この記事では、タイでのビザ延長する方法について解説していきます。
タイでビザを取得せず空路で入国した場合、タイ国内に滞在できる日数は30日間です(通常時)。
しかし、タイは居心地がいいですし、予防接種などの関係で「タイにもっと滞在したい」と思う人も多くいます。
僕自身もノービザでタイに入国して、滞在期間を延ばすためにビザの延長を3回した経験があります。
今回は経験したことをもとに、タイのビザを延長するにあたって知っておきたい
- タイのビザの延長についてのルール
- ビザの延長に必要なもの
- どこで延長でき、どうやって行くのか
- どのような流れでビザの延長手続きをするのか
などの情報を説明していきます。
タイの旅行中にビザを延長したいと思っている人は参考にしてください。
タイのビザの延長について
2023年現在、ノービザでタイに入国した場合、1回のみ延長手続きをすることができます。
そして、1回のビザ延長手続きをすることで30日間滞在期間が延長されます。
この延長は、申請時から30日延長されるのではありません。
入国時に押された入国スタンプの期限からプラス30日されます。
つまり、ビザの延長をすることで、ノービザの場合は30日間の滞在期間にプラス30日されて、合計60日までの滞在ができるようになるということです。
ビザの延長手続きはビザが切れる15日前から可能です。
この記事では、バンコクでのビザ延長手続きを解説していきますが、チェンマイでビザ延長を行う場合も場所以外は基本的に同じになります。
入国から30日間以上の滞在(オーバーステイ)した場合、1日につき500バーツが課せられます。罰金を払った人は、次回以降タイの入国時に困難が発生する場合があるので注意してください。
タイのビザ延長手続きの必要なもの
タイのビザの延長にはいくつか必要なものがあります。
まとめたものが、以下になります。
- パスポート
- タイの出国カード
- 1,900バーツ(ビザ延長料金)
- ボールペン(黒または青)
- パスポートのコピー(顔写真のページ・入国スタンプのページ・出国カードのページ)
- 証明写真(6cm×4cm)※多少サイズが違っても大丈夫
- ビザ延長手続き書類「TM7」
最初の4つは事前に絶対に用意しないといけないもので、「コピー」「証明写真」「TM7」はイミグレーションオフィスでも用意することができます。
申請用紙に滞在先の住所を書く必要があるから、前もって調べておこう!
バンコクでタイのビザが延長できる場所
タイのビザの延長は、イミグレーションオフィスで手続きをすることができます。
バンコクのイミグレーションオフィスの営業時間は月曜日から金曜日の
- 8:30〜12:00
- 13:00〜16:30
になります。
この時間以外は申請ができません。
16:30までに受付を終わらせた場合は、あとの手続きは16:30を過ぎても大丈夫です。
また、タイの祝日は休館しますので注意してください。
バンコクのイミグレーションオフィスはバンコクの郊外にあります。
日本人の間では「イミグレ」と略されて言われることが多いです。また、イミグレーションオフィスがある地域である「チェーンワッタナー」と呼ばれることもあります。
タイ語だとイミグレーションを意味する「トーモー」です。
バンコク市内から歩いて行ける場所ではないので、何らかの交通手段を使う必要があります。
バンコクのイミグレーションオフィスの場所
コロナ禍には、イミグレーションオフィスの一箇所に人が集まり、密集・密接の状況になるため、
- ITスクエアラクシープラザ(2022年4月18日〜)
- タイ入国管理局ムアントンタニ臨時サービスセンター(〜2022年4月18日)
と手続きの場所が2回変更されてましたが、現在はイミグレーションオフィスの手続きに戻っています。
バンコクのイミグレーションオフィスへの行き方
バンコクのイミグレーションオフィスへの行き方として
- タクシー・Grab
- 電車とバス
- 直通バス
の3つがあります。
では、それぞれの移動手段について解説していきます。
タクシー・Grabでイミグレーションオフィスに行く
1番簡単に行く方法はタクシーまたはGrabです。
移動費用は1番高いですが、その分楽に移動することができます。
GrabはUberと同じ形態のサービスで、スマホを使って簡単に車を呼ぶことができます。
Grabの初回登録には電話番号が必要になるので、タイのSIMを購入して使ってみてください。
Grab料金だと、BTSの「プロンポン(Phrom Phong)駅」からだと317バーツでした。
日本円で1,000円ぐらいですね。
これに高速道路を使うと、高速代も加算されます。
少しでも費用を浮かせたいのであれば、イミグレーションオフィスの最寄りの駅まで電車で移動すればOKです。
BTSだと「Mo Chit」駅、MRTなら「Chatuchak Park」駅まで行き、そこからタクシーやGrabに乗れば安く行けます。
Grab料金だと、「Mo Chit」駅からイミグレーションオフィスまで204バーツでした。
BTSとバスを乗り継いで行く方法
イミグレーションオフィスにタクシーを使わずに行く方法もあります。
まず、BTSを使って「Mo Chit」駅、またはMRTの「Chatuchak Park」駅まで行きます。
そこから、3番出口に出て、すぐ近くにあるバス停に行きましょう。
ドンムアン空港行きのバスが停車するバス停と同じ場所です。
そして、52番のバスに乗ります。
エアコン付きの青バスで20バーツでした。
この52番バスは直接イミグレーションオフィスには行かないので、CATという建物の前で降りる必要があります。
建物の正面に「CAT」と書かれている建物の前のバス停で降りましょう。
駅前から15分ほどで到着しました。
バスを降りた後は、車の進行方向に少し歩いて、すぐに左側に曲がります。
そこからイミグレーションオフィスまでは約1.3kmなので歩いてもいけますが、バイクタクシーを使えば20バーツで行くことも可能です。
電車、バス、バイクタクシー(または徒歩)と乗り換える手間がありますが、安く行くことができます。
バスでイミグレーションオフィスに行く
イミグレーションオフィス直通のバスもあります。
イミグレーションオフィスの入口が終点なので、楽に行くことができます。
ただし、本数が少なく、限られた場所からしか乗ることができません。
イミグレに直接行くバスは66番と166番の2路線だけです。
66番はバンコクの南バスターミナルとイミグレーションオフィスを結ぶ路線。
ただ、そもそも南バスターミナルはバンコクの中心部から離れており、そこに行く手間もかかるので、あまりおすすめしません。
1番乗りやすいのは、ビクトリーモニュメント(Victory Monument)近くのバス停とイミグレーションオフィスを結ぶ166番バスです。
まずBTSかバスに乗って「ビクトリーモニュメント」まで行きます。
そして、北西側にあるバス停に行きます(上の写真の黄色の線で囲まれた場所)。
乗るバス番号は「166番」です。
時間帯によって本数が違います。最低でも1時間に1本ほどあるようです。
早くから動いており、僕自身は8時半ごろ乗りました。
注意してほしいのが、166番バスは
- 「Muang Thong Thani」行き
- 「Government Complex」行き
と2種類あるということです。
見分けるポイントは
- バス停の場所
- バスの前面の看板
の2つです。
ビクトリーモニュメントのバス停は、内側と外側にバス停が分かれているのですが、イミグレ行きの166番は外側のバス停に停車します。
また前面の窓に白の板に赤文字で「Government Complex」と書かれた板が置かれています。
反対に、イミグレに行かない「Muang Thong Thani」行きのバスは、内側のバス停に停車し、赤の板に白文字で「Muang Thong Thani」と書かれています(上の写真)。
心配な人は、バスに乗るときに、運転手や集金係の人に確認しましょう。
エアコンなしの赤バスは8バーツ、エアコン有りの青バスは22バーツです。
イミグレーションオフィス行きのバスに乗ると、すぐに高速道路に入ります。
一般道に降りた後、7つ目のバス停がイミグレーションオフィスです。
渋滞に巻き込まれなければ、30分もかからずに入口まで到着します。
イミグレーションオフィスでのビザの延長方法
イミグレーションオフィスに着くと、建物の入口にセキュリティゲートがあります。
自分のパスポートを渡して、簡単な荷物チェックだけされます。
この建物はとても広いです。
建物内にはフードコートやコンビニ、銀行などたくさんの店が入っています。
4つの出入口があり、Gate1〜Gate4まで振り分けられています。
バスだと「Gate1」、タクシーだと「Gate2」で降ろされます。
その後は以下の流れでビザの延長手続きをしてください。
ビザの延長に必要な写真とコピーを用意する
ビザの延長に必要な「コピー」と「証明写真」を用意します。(すでに持っている人は行く必要はないです。)
この2つはGate3から1つ下の階に降りた場所にあります。
オレンジ色の店を利用しました。
値段は以下の通りです。
- ビザ用証明写真:100バーツ
- コピー:1枚2バーツ
店の中に入って、写真だったら「Photo」、コピーが欲しかったら「Copy」と受付の人に伝えましょう。
写真は店の中にある撮影場所で一眼レフで撮影してくれます。
混んでなければ、すぐに撮影され、5分ぐらいで現像まで終わるので早いです。
1回の撮影で4枚の証明写真がもらえるのでお得です。
コピーの場合はパスポートを渡すだけで必要なページである
- 顔写真ページ
- 入国スタンプのページ・出国カードのページ
の2枚の紙にコピーしてくれ、ホッチキスでとめてくれました。
何も準備していない人が写真とコピーを頼めば、証明写真(4枚)とコピー2枚で104バーツで必要なものを手に入れることができます。
ビザの延長手続きに必要な書類である「TM7」もここで渡されました。
ビザ延長手続き費用である1,900バーツの現金がない人は、地下1階にあるATMで引き出すか、銀行で両替をしておきましょう。
ビザ延長手続き書類「TM7」を受け取る
ビザの延長手続きができる場所はGate2から入ってすぐのところにあります。
延長手続きの書類「TM7」を持っていない人は、下の写真の右側にある受付に行ってもらいます(無料)。
この時にパスポートの提示が必要です。
ビザ延長手続き書類「TM7」に必要事項を記入する
申請用紙をもらったら、入り口近くにある机で必要事項を記入します。
黒または青のボールペンを使って記入しましょう。
記入場所には、たくさんの見本がありますが、日本人のビザ延長の場合は、「TM7」という見本を参考にしてください。
特に難しい単語はありません。
記入は表と裏があるので気をつけてください。
サインをする場所がありますが、ここはパスポートと同じサインをしましょう。
写真を貼り付けるためののりはそこに置いてあるので、裏面に貼り付けておきます。
少し登録する必要はありますが、フリーWi-Fiも使えるので、分からないことがあれば調べることもできます。
ビザ延長の受付をする
記入が終わり、写真を貼り付け終わったら、奥の部屋に進みます。
入って右斜め前にカウンターがあるので、そこで、申請用紙を提出します。
すると、受付番号を発行してくれます。
もらった紙に書かれた番号の場所へ行きます。
僕がもらった紙を参考にすると、受付番号が「K1の184番」、行くべきカウンターは「26番から29番」で「現在15人待ち」ということが書かれています。
受付番号を表示している電光掲示板を確認しながら待ちましょう。
僕はずっとKindleで本を読んでいましたが、何もないと退屈だと思います。
ブースの中でビザの延長手続きをする
自分の番号が表示され、ブースの中に入った後は、「ビザの延長すること」を伝えましょう。
僕の場合はブースの中で、申請用紙にペンでサインして、メールアドレスを書いて、写真を撮られただけだったので、5分もかからずにすみました。
一人あたりどのぐらい時間がかかるのかは、その人次第で、20分以上番号が進まない時もありました。
違法滞在などの経歴がある場合以外は、すぐに終わるので安心してください。
申請が終わると、ブースの外に出て、名前を呼ばれるまで待機します。
僕は10分後に「Mr.◯◯(名前)、JAPAN Passport」と呼ばれ、パスポートと領収書とお釣りを受け取りました。
受け取ったら、ビザの延長手続きは全て終了になります。
パスポートに添付されている延長ビザの期限が、間違っていないか確認するようにしましょう。
バンコクのイミグレーションオフィスから市内への帰り方
イミグレーションオフィスからバンコク市内に戻る方法を紹介します。
行きと同じように
- タクシー・Grab
- バスと電車
- 直通バス
の3つの移動手段があります。
行きと全く同じではないので記事で説明しておきます。
タクシー・Grabで帰る
市内に帰るのに1番簡単なのはタクシーです。
Gate2の前にはタクシーの乗車場所があるので、そこで待っていればタクシーはやってきます。
ただ、僕が乗車しようとしたときは「夕方の時間は道路が渋滞するから」という理由でメーターを使わないと言ってきました。
実際に夕方の時間はバンコクは交通渋滞が起こるため、目的地によっては乗車拒否または、メーターを使わず言い値で払わないといけないこと言ってくる可能性が高いです。
それを回避するために便利なのが、「Grab」です。
Grabだと乗車拒否などがありませんし、配車する時に料金が決定するので、渋滞に巻き込まれても料金が高くなったりしません。
バスと電車で帰る
駅に戻る時も同じように52番に乗ります。
ただし、進行方向が逆のバスに乗らないといけません。
バス停のすぐ近くの陸橋を使って降りたバス停の反対側の道路から乗りましょう。
バスで帰る
イミグレーションオフィスからバンコク市内までのバスは、行きと同じようにGate1をすぐ出た場所から乗れます。
帰りのバスも、行きと同じように「66番」または「166番」にに乗りましょう。
帰りのバスは16時頃に乗りましたが、渋滞に巻き込まれたので、ビクトリーモニュメントまで50分かかりました。
タイのビザ延長手続きまとめ
タイのビザの延長方法について紹介しました。
初めての人は戸惑うかもしれませんが、タイの延長ビザの申請は全然難しくありません。
でも、「難しそう」「面倒くさそう」と思い、延長しない人がたくさんいるのも事実です。
少しでも多くの人にこの記事が役に立ち、タイを楽しむ時間が長くなればいいなと思います。