この記事では、台湾のオンライン入国カードについて解説していきます。
事前にオンライン上で必要事項を入力することにより、機内で入国カードを手書きする手間がなくなります。
今回は、オンラインの入国カードを利用したい人のために
- オンライン入国カードを利用するメリット
- オンライン入国カードの申請方法
- 入力項目の説明
- 申請後の入国審査の流れ
について解説していきます。
入力フォームは日本語では無いですが、記事内では日本語訳をつけて説明しているので、記事を見ながら申請すればすぐに終わります。
オンライン入国カードを利用することにデメリットはないので、台湾に行く人はぜひご利用ください。
台湾のオンライン入国カードとは
台湾の入国の際に必要な入国カードは
- 紙の入国カード
- オンライン入国カード(Online Arrival Card)
の2つがあります。
この「紙の入国カード」と「オンライン入国カード」のどちらを使っても、台湾に入国することができます。
紙の入国カードは、昔からある一般的なもので、渡された入国カードにペンで手書きするものです。
オンライン入国カードは、事前にオンラインで申請することによって、入国カードを手書きする必要がなくなるというものです。
2015年7月1日から導入されたため、まだ数年しか経ってないので、あまり知られていません。
スマホからの申請もできる
「オンラインで申請する」と聞くと、何だか難しいように感じる人もいるかもしれませんが、必要事項を1つのフォームに入力するだけなので簡単です。
パソコンでなくても、スマホやタブレットからの申請でも問題ありません。
難しいことを入力することはないですし、職業や入国目的などについては選択式になっているため、5分ぐらいあれば完了します。
台湾のオンライン入国カードを利用するメリット

このように、オンライン入国カードをする意味が分からない人も多いと思います。
台湾のオンライン入国カードを利用するメリットとしては、「紙に記入する手間が省けることで移動中に自由な時間が増える」ことでしょう。
日本から台湾へのLCCだと、深夜1時出発のような便が出ています。
そのような人の中には、2泊3日のような短期旅行の人も多いでしょう。
台湾での滞在期間が短い人は、観光に使う体力を確保するために、飛行機での移動中は少しでも寝ておきたいところです。
それなのに、ペンを取り出して、入国カードを記入するのは面倒くさいですよね。
入国カードの記入に慣れていない人、英語が苦手な人は、何を書けばいいか分からないかもしれません。
オンライン入国カードを利用すれば、飛行機に乗った後はずっと寝ててOK。
そして、飛行機を降りて、そのまま入国審査に向かうことができます。
このように、オンライン入国カードを利用することによって、入国カードに手書きで記入する必要がないので、日本から台湾への移動中の時間を100%自分のことをすることができます。
台湾のオンライン入国カードはいつから申請できるか
台湾のオンライン入国カードは、ネットを通じてすぐに申請することができますが、では、いつからオンラインで申請ができるのでしょうか。
また、入国のどれぐらい前に終わらさないといけないのでしょうか。
まず、「オンライン申請はいつからできるか」という答えとしては
ということになります。
特に早く申請しすぎたことにより、データが消えるというなどはありません。
ただし、オンライン申請するときの入力フォームには、入国日や便名を入力しなければいけないので、それらが決まってからということになります。
入国日が1日でもずれる場合は、申請し直す必要があります。
逆に「いつまでオンライン申請を済まさないといけないのか」という疑問ですが、これも特に何日前という規定はありません。
入国日当日の申請でも問題ないです。
ただし、台湾に到着後の申請だと、データが入国審査官のPCに反映されない場合もある可能性もあるので、最低でも日本出国前に済ましておきましょう。
台湾の入国カードのオンライン申請方法
台湾のオンライン入国カードの申請方法について解説していきます。
簡単に説明すると、
- ページにアクセス
- 入力項目を埋める
- 送信する
の3つだけです。
では、以下から詳しく説明します。
オンライン入国カードの申請ページにアクセス
まずは、台湾のオンライン入国カードの申請ページにアクセスします。
以下のリンクを押すと、別タブでページが開きます。
リンク台湾のオンライン入国カードの申請ページ(網路填寫入國登記表)
入力しやすい「パソコン」がおすすめですが、「スマホ」や「タブレット」を使っても大丈夫です。
入国カードの必要事項をオンラインフォームに入力する
アクセスすると、上のようなフォームがあります。
必要事項を入力していきましょう。
赤文字で(非必填Optional)と書かれている箇所は、空白でも問題ありません。
姓 Family Name
自分の名字を英語の大文字で入力します。
小文字で入力しても、自動的に大文字に変換されます。
名 Given Name
自分の名前を英語で入力します。
こちらも自動的に大文字に変換されます。
中文姓名 Chinese Name
「中国の名前」を入力する箇所です。
日本人であれば、何も記入せず空白のままでOKです。
出生日期 Date of Birth
自分の誕生日を入力します。
「format yyyy/mm/dd」とあるように、入力の際は「年/月/日」の様に入国する日付を「/」で区切って入力しましょう。
例えば、1995年8月6日が誕生日であれば、「1995/08/06」となります。
入力欄の右隣にあるカレンダーアイコンを押すと、カレンダーが表示され、クリックするだけで自動的に入力されます。
カレンダーは、
「」、「」で月単位で移動
します。
自分の誕生日のあるカレンダーを表示して、誕生日をクリックしましょう。
ただ、年齢が高いほど、誕生日のカレンダーの「」ボタンを押す必要があるので、適当な数字だけ選んで、数字だけ変更するほうが早いかもしれません。
性別 Sex
自分の性別を選択します。
男性であれば、「Male」にチェック。
女性であれば、「Female」にチェックしましょう。
國籍 Nationality
自分の国籍がある国を選択します。
日本国籍であれば、「Japan」を選びます。
護照號碼(大通證) Passport No.
自分のパスポート番号を入力します。
パスポート番号は、顔写真のページに表記されている「アルファベット2文字+数字7桁」です。
航班/航名代碼 Flight/Vessel No.
台湾に入国する時に乗る飛行機の便名を入力します。
航空チケットの予約ページで確認してください。
預計入境日 Expect Entry Date
台湾に入国する日付を入力します。
ここも誕生日の入力形式と同じ様に、「年/月/日」のフォーマットで入力します。
カレンダー入力が楽です。
職業 Occupation
自分の職業を選択します。
以下が選択肢です。
- 会計士→「會計員/ACCOUNTANT/CPA」
- 芸能人→「演藝人員/ACTOR/ENTERTAINER」
- 軍関係(自衛隊・海軍など)→「軍人/ARMY/NAVY」
- 芸術家→「藝術家/ARTIST」
- 銀行員→「銀行員/BANKER」
- 経営者→「商/執行長/總裁/BUSINESS/DIRECTOR/CEO」
- 管理人・用務員→「監護工/CARETAKER」
- 従業員→「職員/CLERK/EMPLOYEE/STAFF」
- コンサルタント→「顧問/CONSULTANT」
- 客室乗務員→「船員/空服員/CREW/SEAMAN」
- 外交官→「外交人員/DIPLOMAT」
- ダイバー→「潛水夫/DIVER」
- 医者・歯医者→「醫生/DOCTOR/DENTIST」
- エンジニア・建築士→「工程師/建築師/ENGINEER/ENG/ARCHITECT」
- 農家→「農/FARMER/AGRICULTURE」
- 漁師→「漁民/FISHERMAN」
- 公務員→「公務員/GOVERNMENT OFFICER」
- 家政婦・清掃員→「家庭幫傭/HOUSEKEEPER/HOUSEMAKER」
- 専業主婦→「家庭主婦/HOUSEWIFE」
- IT系の仕事→「資訊人員/IT」
- 記者→「記者/JOURNALIST/REPORTER」
- 客室乗務員(海外)→「船員(外籍勞工)/LABOR」
- 弁護士→「律師/LAWYER/ATTORNEY/COUNSEL」
- 機械工、工場労働者→「技工/MECHANIC/FACTORY WORKER」
- 製造技術者→「製造業技工/MANUFACTURE WORKER」
- 音楽家→「音樂家/MUSICIAN」
- 看護師→「護士/看護婦/NURSE」
- パイロット→「飛行員/PILOT」
- 宣教師→「傳教士/PRIEST」
- (大学)教授→「教授/大學講師/PROFESSOR/LECTURER/INSTRUCTOR」
- 研究者→「研究人員/RESEARCHER」
- 営業員→「推銷員/SALESMAN」
- 科学者→「科學家/SCIENTIST」
- 秘書→「秘書/SECRETARY」
- 専門家→「專家/SPECIALIST」
- 学生→「學生/STUDENT/SCHOLAR/PUPIL」
- 教師→「教師/TEACHER/EDUCATOR」
- 技術者→「技師/TECHNICIAN」
- 作家→「作家/WRITER」
- 無職→「無業/NONE」
- その他(海外出稼ぎ労働者)→「其他(外籍勞工)/OFW」
- その他→「其他/OTHER」
簽證種類 Visa Type
ビザの種類を選択します。
日本人は90日以内の観光目的の滞在であれば、ビザは必要ありません。
ビザなしで入国する場合は、「免簽證 Visa-Exempt(ビザ免除)」を選んでください。
- 外交ビザ→「外交 Diplomatic」
- 非公式外交・政治用ビザ→「禮遇 Courtesy」
- 居留ビザ(滞在期間が180日以上)→「居留 Resident」
- 停留ビザ(滞在期間が180日以下)→「停留 Visitor」
- ビザなし→「免簽證 Visa-Exempt」
- ランディングビザ→「落地 Landing」
- その他のビザ→「其他 Others」
入出境證/簽證號碼 Entry Permit/Visa No.
ビザを取得している人のみ入力してください。
そのため、上記のビザの種類で「免簽證 Visa-Exempt(ビザ免除)」を選んだ人は、空白で大丈夫です。
旅行目的 Purpose of Visit
台湾に入国する目的を選択します。
以下の中から選んでください。
- 仕事目的(出張など)→「商務 Business」
- 勉強目的(留学など)→「求學 Study」
- 観光目的→「觀光 Sightseeing」
- 展示会など出店するため→「展覽 Exhibition」
- 親族を訪問するため→「探親 Visit Relative」
- 医療目的→「醫療 Medical Care」
- 会議に出席するため→「會議 Conference」
- 台湾で就職するため→「就業 Employment」
- 宗教関係のため→「宗教 Religion」
- その他の目的がある場合→「其他 Others」
居住地 Home Address
現在住んでいる国を選択します。
日本であれば、「Japan」を選択しましょう。
下に入力欄がありますが、(非必填Optional)の表記があるため、空欄で大丈夫です。
來台住址或飯店名稱 Residential Address or Hotel Name in Taiwan
台湾で滞在する場所を入力します。
- Residential Address
- Hotel Name
の2つの選択肢があります。
「Residential Address」だと、滞在先の住所を入力します。
友達の家に滞在する人などはこちらを選択します。
そして、下のボックスには「滞在先の住所」を入力します。
ホテルやゲストハウスに宿泊する人は「Hotel Name」を選択します。
「縣市 City/County」は滞在する街の名前を選択します。
台北は「臺北」と表記されているので、注意してください。
日本人の多くが訪れる街としては、以下の4つです。
- 臺北市(台北市)
- 高雄市
- 臺中市(台中市)
- 臺南市(台南市)
選択後には、下の入力欄に宿泊施設の名前を入力します。
ここは、日本語で入力してはいけません。
「英語」か「中国語」のどちらかで入力します。
宿泊予約サイトなどを確認してみましょう。
行動電話 Cell Phone Number
空白でOKです。
入力したい場合は、電話番号を入力します。
電子郵件 Email Address
空白でOKです。
入力したい場合は、メールアドレスを入力します。
オンライン入国カードの情報を送信する
(非必填Optional)以外のフォームを全て入力したら、1番下にある「confirm(確認する)」をクリックしましょう。
ページが遷移し、入力フォームに入力した内容が入ったものが表示されます。
各項目の入力に誤りがないか確認しましょう。
入力したものが全てあっていれば、最後に1番下にある表示されている4桁の数字を、左側の入力フォームに半角数字で入力し、「apply(申し込む)」を押します。
ページが遷移し、「success!!」と表示されれば、オンライン申請は完了です。
この後は、何もする必要もありません。
国によっては、印刷する必要があったりしますが、台湾の場合は印刷不要です。
そのまま空港に行きましょう。
台湾のオンライン入国カードの入力内容を訂正したい場合は
オンライン申請した後、入国日やフライトを変更したり、入力内容を間違っていることに気づく場合もあると思います。
オンライン入国カードの内容を訂正した場合は、再度申請してください。
台湾のオンライン入国カード申請後の入国審査の流れ
台湾の入国審査では、普通パスポートと入国カードを一緒に提出します。
ただし、オンライン申請している人は、提出する必要はありません。
僕が台湾に入国したときは、入国審査の列の1番前になった時に、ブースに振る分ける係の人に「Arrival Card?」と聞かれました。
「Online」と言えば、ブースに案内してくれました。
入国審査の時も、パスポートを渡すだけで、「入国カードを出せ」とは言われませんでした。
入国審査では、
- カメラで顔写真の撮影
- 機械で指紋の登録
をすれば、パスポートに入国スタンプが押されれば入国完了です。
台湾の入国カードのオンライン申請まとめ
台湾のオンライン入国カード90日以内の観光目的の滞在であれば、台湾はオンライン入国カードがおすすめです。
ぜひ、利用してみてください。
あと、台湾は入国カードは必要ですが、出国カードは記入する必要はないため、オンライン出国カードなどは存在しません。
紙の入国カードを使ってでも入国できるのなら、わざわざオンライン入国カードを申請する意味はあるの?