チェンマイからバンコクへの移動は飛行機またはバスを利用する人が多いです。
僕自身もいつもはバスを利用して移動するのですが、今回初めて電車を使っての移動をしました。
実体験に基づいて、「他の移動手段と比べて電車移動はどこが違うのか」「チケットの購入から乗車する流れ」などについてなど電車移動に関する情報を書いていきます。
チェンマイからバンコクへ電車を利用して移動したいと思っている人は参考にしてください。
チェンマイからバンコクへの寝台列車について
チェンマイからバンコクへは線路が繋がっているので、乗り換えなしの電車1本で移動することができます。
チェンマイ駅が始発で、バンコクのフアランポーン(Hua Lamphong)駅まで走ります。
距離にして約700km、移動時間は約13時間です。
フアランポーン駅に到着する前にドンムアン空港のすぐ近くにある駅にも停車するので、ドンムアン空港から飛行機に乗る人は、わざわざバンコク市内から電車やバスを乗り継ぐ必要なく空港に直行することができます。
しかも夜行電車に乗ると、朝6時ごろに到着するので、午前の飛行機に乗る場合にも間に合います。
時刻表
チェンマイからバンコクへの電車は1日5本あります。
上の写真がチェンマイ駅にあった時刻表です。
朝出発して日中移動して夜に到着する便が2便と、夜行電車が3便あります。
基本的に時間通り到着しますが、多少の遅れは発生する可能性があるので注意してください。
バンコクへ電車移動するメリットはとにかく快適なこと
チェンマイからバンコクへ電車移動するメリットはいくつかあります。
その中でも1番大きなメリットは「快適に移動できる」ことです。
電車移動では横になって寝ることができる
バス移動と比べて、電車移動のメリットとして大きいのは、横になって寝ることができる点です。
バス移動だとどうしても座って寝ることになってしまいます。
そのため、いくらリクライニングが倒れたとしても、移動の疲れは残りがちです。
その点、電車移動だと完全に横になって寝ることができます。
半個室なプライベート空間でくつろげる
バス移動では空席が多いバス以外だと、常に横に人がいます。
このため、隣の人の肘が当たったりして起きることもあるでしょう。
いびきをかく人だったら、寝付けない可能性もあります。
友達ならまだしも、全く知らない人が隣にいるという状況は、自然と緊張してしまいますよね。
反対に電車移動だと、一人一人にベッドが分かれている上にカーテンもあるので、プライベート空間もあります。
そのため、他の人に影響されることなく、バス移動よりもぐっすりと寝ることができます。
バス移動より自由度が高い
電車移動のメリットとして他にも、移動中でも自由に歩くことができるという点がバス移動よりも優れています。
バス移動では基本的に座りっぱなし、休憩時間にならないと自由に歩き回ることはできません。
一方で、電車移動だといつでも自由に歩きまわることができます。
電車の中には食堂車もあり、好きな時間にご飯を食べることもできますし、トイレもたくさんあり、洗面台も設置されています。
このように、電車移動はバス移動よりも移動中の自由度が高い上に快適に寝ることができます。
チェンマイ行きの電車のチケットの購入について
電車のチケットは、駅の窓口で直接購入するか、宿または旅行代理店、ネット上で購入することができます。
チェンマイ駅はチェンマイ市内から4kmほど離れているので、アクセスがいいとは言えません。
駅まで歩いていくこともできますが、1時間ぐらいかかるので、ほとんどの人は交通機関を利用します。
宿や旅行代理店でチケットを予約すると手数料が取られますが、わざわざ駅まで買いに行く時間を考えると高くはないかもしれません。
僕自身は宿で予約しようと思っていたのですが、バスの予約しかできないと言われました。
チェンマイの宿では数か所に宿泊しましたが、予約できる宿と予約できない宿があるので宿の人に聞いてみましょう。
上のベッドと下のベッドは料金が違う
チケットを購入するときに注意してほしいのが、同じクラスの電車でも上と下のベッドで料金が違うということです。
上と下のベッドでそれほど違いはありませんが、下のベッドには窓が付いているのに対して、上のベッドは窓が付いていません。
チェンマイ駅の窓口で購入する
窓口でチケットを購入する方法について説明していきます。
チェンマイ駅に到着した後は、建物の中に入ってすぐ右手にある「Ticket」と書かれた場所に行きます。
窓口の人に、「乗車する日」、「乗車時間」、「上のベッドが、下のベッドか」を伝えるだけでチケットを購入することができます。
購入の際にはパスポートが必要なので忘れないようにしてください。
窓口の人は簡単な英語を話すことはできました。
僕は17時発の電車に乗るつもりだったのですが、満席だと言われました。
その日が土曜日だったことが大きいと思います。
さらに後で知ったのですが、その日はタイの3連休の1日目でした。
何にしろ、電車の席の数は決まっているので、乗車する日程が決まり次第早めにチケットを購入することをオススメします。
満席だと言われた後に、「18時または19時発のどちらかしかない」と言われ、僕は結局1時間後の18時発のものに乗ることになりました。
この19時発の便は公式ホームページにも書かれていないので、連休のための臨時便だったと思われます。
18時発の便は17時発の便よりもクラスが一つ高いので、料金も200バーツほど高くなりましたが、結果的に快適に移動することができました。
僕が乗ろうとしていたクラスはバンコクからチェンマイへの移動の際に乗車しました。
ネットで電車を予約する(現在は停止中)
ネット上で購入する場合は、公式ページからすることができます。
購入方法も簡単で、自分が乗車する日時や時間帯、席を選択するだけです。
支払いはクレジットカードですることができます。
会計時には等級ごとに予約手数料がかかります。
3等が20バーツ、2等が30バーツ、1等が40バーツとなっています。
支払いが終われば、登録しているメールアドレス宛てにチケットが送られてくるので、印刷して乗車するようにしましょう。
予約して購入するには自分の情報を入力し、登録する必要がありますが、どこにも行く必要もないので便利です。
僕自身、このネットを使って購入できると知ったのが電車に乗った後だったのでこの方法は試したことはありませんが、時間を節約することができるのでオススメです。
チェンマイからバンコクへの電車移動の流れ
チェンマイ市内からチェンマイ駅へ移動する
先ほど書いたようにチェンマイ市内からチェンマイ駅までは距離があります。
駅まで行く手段としてはトゥクトゥク、ソンテオ、市バス、タクシーなどがあります。
トゥクトゥクは適正な価格を知らないとぼられる可能性があります。
仮に知っていたとしても、素直に適正料金で乗せてくれるとは限りません。
ソンテオ何人かの人を乗せて走るために時間がかかる可能性があります。
逆に貸し切り状態だと料金を多めに取られます。
市バスは一番安く行けますが、本数がかなり少ないです。
タクシーは一番快適に行くことができますが、高くつきがちです。
チェンマイの移動はUberがオススメ
僕自身は今回初めて、タクシー配車サービスの「Uber」を利用してみました。
チェンマイを含め、タイの大きい街ではかなりの台数が走っており、かなり便利です。
近くに走っているUberの車をリアルタイムで見れる上に、タクシーと変わらないサービスで行くことができます。
料金もあらかじめ決まっているので、ぼったくられる可能性は0です。
支払いはクレジットカードか、現金払いのどちらでもOKです。
かなりオススメの移動手段です。
僕の場合113バーツから初回利用クーポンを使い、63.44バーツで移動できました。
僕が乗車した時は「現在Uberの利用が多いために普段より高額になっています」と表示されていたので、もっと早い時間帯だと80バーツぐらいで行けると思います。
チェンマイからバンコクへの電車は、チェンマイが出発の駅なので基本的に遅延することはなく時間通りに出発します。
僕は出発の20分前に到着しましたが、ほとんどの乗客はすでに乗車していました。
チェンマイは夕方に渋滞が起こることが多いので、時間に余裕を持って到着するように市内を出るようにしましょう。
チェンマイからバンコクへの電車移動の様子
自分のチケットに記載されている番号の電車まで行きましょう。
入口に何番か表示されています。
電車はかなり長いので、時間に余裕を持って乗り込んでください。
出発時は上のベッドの人と下のベッドの人と向かい合う形での移動になります。
移動して10分くらいしたら、職員の人が順番にチケットを確認しにきます。
チェックはこの1回だけです。
ベッドメイキング
出発後1時間ぐらいから、職員の人が順番に椅子をベッドに変えていきます。
その手さばきはものすごく、あっという間にベッドになります。
ベッドメイキングをする前は2人で一つのコンセントしかありませんが、ベッド状態になると、上と下にそれぞれコンセントがあるので一人一つ使えるようになります。
コンセントの上には小さなライトも付いています。
車両によりますが、やることがないのでほとんどの乗客はかなり早めに寝ます。
僕の車両では9時半ぐらいには誰も話していませんでした。
横になって寝れるので、疲れは取れやすいのですが、注意してほしいことが2つあります。
まず一つ目は車内がかなり寒いということです。
掛け布団はありますが、普通の日本人なら半袖半ズボンだと寒くて寝れないと思います。
長袖長ズボンを予め用意しておきましょう。
注意してほしいことの2つ目は、電車内は防犯対策のため「夜通しライトが付きっぱなし」ということです。
カーテンがあるので、まぶしくはないのですが、それでも明るさを感じます。
移動の際はアイマスクを付けて寝ると目の疲労が全然違ってくると思います。
車内設備について
食堂車両
列車の一部が食堂車両になっています。
僕が乗っていた車両の隣にありました。
一般的なタイの食堂よりはちょっと高いですが、そこまで高くはありません。
写真も貼ってあるので、自分が好きなものを選びやすいです。
コーヒーなども販売しており、カフェとしても利用することができます。
トイレ・洗面台
車両の後部に男性用トイレ1つと、男女共用トイレが2つあります。
洗面台もあるので、歯磨きなども問題なくすることができます。
バンコクに到着
僕が乗っていた便は5時45分ぐらいにはベッドは片づけられ、椅子状態になりました。
そして6時ごろドンムアン空港の駅に到着しました。
ドンムアン空港から終点まではすぐなのですが、長時間に渡り途中で停車していたため、終点のフアランポーン駅に到着したのは予定より遅れて、7時40分でした。
そして、午前8時に行われるタイならではの面白い光景を見てから、宿へと移動しました。
フアランポーンから市内へ
MRTで市内へ移動
鉄道駅の「フアランポーン駅」から歩いてすぐの場所にMRTの「フアランポーン駅」があります。
これに乗ることでバンコク内を楽に移動できることができます。
途中の駅でBTSにも乗り換えることができます。
カオサンに行くなら路線バスを利用
鉄道駅のフアランポーン駅から歩いて15分ぐらい歩くとカオサン行きのバスが停車するバス停があります。
駅からこのバス停に行く道に何人かのホームレスがいたので、遅い時間は夜に到着した人は避けた方がいいでしょう。
カオサン行きの路線バスが停まるバス停
チェンマイからバンコクへの移動は電車がおすすめ
チェンマイからバンコクへの電車移動はとても快適でした。
バス移動よりかはお金は高くつきますが、個人的には電車移動をオススメします。
電車を利用して移動すれば、ちゃんと横になって寝ることができ、移動後に疲れを残しません。
バス移動した時のことは下の記事にまとめています。