ブエノスアイレスには数多くの観光地があります。
今回はその中でも無料で楽しむことのできる観光地を7つ紹介します。
ブエノスアイレスの観光の際には参考にしてください。
国立美術館「Museo Nacional de Bellas Artes」
ブエノスアイレスにある国立美術館には無料で入場し、作品を観賞することができます。
建物は大きく、1階と2階に分かれています。
また別館もあり、そちらには定期的に変わる展示があり、僕が行った時は、現代アートの作品が飾られていました。
ゴッホやゴーギャンなど有名な人の作品もいくつかある他、教科書で見たことのある絵や彫刻もたくさんあります。
作品数も一万点以上と多かったので、僕は三日間もかけて通いました。
特に美術に詳しくない人でも楽しむことができる場所です。
国立美術館の場所
レコレータ墓地(Cementerio de la Recoleta)
レコレータ墓地はブエノスアイレスの超高級墓地で、アルゼンチンの歴代の大統領や有名人、権力者、偉人などが眠っています。
ブエノスアイレスで最も古い墓地で、一つ一つのお墓がそれぞれ違う形をしているので見るだけでとても楽しめます。
墓地の敷地はとても広く150㎡。
その敷地の中に6400ものお墓があり、そのうち70の墓は国の文化財に指定されています。
数が多いので、どこに誰のお墓があるのかはわかりにくいです。
入り口のところに40ペソでレコレータ墓地のマップを販売している人がいるので、その人から購入した地図を使って歩くと充実するかもしれません。
それほどこだわらないのなら、入り口近くに設置されているタッチパネル式のマップを操作することで誰のお墓がどこにあるのかを見ることができます。
入場無料のうえ、毎週火曜日と木曜日の午前11時から無料で英語ツアーが開催されています。
一番人気のある「エビータの墓」はレコレータ墓地の西側の方にあります。
そこだけ行列ができており、写真を撮るために5分くらい並びました。
エビータについて
エビータという名前はニックネームのようなもので、本名はエバ・ペロンです。
貧しい環境に生まれながら、カフェの店員やモデル、グラビア、女優などを経て、大統領の妻となります。
結婚する前からラジオ番組で政治宣伝を行ったりした他、ファーストレディーとなった後は国政に参加し、慈善団体、孤児院、労働者のための住宅などを作るなどをしました。
33歳という若さでこの世を去りましたが、エビータの葬儀には数十万の市民が参列したと言われています。
有料ですが、部ええのスアイレスには「エビータ博物館(Museo Evita)」もあり、彼女の生涯をより知ることができます。
レコレータ墓地の場所
カミニート(Caminito)
ボカ地区にあるカミニート。
カラフルな色遣いの建物がたくさん並んでいて、どこの写真を撮っても絵になります。
いろんな人の人形(特にマラドーナ)がいたるところにあり面白いです。
運が良ければレストランでタンゴを踊っているのを見ることができます。
カミニートがある一帯は観光客がたくさんおり、警察官が常に警備しているので安全ですが、ボカ地区自体は治安が悪いことで有名です。
ボカ地区に行く人は辺りが暗くなる前に帰れるようにしましょう。
また、ボカ地区にはボカジュニアーズという有名なクラブチームのメインスタジアムである「ボカジュニアーズスタジアム」があり、そのスタジアムに併設されている「ボカジュニアーズスタジアム博物館」があります。
ボカジュニアーズは国内だけでなく南米の大会でも6回も優勝するほど強いチームなので、そのチームのメインスタジアムともなればサッカー好きにとっては行きたい場所でしょう。
そのボカジュニアーズスタジアムはカミニートから3ブロックしか離れていないので(距離にして約450m)歩いていけそうなのですが、日中であってもこの区間で強盗にあう人もいます。
ガイドブックなどでもこの近い区間でもタクシーを利用することを勧めています。
よって、スタジアムに行く場合は安全面を考えてコレクティーボ(バス)やタクシーを利用するかツアーに参加して行くようにした方がいいでしょう。
カミニートの場所
サンテルモ地区の骨董品市「Feria de San Telmo」
石畳が特徴的なサンテルモ地区。
ここでは毎週日曜日骨董品市が行われています。
骨董品以外にも手作りの絵画や編み物などを販売しています。
骨董品市の中心地にある「ドレーゴ広場(Plaza Coronel Dorrego)」にもお店が出されており、その一角でタンゴを踊っていました。
骨董品市の場所
大統領府「カサ・ロサダ(Casa Rosada)」
ピンクに塗られ目立つこの大統領府は、1873年から21年間もの歳月をかけて建設されたスペイン・ロココ調の建物です。
建設当初からずっとピンク色なので、ピンク歴は相当なものです。
この建物だけ変なのかと思いきや、19世紀当初は立派な建物にはよくピンク色が使われていました。
今は違いますが、このピンクという色は牛の地と石灰を混ぜてつくられていたものを塗っていたそうです。
長い間ブエノスアイレスにピンク色をした建物として建っているので、現地の人からはピンクの家という意味の「カサ・ロサダ(Casa Rosada)」と呼ばれています。
ピンク色というイメージとは対照的に、この建物は昔ラプラタ川に面しているという立地的な理由から、侵略軍から領土を守るための要塞の役目を果たしていたというから驚きです。
この大統領府は、中を無料で見学することができるだけでなく、無料でガイドツアーを行っているので、歴史ある建物を内部から楽しむことができます。
ガイドツアーは1時間ほど時間をかけて周るので、歴史ある大統領府をゆっくり楽しむことができます。
大統領府「カサ・ロサダ」の場所
国会議事堂(Palaacio del Congreso Nacional)
面積9000㎡もある国会議事堂で、世界の中でも大きい国会議事堂となります。
それだけ大きいのでかなりの威圧感があります。
遠くから見える緑色のドームは直径20m、高さ85mと巨大です。
レコレータ墓地のところで紹介したエビータの葬儀が行われたことでも有名な場所です。
僕が宿泊した「Gilper Hostel」と「Hostel Estoril」からは歩いてすぐの場所にあります。
無料のガイドツアーを行っており、議会が行われる場所や図書館を見ることができます。
国会議事堂の前には国会議事堂広場(Plaza del Congreso)があり、天使とコンドルが組み合わさった記念碑「Monumento a los Dos Congresos」が設置されています。
このMonumento a los Dos Congresosとは「二つの議会の記念碑」という意味があります。
アルゼンチンにとって重要な「奴隷制を廃止した議会」と「スペインからの独立を宣言した議会」の重要な2つの国会を記念して作られたものです。
国会議事堂の場所
美しい本屋「エル・アテネオ(El Ateneo Grand Splendid)」
ブエノスアイレスにある「エル・アテネオ(El Ateneo Grand Splendid)」は世界で二番目に美しい本屋です。
この本屋はもともと「Grand Splendid」という劇場だったのですが、チェーン店であるEl Ateneoが買い取り、内装をそのまま残したままにして営業しています。
天井にはイタリアの画家が描いた綺麗な天井があります。
地下1階から3階まであり、地下一階は子供向けの本とCD・DVD、1階から3階は普通の書店のように部門ごとに分かれて専門書などを販売しています。
奥のステージ部分にはカフェが併設されており、美しい本屋でゆっくりすることもできます。
エル・アテネオの場所
ブエノスアイレスのおすすめ観光地まとめ
ブエノスアイレスは博物館や劇場などたくさんの観光地がありますが、今回は無料で楽しめる観光地に絞って7つ紹介してみました。
無料だからといってしょぼい観光地ではなく、どこも満足できるのは間違いありません。
ケチャップ強盗に気を付けて楽しく観光を楽しんでください。