バガンには、3000ものパゴダがあります。
それらのパゴダは一箇所に集まっていないので、見て回るには移動手段が必要です。
また、宿が集まっているエリアから、パゴダの集まっているエリアまでは離れています。
そこで、パゴダを効率よく、快適に見て回りたい人には「e-bike」を使っての移動をオススメします。
e-bikeとは
e-bikeとは、電力で走る自転車のことです。
バイクと同じように右ハンドルを回すだけで前進します。
免許はいらず、誰でもお金さえ払えば乗ることができます。
どこでレンタルできるか
バガンの街にはe-bikeのレンタルをしている店が何店もあります。
ほとんどの店は実物を外に出して展示しているので、すぐに見つけることができます。
ただし、パゴダが集まっている地域にはないので、ニャンウーなどの宿が集まっている地域でレンタルしましょう。
僕がレンタルしたお店
僕は泊まっていた「Pyinsa Rupa Guest House」の斜め前にあるお店でレンタルしていました。
偽セブンイレブンの横にあります。

e-bikeをオススメする3つの理由
タクシーや馬車という移動手段もありますが、利便性や金銭面のことを考えるとe-bikeが優れています。
自由に移動できる
e-bikeをレンタルして移動することで、自分が行きたい時に、行きたい場所に行くことができます。
タクシーや馬車の移動になると、ほとんどの人は、タクシーのドライバーと「◯◯パゴダと◯◯パゴダと◯◯パゴダを2時間かけて見る」というような契約で利用することになると思います。
その場合、行くパゴダと時間が決まっているので、計画通りに行くことが基本になります。
その点自分でe-bikeを使って観光するなら、時間のことも、誰のことも気にかけなくていいので、自分が気に入ったところに好きなだけ時間をかけることができます。
また、有名なものだけでなく、道路脇にもパゴダがあったりします。
そんな名も無き小さなパゴダは、道路を走っていると、突如として現れます。
タクシーだと一瞬で気づかないこともあるかもしれませんが、e-bikeの速さだと見逃さないですし、そこにすぐ停まることもできますし、通りすぎてもすぐUターンできます。
そのような観光客が来ないパゴダであっても、何百年も前に作られた歴史的建造物であることに変わりありませんし、意外と記憶に残るパゴダだったりします。
道路脇にあった名も無き建造物
道が細いため、e-bikeでしか行けないような道の先にパゴダがあることもあります。


安い
e-bikeのレンタル料金は、タクシーや馬車と比べて安いです。
レンタル料金は、店によって違います。
僕が利用した店は、e-bikeは古いバイクと新しいバイクがあり、古いほうだと、1日レンタルで6,000チャット(2日目以降は5,000チャット。交渉次第では4,000チャットも可能)。
半日だと3,000チャットでした。
新しいバイクはプラス1,000チャットでした。
移動が楽しい
e-bikeに乗っての移動は楽しいです。
ガソリンを使ったバイクよりはスピードはでませんが、それでも十分速く移動できます。
それに体力も使わないので、らくらく移動することができます。
移動している時に、バガンでに住んでいる人たちの生活も見ることができます。
タクシーに乗っての移動をすると確かに時間を短縮することができますが、移動が早いことで見えないものです。
僕は、会うたびに「こんにちは」と日本語で挨拶してくるおじいさんにほぼ毎日会いました。これはタクシー移動では無理なことです。
e-bikeの注意点
e-bikeはとても便利な乗り物ですが、注意すべきこともいくつかあります。
手軽に乗れる反面、ついつい気を抜いてしまいがちです。
道路の状態


バガンの道路はところどころ舗装の状態がよくありません。
小さな穴が空いていたりします。
また、舗装されている道と、舗装されていない砂の道の境界があいまいです。
砂の道を走ると、ものすごくハンドルを取られます。
いきなりブレーキをかけたようになることもあるので注意が必要です。
ノーヘル
e-bikeの貸出時にはほとんどの店はヘルメットを貸してくれません。
バガンの道を走り回っていると、e-bikeに乗っている人はよく見かけますが、そのほとんどがノーヘル状態です。
車はあまり多くないですが、万が一転倒したりすると危ないです。
ライト
e-bikeにはライトがついていますが、全然明るくないです。
また、日本とバイクと違って、ライトは手動でつけなくてはいけません。
サンライズを見に行く時は仕方ないですが、サンセットを見た後は急に暗くなるので、特に用事がないなら、できるだけ明るいうちに早く帰りましょう。
充電切れ
e-bikeはバッテリーに充電された電気分しか走れません。
一応ペダルは付いていますが、バッテリーなどを積んでいる分、普通の自転車をこぐより何倍も重く感じます。
1日ずっと走り回っていたら夕方頃に充電切れを起こす可能性があります。
残りの電力が表示されているのであまりギリギリまで乗りすぎると、万が一充電が切れた場合は大変です。
日が暮れてから、パゴダが集まっている地域から、ペダルを漕いで宿まで戻るのは相当時間がかかりますし、真っ暗なので危ないです。
日差しと寒さ
バガンは晴れていれば相当暑いです。
建物自体が少ないので影もなく、アスファルトも熱を吸収して、その熱で下からの暑さもあります。
日差しの影響を受けないように、薄い長袖や帽子、サングラスなどがあれば、使用したほうがいいです。
日が暮れると小さな虫が飛んでいて目に入ることがあるので、メガネもあると便利です。
暑さ対策として、水分もちゃんと取るようにしましょう。
遺跡群のある地域にはスーパーやコンビニはなく、現地の人がパゴダの前で売っているだけです。
前もって用意しておいた方がいいと思います。
日中は暑いのに対し、朝と夜はかなり冷え込みます。
サンライズを見る人は夜明けまえにe-bikeを運転することになりますが、風がもろに当たって寒いので、長袖の上着を着ましょう。

最大の注意点
e-bikeに乗って移動するときに最も注意してほしいことは、「貴重品をポケットに入れていれない」ことです。
僕自身ポケットに入れていたiPhoneを落としてしまいました。
日本の道路だと綺麗に舗装されていてほとんど振動はありませんが、バガンの街では、舗装状態が悪いので、小さな穴がたくさんあり、ボコボコしている場所があります。
また、パゴダに向かうために舗装されていない砂の道を通らないといけない時もあります。
その時の振動によって、簡単にポケットからモノが落ちるので、絶対に貴重品をポケットに入れないでください。
宿の人に聞くと、過去にもポケットに入れたスマホや財布を失くした人がいるそうです。
失くした場合、戻ってくる確率はほぼ0です。
お金を節約したい人はレンタル自転車
少しでもお金を節約したい人はレンタル自転車が便利です。
e-bikeが1日レンタルで4,000〜6,000チャットなのに対し、自転車は1日レンタルで1,500チャットです。
ただ、e-bikeと違って、自分の足で動くので、遠い場所に行く時ほど疲れます。
また、日中だと暑さも相まって、体力を消耗します。
一日目はe-bikeで主要なパゴダを周り、二日目以降は自転車でゆっくり名も無きパゴダを周るというようなパターンも一つの手だと思います。
おわりに
e-bikeは日本ではなかなか乗れない珍しい乗り物です。
e-bikeはちゃんと注意して乗りさえすれば、とても便利な乗り物なので、ぜひ安全に気をつけてバガンの街の観光を楽しんでください。
