海外のATMで現金を引き出そうと思ってるけど、不安だなぁ。
海外旅行中に現地通貨を引き出すために、クレジットカードを使う人も多いと思います。
ただ、日本でATMを使うように同じ感じで使ってしまうと危ない場合があります。
そこで記事内ではクレジットカードを利用して海外のATMでお金を下ろすときに気を付けるべきことをまとめました。
簡単にできる対処法も紹介しているので参考にしてみてください。
クレジットカードを使って海外のATMを利用した直後は犯罪に注意
海外のATMでお金を下ろした直後は、細心の注意を払うようにしてください。
なぜならATMでお金を下ろした後の人は、みんなある程度の現金を持っているため、あらゆる犯罪のターゲットとなりやすいからです。
ATMでお金を下ろした直後に遭いやすい被害は以下の3つです。
- 強盗
- スリ
- 詐欺
強盗に注意
お金を下した人から乱暴にお金を強奪する強盗。
ATM付近ではなく、人通りの少ないところまで付いてきて犯行に及ぶこともたくさんあるので、宿に帰るまで気を付けた方がいいです。
「強盗」というと、銃やナイフで「金を出せ」という脅す方法が一般的です。
強盗に遭った場合は抵抗せずに、渡すようにしましょう。
銃は脅しだけでなく、場所や人によっては本当に撃ってくる場合もあります。
他にも、後ろから首を羽交い絞めにして、意識を失くした後に物品を盗む「首絞め強盗」などもあります。
これはボリビアやメキシコが有名です。
スリに注意
海外のATMでお金を下した後は、スリの被害にあうことも多いです。
犯人は、ATMを使った人のあとを追跡し、人混みの中でポケットやカバンから財布を盗んでいきます。
海外でスリはヨーロッパで多いです。
特にバルセロナは、スリが多く、手口が巧妙ということで有名です。
バルセロナが有名ですが、ヨーロッパは陸続きなので、外国人旅行客が行くような場所はスリがいるものだと考えたほうがいいです。
南米やスペインなどでは、ケチャップ(あるいは汚い液体)をかけて、それらの液体を拭くふりをしてバッグや財布をスる「ケチャップ強盗」の被害も多いです。
※「ケチャップ強盗」という名前で呼ばれますが、詐欺やスリという側面が大きいです。
詐欺に注意
ATMでお金を下ろした後の人を狙ってくる詐欺もあります。
特に有名なのが、東南アジアで横行している「賭博詐欺」です。
僕自身もラオスのビエンチャンにあるATMでお金を下ろした直後に、優しそうな2人組のカップルに話しかけられました。
2人は日本に興味があるそうで一緒に家でご飯を食べないかと言ってきましたが、明らかに怪しかったので断りました。
アジア圏では、フラフラしている外国人旅行客を狙ったを詐欺があります。
そして、毎年多くの日本人がお金を騙されています。
この詐欺は、何かと理由をつけて家に招待し、トランプゲームで賭け事をします。
最初は勝っていきますが、最終的にはボロ負けしてお金を奪われるという手口です。
トランプを使って行う詐欺ということで、「賭博詐欺」、「いかさまトランプ詐欺」や「ブラックジャック詐欺」といろんな呼ばれ方があります。
街中で普通に声をかけられることもありますが、ATMの近くで声をかける人を見つけている場合も多いので注意しましょう。
ATMのカード挿入口に設置されたスキミングの機械に注意
ATMを利用するときに気を付けてほしい一つが「スキミング」です。
スキミングとは、クレジットカードの情報を抜き取ることで、その情報を使って全く同じカードを作るなどをしてお金を不正に利用する犯罪。
犯人側はいろんな方法でカード情報を抜き取ろうとしてきます。
一番多いのは、ATMのカードの挿入口に「カードの情報を抜き取る機械」と「小型カメラ」などを設置する方法。
犯人はまず、ATMのカード插入口にカードの情報を抜き取る小さな機械を設置します。
そして、小型カメラを使って、ATMに打ち込む暗証番号を見るのです。
下の動画のように、スマホを設置する方法もあるようです。
海外のATM危なすぎだろwww pic.twitter.com/yYb6TxVMH0
— ここあ@アニマル&おもしろ動画 (@cocoa_chan17) September 18, 2020
カメラを使わずに、並んでいるふりをして、後ろから暗証番号を押すのを見ている人も多いので気をつけてください。
この2つの情報をを抜き取った後は、同じ情報を持ったカードを作成し、正しい暗証番号を使って、現金を抜き取ります。
海外旅行中にクレジットカードでATMを使う時のポイント
上記で、海外旅行中にクレジットカードでATMを使う時に注意すべきことを紹介しましたが、どうすればより安全にお金を下ろすことができるかを紹介します。
- 銀行の中にあるATMでお金を下ろす
- カードの挿入口をチェック、暗証番号は隠れて押す
- できるだけ小まめにお金を下ろす
銀行の中にあるATMでお金を下ろす
現金を下ろした後に襲われるリスクを低くするためには、できるだけ建物の中にあるATMを使うようにしましょう。
さらに「ガードマンのいるATMを使うこと」が有効です。
お金を引き出した後に、犯罪に巻き込まれる可能性は0ではありませんが、ガードマンがいるためお金を引き出している時に襲われる可能性は低いので、外に設置してあるATMよりも安心して使うことができます。
また、銀行のATMにはカードをスキミングする機械が取り付けられている可能性が低いです。
銀行は営業時間しか開いてないのに対して、外に設置してあるATMは24時間つけ放題。
犯人側もガードマンがいる場所や監視カメラがあるような場所で、無理してスキミングの機械を設置しようとしません。
海外でたまにあるクレジットカードがATMに吸い込まれた場合も、外に設置されているATMよりも、対処が早いことが多いです。
このような理由から、クレジットカードで現金を下ろすときは銀行の中のATMを使うことをオススメします。
カードの挿入口をチェック、暗証番号は隠れて押す
ATMを利用する前にカード挿入口に怪しい機械が付いていないかチェックするようにしましょう。
また、暗証番号を入力するときに片方の手で打つ手を隠すことも有効です。
また定期的にクレジットカードまたはキャッシュカードの明細をチェックするようにしましょう。
スキミングの被害はちゃんと明細を見ていないと気づかないことが多いです。
クレジットカードの不正利用は、自分が使っていないことを証明できれば、返金補償してくれるものが多いです。
ただ、クレジットカードの補償期間を過ぎている場合は返金されることがありません。
それは避けるためにも利用明細をこまめにチェックするようにしましょう。
クレジットカードの明細は定期的に確認するようにしましょう。
できるだけ小まめにお金を下ろす
海外のお金の持ち方を説明した記事でも書きましたが、基本的に海外旅行中は現金は必要最低限しか持ち歩かない方がいいです。
なので、海外のATMでお金を下ろす時は一度に大金を下ろさないことが大切です。
ATM手数料がかかるところでは、手数料を節約するために限度額いっぱいまで引き出す人もいます。
その気持もわかりますが、現金は盗まれても海外旅行保険の対象外となっています。
なので、現金は小まめに下ろすようにして、例え盗まれても被害が少ないようにしましょう。
特に治安が悪いと言われる場所は大金は絶対に持ち歩かないことが大切です。
海外旅行中にクレジットカードでATMを使う時に注意すべきことと対処法まとめ
海外でクレジットカードを使ってATMで現金を引き出す時に注意すべきことと対処法を紹介しました。
海外旅行中は現金は必要最低限だけ持ち、クレジットカード払いをメインにすることをおすすめします。
クレジットカードは盗まれても、カードの利用をすぐに停止すればいいだけですし、万が一不正利用されていても返金補償が適応される場合もあります。
海外旅行中にクレジットカード払いを基本にした方がいいということに関しては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。