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海外(南米のチリ)で盗難被害にあったので、被害の詳細と原因をまとめてみた

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僕は南米チリを旅している時、チリの深夜バス移動中に貴重品がほとんど入ったバッグを丸ごと盗まれました。

その盗難事件の詳細と原因について僕なりに考えて書いてみました。

これから南米を旅する人のために少しでも気を引き締めるきっかけになると幸いです。

目次

海外(南米のチリ)で盗難被害の概要

2017年2月5日から2月6日にかけて、僕はボリビアのウユニへの行く人、来た人が集まるチリの「サンペドロデアタカマ」という街からチリの北部にある「イキケ」という街に「カラマ」という街を経由して深夜バス(21:30~4:10)で友達一人とともに移動しました(原因1)

バスのランクは「カマ」と「セミカマ」の2つの選択肢がありましたが、値段の安いセミカマを選びました(原因2)

バスがイキケに到着する少し前に自分のバッグが無いことに気づきました。

詳しく時系列を話すと以下のようになります。

バスに乗車する

午後9時半出発予定だったバスは少し遅れてバスターミナルに到着し、バスに乗る前にバックパックをバスのトランクに預けました。

僕と僕の友達の席は2階の一番前の席でした。
4列シートで中央の廊下を挟み2席ずつに分かれていました。

友達は女の子だったので、奥側の席を譲り、僕は廊下側の席に座りました。

貴重品が入ったバッグは自分の足元に置きました(原因3)。

僕のワイヤーロックを使って

  • 僕のバック
  • 友達のバック

の2つをバスの手すりを通してバッグごと持っていかれないように固定しました(原因4)。
バッグの全てのチャックには南京錠をかけ、中のものを取り出せないように対策をしていました。

約30分遅れでバスはカラマへ向けてサン・ペドロ・デ・アタカマを出発。

出発直後にバスの乗務員が乗客のデータを名簿に記入するためにパスポートを求めてきました。
この流れはチリでは常識なのですが、チリで初めてのバスだった僕はパスポートはカバンの中に入れていました。

パスポートを出すために、南京錠のロックを外し、中にあったパスポートを取り出し、乗務員に渡しました(原因4)

パスポートは後で返却すると言われました。
しばらくすると車内の電気は消され、僕はすぐに寝てしまいました。

どこかに停車するときに何度か起きましたが、特に変わった様子もなく、バスは目的地へ。

最初は足を地面につけて寝ていましたが、途中から前の足置きに足を伸ばして寝ました。

バッグが無いことに気づく

午前4時過ぎ、廊下を挟んだ席に座っていた2人組のおばちゃんが降りるときに起きました。

到着予定時刻の4時半までもう少しだったので、起きようかなと思って足を下すと、足にバッグが当たりませんでした。

車内が真っ暗の中、目を足元にやってもバッグの影が見当たりません。

ポケットに入れていたipod touchの電気をつけ、足元を照らすも見つけることができませんでした。

「やられた」そう思うと、嫌なドキドキが起こりました。

隣に座っていた友達にバッグがないことを伝え、近くを探してもらってもありませんでした。

15分後ぐらいにバスはイキケのバスターミナルに到着。
バスが停車した後、ドライバーのところの行ってカバンを盗まれたことを伝えました。

ドライバーの話では僕以外にももう一人パスポートの入ったカバンを盗まれた人がいるということでした

話をしたところで特になにもしてくれなかったので、もう一度バスに戻り、後ろの席の人のカバンなどもチェックしましたが、見つかることはありませんでした。

盗まれたと分かってからは、Skypeを使って日本のカード会社に電話をかけたり、ポリスレポートを入手したりしました。

海外(南米のチリ)で盗難被害にあった5つの原因

僕が考える原因は以下の5つです。

  1. 南米でほぼ初めての一人ではない長距離バス移動
  2. 値段の安い「セミカマ」のバスに乗った
  3. 荷物を床に置いた
  4. ワイヤーロックのロックが締まっていることの確認が不十分だった
  5. パスポートをカバンから取り出すときに一眼レフが見えた

では、それぞれの原因について解説していきます。

原因1:南米でほぼ初めての一人ではない長距離バス移動

「隣に友達がいる」
この状況は南米に来て初めてでした。

それまでの長距離バス移動は全て一人。

一度ペルーのリマからクスコまでの長距離バス移動で友達と移動したこともありましたが、席はバラバラでした。

知らない人が横に座っていると自然と緊張し、気を引き締めますが、隣には知っている人がいるという状況は僕をものすごくリラックスさせ、油断を生みました

原因2:値段の安い「セミカマ」のバスに乗った

僕が乗ったサンペドロデアタカマからイキケまでのバスは夜9時半発のみ、運行しているバス会社もチリ大手のバス会社「Tur Bus」のみでした。

しかし、バスのランクは「カマ」と「セミカマ」の選択肢がありました。

当時の乗車料金は

  • カマの値段は27,800ペソ
  • セミカマの値段は21,600ペソ

でした。
差額は6,200ペソ。

値段が大きいので、ものすごく金額に違いがあるように見えますが、実際は1,100円弱の違いです。

南米ではバスは、お金を出せば出すほど、安全性が上がると言われています。

実際にペルーでは一番高級な「Cruz del sur」というバス会社を使ってました。

ボリビアでの唯一使った夜行バスもカマとセミカマの選択肢がありましたが、値段の高いカマを利用しました。

しかし、「チリは南米の中では一番治安がいいという情報」とチリはチリ以前に行ったペルーとボリビアよりも物価が高く「少しでも節約したかったため」という2つの理由で、安いクラスであるセミカマを選びました。

カマに乗っていたとしても盗難被害にあった可能性はありますが、セミカマよりも起こる可能性は低かったと思われます

値段の安いセミカマクラスを選んだことが今回の被害の原因の一つになりました。

少しのお金をケチったことで貴重品を盗られたら意味がありませんね。

後で調べて分かったことですが、経由地のカラマは治安が悪いことで有名でした。もっと現地の情報を調べておくべきでした。

原因3:荷物を床に置いた

僕は南米だけでなくアジアやオセアニア地域を旅した時、深夜バスの移動するときはいつも荷物は足の上に置いて寝るようにしていました。

しかし、今回の移動では荷物を足の上ではなく、床に置いてしまいました

今回の移動でもカバンは足の上に置いて寝る予定でした。

しかし、隣の友達が荷物を床に置き、僕は自分のワイヤーロックを貸してあげようと思いました。

でも、「この際自分のバッグもワイヤーロックで固定すれば盗まれる可能性はない」と思い、荷物を床に置き、ワイヤーロックを使いカバンとバスを固定しました。

実際にこの時に友達に「深夜バスで床に荷物置くのは危ないよ。」と言いました。

友達につられて僕も荷物を置いたのは事実ですが、僕が「床に置く」という選択をしたのも事実です。

原因4:ワイヤーロックのロックが締まっていることの確認が不十分だった

今回ワイヤーロックがきちんと機能していませんでした。

カバンが盗まれたとき、かけていたはずのワイヤーロックの番号はバラバラのままでした。

つまり、きちんとロックができていない状態で、番号をばらしてしまい、強い力で引っ張られたことにより、ロックが外れてしまったことが予想されます。

このワイヤーロックさえきちんとロックされていれば、バッグを丸ごと盗まれるということは起きなかったでしょう

ちゃんとロックがかかっているか確認をしなかった自分のミスです。

原因5:パスポートをカバンから取り出すときに一眼レフが見えた

これは推測であって、絶対とは言えませんが、僕がバスの乗務員にパスポートを求められた時に南京錠を開け、バッグの下の方に入っているパスポートを取り出すときに、カバンの口から一眼レフが周りの人には見えたはずです。

これにより、少なくとも僕は一眼レフという高級品を持っているということが周りの人にはばれたと思います

つまり、僕のバッグを盗れば、少なくとも一眼レフを手に入れることができるということです。

「油断」と「確認ミス」が盗難被害をまねいた

僕が今回被害にあった原因はいくつかありますが、南米に着て気が緩み、「油断していた」ことも原因の一つだと思います。

南米に来た当初は「南米は危ない」とにずっと思いながら、常に気を張っていました。

しかし、南米に来てから何一つ危険なことは起こっていませんでした

出会った人の中でも盗難や強盗の被害にあったという人も誰一人会いませんでした。

治安が良くないリマの中でも治安のよくない場所に宿泊しましたし、首絞め強盗のメッカと呼ばれるラパスでも夜で歩きましたが、何も起こりませんでした。

今思えば単純に「運が良かった」だけと「常に警戒していた」から今まで無事だったのだと思います。

「油断した瞬間にやられる」ということが実際に起こってしまいました

不幸中の幸い

貴重品が入ったカバンは盗られましたが、

  • パスポート(友達が持っていた)
  • クレジットカード
  • ipod touch

は盗られなかったのは不幸中の幸いです。

もし、これらが盗られていれば、強制的に滞在が長くなったり、日本に帰国しなければいけなかったかと思うとぞっとします。

海外で盗難被害にあったら警察へ被害届を出そう

盗難や強盗にいくら気をつけていても起こってしまうことがあります。

万が一被害に遭われた人は、

  • 犯人逮捕の情報を提供するため
  • 海外旅行保険を受け取るためのポリスレポートを入手するため

に現地の警察またはツーリストポリスに絶対行きましょう。

その他にもいろいろやらないといけないことはあるので、下の記事を参照していち早く行動するようにしてください。

海外で盗難被害にあったら帰国後に海外旅行保険の保険金請求をしよう

海外旅行しているのであれば、海外旅行保険にはなんらかの形で加入していると思います。

もしあなたが、

  • 海外旅行保険に加入している
  • 海外旅行保険付帯のクレジットカードを所持し、適応させている

のであれば、帰国後に保険金の請求をしましょう。

盗まれたモノには海外旅行保険の保険が適用され、保険金を受け取ることができます。

盗まれたものは返ってきませんが、何かを盗まれた人は下の記事を参考にして、保険金を請求してみてください。

海外で盗難被害にあわないために盗難防止対策をして緊張感を持とう

今回僕が海外で盗難されたことについて文章にまとめてみました。

この記事を読んで「南米で油断すればモノを盗まれるんだ」と思ってもらえると嬉しいです。

強盗は犯人に会ってしまえば終わりですが、今回の僕の盗難事件は油断せずに確認さえちゃんとしてれば起こらなかったことです。

僕が被害にあった原因を活かしてもらい、この記事を読んでくれた人には盗難被害を未然に防いでもらいたいと思います。

南米はたくさんの刺激があり、ぜひ行ってもらいたい場所です。
自分の貴重品は自分で守り、南米を楽しく旅してほしいと思います。

そのような事態に備えて、盗まれる前からしておいた方がいいことを下の記事に書いているので、参考にしてください。

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