたくさんあり、「このバスは日本からのものです」と日本の国旗付きで表示されています。
JICAによる人の支援
このようなお金やモノの提供だけでなく、日本はJICA(独立行政法人国際協力機構)を通して人の提供も行なっています。
厳しい審査に合格した技術や知識を持った人たちが海外青年協力隊として、発展途上の国や村に2年間も現地に派遣され、その地域の発展に貢献しています。
そうしたことをふまえて、「日本人なら信用できる」「悪いことをしない」と信頼されているからこそ、日本のパスポートでの多くの国にビザ無し渡航ができるのだと思います。
日本人であれば世界最強のパスポートを簡単に取得できるという権利
「日本に生まれたこと=幸せ」とは言えませんが、海外に行くことに関しては日本に生まれたことはものすごくラッキーだと思います。
世界には、他の国に行きたくいお金のある人でも、パスポートやビザの制限のせいで行けない人がたくさんいます。
ノービザで行ける国が少ない国に生まれた人は、いちいち大使館に行ってビザを取得する必要があったりして、時間とお金がかかります。
しかしその点、日本人なら誰しも申請することで、世界的に自由度の高いパスポートを取得することができます。
海外旅行のお金に関しても恵まれている
パスポートうんぬんより、そもそも海外に行くお金の余裕がない人も海外にはたくさんいます。
国によってはアルバイトではなく、正社員として働いていたとしても生活するのにいっぱいで、海外旅行なんて無理なんて人はごまんといます。
しかし日本であれば、学生でさえも1カ月バイトを頑張れば数万円を稼ぐことができるので、パスポート代も旅費も少し働けば貯めることは可能です。
特にリゾートバイトをすれば、あっという間にお金が貯まります。
だから、日本人は、日本人の特権としての「世界3位のパスポートパスポート」を活かしてもっと世界に行くべきだと思います。
世界最強の日本のパスポートを持って世界に出よう
日本のパスポートがいかにすごいのか分かりましたか?
繰り返しになりますが、僕は日本人はもっと海外に行くべきだと思います。
世界一周する必要はありません。
たった1カ国行くだけでも国内では味わえない体験ができるはずです。
日本を知るためにも、他の国に行っていろんなモノを見て、文化を体験し、現地の人たちと交流することはとても大切です。
世界は広く、日本なんて世界のほんの一部でしかありません。
身構えずに興味ある国にサクッと行っちゃいましょう。