台湾のオンライン入国カードってあるらしいけど、どういうものなんだろう?
わざわざ使う意味あるのかな?
あと、どうやって使えるんだろう?
この記事では、台湾のオンライン入国カードについて解説していきます。
オンライン入国カードは、台湾入国前にオンライン上で必要事項を入力することにより、機内で入国カードを手書きする手間がなくなります。
今回は、オンラインの入国カードを利用したい人のために
- オンライン入国カードを利用するメリット
- オンライン入国カードの申請方法
- 入力項目の説明
- 申請後の入国審査の流れ
について解説していきます。
コロナ以降に入力フォームは日本語対応したので、誰でも簡単に何を入力すればいいのかわかりやすくなりました(記事内では英語の日本語訳をつけて説明しているので、記事を見ながら申請すればすぐに終わります)。
オンライン入国カードを利用することにデメリットはないので、台湾に行く人はぜひご利用ください。
台湾のオンライン入国カードとは
台湾の入国の際に必要な入国カードは
- 紙の入国カード
- オンライン入国カード(Online Arrival Card)
の2つがあります。
この「紙の入国カード」と「オンライン入国カード」のどちらを使っても、台湾に入国することができます。
紙の入国カードは、昔からある一般的なもので、ペンで記入するタイプの入国カード。
オンライン入国カードは、オンライン上で必要項目を入力・申請することによって、入国カードを手書きする必要がなくなるというものです。
スマホからの申請もできる
「オンラインで申請する」と聞くと、何だか難しいように感じる人もいるかもしれませんが、いくつかの必要事項をフォームに入力するだけなので簡単です。
また、パソコンでなくても、スマホやタブレットからの申請でも問題ありません。
難しいことを入力することはないし、職業や入国目的などについては選択式になってるから、5分ぐらいあれば完了するよ!
台湾のオンライン入国カードを利用するメリット
紙の入国カードを使ってでも入国できるのなら、わざわざオンライン入国カードを申請する意味はあるの?
このように、オンライン入国カードをする意味が分からない人も多いと思います。
台湾のオンライン入国カードを利用するメリットとしては、「紙に記入する手間が省けることで移動中に自由な時間が増える」ことでしょう。
日本から台湾へのLCCだと、深夜1時出発のような便が出ています。
そのような人の中には、2泊3日のような短期旅行の人も多いでしょう。
台湾での滞在期間が短い人は、観光に使う体力を確保するために、飛行機での移動中は少しでも寝ておきたいところです。
それなのに、ペンを取り出して、入国カードを記入するのは面倒くさいですよね。
入国カードの記入に慣れていない人、英語が苦手な人は、何を書けばいいか分からないかもしれません。
その点、オンライン入国カードを利用すれば、飛行機に乗った後はずっと寝ててOK。
そして、飛行機を降りて、そのまま入国審査に向かうことができます。
オンライン入国カードを利用することによって、入国カードに手書きで記入する必要がないから、日本から台湾への移動中の時間を100%自分のことに使えるようになる!
台湾のオンライン入国カードはいつから申請できるか
台湾のオンライン入国カードは、ネットを通じてすぐに申請することができますが、いつからオンラインで申請ができるのでしょうか?
また、入国のどれぐらい前に終わらさないといけないのでしょうか。
まず、「オンライン申請はいつからできるか」という答えとしては「いつからでもできる」ということになります。
特に早く申請しすぎたことにより、データが消えるというなどはありません。
ただし、オンライン申請するときの入力フォームには、入国日や便名を入力しなければいけないので、それらが決まってからということになります。
ただし、入国日が1日でもずれる場合は、申請し直す必要があります。
逆に「いつまでオンライン申請を済まさないといけないのか」という疑問ですが、これも特に何日前という規定はありません。
入国日当日の申請でも問題ないです。
台湾に到着後の申請だと、データが入国審査官のPCに反映されない場合もある可能性もあるので、最低でも日本出国前に済ましておこう!
台湾の入国カードのオンライン申請方法・書き方
台湾のオンライン入国カードの申請方法について解説していきます。
簡単に説明すると、
- ページにアクセス
- 入力項目を埋める
- 送信する
の3つだけです。
では、以下から詳しく説明します。
オンライン入国カードの申請ページにアクセス
まずは、台湾のオンライン入国カードの申請ページにアクセスします。
以下のリンクを押すと、別タブでページが開きます。
入力しやすい「パソコン」がおすすめですが、「スマホ」や「タブレット」を使っても大丈夫です。
入力漏れがあった場合は、空港で紙の入国カードを再記入しないといけないので気をつけてください。
入国カードの必要事項をオンラインフォームに入力する
アクセスすると、上のようなフォームがあります。
必要事項を入力していきましょう。
入力ページは全部で5枚。
多く感じるかもしれませんが、選択式のものが多いのでそれほど時間はかかりません。
各ページの入力項目の説明はジャンプ
デフォルトで表示されるのは英語表記です。
右上の「Language」を押すと、「中国語・日本語・韓国語」の表示に切り替わります。
入力項目は同じなので、見やすい方で入力してください。
言語表示を変更できるのは1ページ目のみで、2ページ目以降は変更できません。
本記事では、英語表示(日本語表示)で紹介しています。
1ページ目
1ページ目は個人情報に関することを入力するよ!
Family Name(姓)
自分の名字を英語の大文字で入力します。
小文字で入力しても、自動的に大文字に変換されます。
Given Name(名)
自分の名前を英語で入力します。
こちらも自動的に大文字に変換されます。
Chinese Name(苗名)
「中国の名前」を入力する箇所です。
日本人であれば、何も記入せず空白のままでOKです。
Date of Birth(生年月日)
自分の誕生日を入力します。
「Year」の場所は選択式なので、自分の生まれた年を選択。
「Month」には、誕生日月を
英語の頭文字3文字が表示されているので自分の誕生日月を選びましょう。
- Jan (1月)
- Feb (2月)
- Mar(3月)
- Apr (4月)
- May(5月)
- Jun (6月)
- Jul (7月)
- Aug(8月)
- Sep(9月)
- Oct(10月)
- Nov(11月)
- Dec(12月)
「Day」は自分の誕生日の日付を1〜31の中から選びましょう。
Gender(性別)
自分の性別を選択します。
男性であれば、「Male」にチェック。
女性であれば、「Female」にチェックしましょう。
Place of birth(出生地)
「Country」には自分が生まれた国を入力します。
日本で生まれた人は「Japan」を選んでください。
「City/State or Province」は空白でOKです。
1ページはここまで。
2ページ目は国籍とビザについての質問だよ!
2ページ目
Nationality
「Country」は国籍を聞かれているので、自分の国籍がある国を選択します。
日本国籍であれば、「Japan」を選びます。
Passport No.
自分のパスポート番号を入力します。
パスポート番号は、顔写真のページに表記されている「アルファベット2文字+数字7桁」です。
簽證種類 Visa Type
ビザの種類を選択します。
日本人は90日以内の観光目的の滞在であれば、ビザは必要ありません。
ビザなしで入国する場合は、「免簽證 Visa-Exempt(ビザ免除)」を選んでください。
選択肢 | 日本語訳 |
---|---|
外交 Diplomatic | 外交ビザ |
禮遇 Courtesy | 非公式外交・政治用ビザ |
居留 Resident | 居留ビザ (滞在期間が180日以上) |
停留 Visitor | 停留ビザ (滞在期間が180日以下) |
免簽證 Visa-Exempt | ビザ免除 |
落地 Landing | ランディングビザ |
其他 Others | その他のビザ |
Entry Permit/Visa No.
ビザを取得している人のみ入力してください。
そのため、上記のビザの種類で「免簽證 Visa-Exempt(ビザ免除)」を選んだ人は、空白で大丈夫です。
2ページ目はここまで。
3ページ目は出入国の日時、フライト番号、訪問の目的や仕事についての入力になるよ。
3ページ目
Expect Arrival Flight/Vessel No.
台湾に入国する時に乗る飛行機の便名を入力します。
航空チケットの予約ページで確認してください。
Expect Arrival Date
台湾に入国する日付を入力します。
ここも誕生日の入力形式と同じ様に、年・月・日の3つを入力します。
Intended departure Date
台湾の予定出国日を入力します。
Intended departure Flight/Vessel No.
台湾を出国する航空機の便名を入力します。
旅行目的 Purpose of Visit
台湾に入国する目的を選択します。
以下の中から選んでください。
選択肢 | 日本語訳 |
---|---|
商務 Business | 仕事目的(出張など) |
求學 Study | 勉強目的(留学など) |
觀光 Sightseeing | 観光目的 |
展覽 Exhibition | 展示会など出店するため |
探親 Visit Relative | 親族を訪問するため |
醫療 Medical Care | 医療目的 |
會議 Conference | 会議に出席するため |
就業 Employment | 台湾で就職するため |
宗教 Religion | 宗教関係のため |
其他 Others | その他の目的がある場合 |
職業 Occupation
自分の職業を選択します。
以下が選択肢です。
職業欄の日本語訳を見る
選択肢 | 日本語訳 |
---|---|
會計員/ACCOUNTANT/CPA | 会計士 |
演藝人員/ACTOR/ENTERTAINER | 芸能人 |
軍人/ARMY/NAVY:軍関係 | 自衛隊・海軍など |
藝術家/ARTIST | 芸術家 |
銀行員/BANKER | 銀行員 |
商/執行長/總裁/BUSINESS/DIRECTOR/CEO | 経営者 |
監護工/CARETAKER | 管理人・用務員 |
職員/CLERK/EMPLOYEE/STAFF | 会社員 |
顧問/CONSULTANT | コンサルタント |
船員/空服員/CREW/SEAMAN | 客室乗務員 |
外交人員/DIPLOMAT | 外交官 |
潛水夫/DIVER | ダイバー |
醫生/DOCTOR/DENTIST | 医者・歯医者 |
工程師/建築師/ENGINEER/ENG/ARCHITECT | エンジニア・建築士 |
農/FARMER/AGRICULTURE | 農家 |
漁民/FISHERMAN | 漁師 |
公務員/GOVERNMENT OFFICER | 公務員 |
家庭幫傭/HOUSEKEEPER/HOUSEMAKER | 家政婦・清掃員 |
家庭主婦/HOUSEWIFE | 専業主婦 |
資訊人員/IT | IT系の仕事 |
記者/JOURNALIST/REPORTER | 記者 |
船員(外籍勞工)/LABOR | 客室乗務員(海外) |
律師/LAWYER/ATTORNEY/COUNSEL | 弁護士 |
技工/MECHANIC/FACTORY WORKER | 機械工、工場労働者 |
製造業技工/MANUFACTURE WORKER | 製造技術者 |
音樂家/MUSICIAN | 音楽家 |
護士/看護婦/NURSE | 看護師 |
飛行員/PILOT | パイロット |
傳教士/PRIEST | 宣教師 |
教授/大學講師/PROFESSOR/LECTURER/INSTRUCTOR | (大学)教授 |
研究人員/RESEARCHER | 研究者 |
推銷員/SALESMAN | 営業員 |
科學家/SCIENTIST | 科学者 |
秘書/SECRETARY | 秘書 |
專家/SPECIALIST | 専門家 |
學生/STUDENT/SCHOLAR/PUPIL | 学生 |
教師/TEACHER/EDUCATOR | 教師 |
技師/TECHNICIAN | 技術者 |
作家/WRITER | 作家 |
無業/NONE | 無職 |
其他(外籍勞工)/OFW | その他(海外出稼ぎ労働者) |
其他/OTHER | その他 |
3ページ目はここまで。
4ページ目は住所について!
4ページ目
Home Address
現在住んでいる国を選択します。
日本であれば、選択肢から「Japan」を選択しましょう。
下に入力欄がありますが、(非必填Optional)の表記があるため、空欄で大丈夫です。
Residential Address or Hotel Name in Taiwan
台湾で滞在する場所を入力するので、
- Residential Address
- Hotel Name
のどちらかを選びます。
「Residential Address」だと、滞在先の住所を入力します。
友達の家に滞在する人などはこちらを選択します。
そして、下のボックスには「滞在先の住所」を入力します。
ホテルやゲストハウスに宿泊する人は「Hotel Name」を選択します。
「選擇城市/Select City」は滞在する街の名前を選択します。
台北は「臺北」と表記されているので、注意してください。
日本人の多くが訪れる街としては、以下の4つです。
- 臺北市(台北市)
- 高雄市
- 臺中市(台中市)
- 臺南市(台南市)
選択後に下の入力欄に宿泊施設の名前を入力します。
ここは、日本語で入力してはいけません。
「英語」か「中国語」のどちらかで入力します。
宿泊予約サイトなどを確認してみましょう。
4ページ目はここまで!
5ページ目は連絡先について!
5ページ目
Cell Phone Number
空白でOKです。
入力したい場合は、電話番号を入力します。
Email Address
空白でOKです。
入力したい場合は、メールアドレスを入力します。
Verification Code
入力欄の右側に表示されている4桁の番号を入力します。
全角数字ではなく、半角数字で入力しましょう。
オンライン入国カードの情報を送信する
名前や便名など重要な入力項目が表示されているので、各項目の入力に誤りがないか確認しましょう。
間違いがなければ「CONFIRM」ボタンを押しましょう。
「Apply Success!!」と表示されるので「OK」を押します。
再度ページが遷移し「Your Application is Accepted」と表示されれば、オンライン申請は完了です。
登録したメールアドレス宛に「Online Arrival Card Import Apply Success」というメールが届きます。
この後は、何もする必要もありません。
国によっては、印刷する必要があったりしますが、台湾の場合は印刷不要です。
そのまま空港に行きましょう。
台湾のオンラインビザを頻繁に利用する人は最後にデータをExportしておこう
台湾のオンラインビザを頻繁に利用する予定の人は、入力が全て終わった後に表示される「Export File(.xls)」ボタンを押してPC等にデータを保存しておきましょう。
そうすることで、次回以降は1ページ目の左上のにある「Import」ボタンを押してファイルをインポートするだけで、入力済みのデータをが反映されるので
- フライト番号
- 到着予定日・出国予定日
- ホテル名
などだけ変更すれば完了します。
Exportしたファイルは、名前やパスポート番号などの情報が全て入っているので共用のパソコンなどには保存しないように気をつけてください。
台湾のオンライン入国カードの入力内容を訂正したい場合は
オンライン申請した後、入国日やフライトを変更したり、入力内容を間違っていることに気づく場合もあると思います。
オンライン入国カードの内容を訂正した場合は、再度申請してください。
台湾のオンライン入国カード申請後の入国審査の流れ
台湾の入国審査では、普通パスポートと入国カードを一緒に提出します。
ただし、オンライン申請している人は、提出する必要はありません。
僕が台湾に入国したときは、入国審査の列の1番前になった時に、ブースに振る分ける係の人に「Arrival Card?」と聞かれました。
「Online」と言えば、ブースに案内してくれました。
入国審査の時も、パスポートを渡すだけで、「入国カードを出して」とは言われませんでした。
入国審査では、
- カメラで顔写真の撮影
- 機械で指紋の登録
をすれば、パスポートに入国スタンプが押されれば入国完了です。
台湾の入国カードのオンライン申請まとめ
台湾のオンライン入国カード90日以内の観光目的の滞在であれば、台湾はオンライン入国カードがおすすめです。
ぜひ、利用してみてください。
あと、台湾は入国カードは必要ですが、出国カードは記入する必要はないため、オンライン出国カードなどは存在しません。