キューバの通貨制度は他の国と比べてかなり珍しいです。
通常、1つの国には1つの通貨が流通しています。
日本だと「円」という通貨。
アメリカだと「アメリカドル」という通貨ですね。
しかし、キューバという国には「CUP」と「CUC」と呼ばれる2種類の通貨がが流通しています。
このキューバ独自の通貨制度のことを知らずにキューバに行くと、戸惑うことになるでしょう。
そこでこの記事では、キューバの通貨について知識がない人向けに
- キューバに存在する二つの通貨の違い
- キューバでの現地通貨の手に入れ方
について解説していきます。
キューバでは、クレジットカード払いできる場所は限られているので、キューバに行く人はみんな事前に通貨のことについて知っておきましょう。
キューバの通貨「CUP」と「CUC」の違い
キューバには「CUP」と「CUC」という二つの通貨が存在します。
CUPとCUCは「誰が主に使う通貨なのか」という点で大きく分けることができます。
簡単に言うと、
- CUPは「現地に住む人用」の通貨
- CUCは「外国人旅行者用」の通貨
となります。
現地のキューバ人が使う商店やレストランでは、メニューがCUP表記で会計もCUP払いになります。
そして、外国人旅行者が使うようなレストランやお土産さんなどはCUCで支払うようになっています。
ただ、外国人旅行者であってもCUPを手に入れることは簡単にできますし、現地の人が使う店ではCUPを使うことができます。
まれにどちらの通貨でもOKの店もあります。
価値と交換レート
1CUPは約4円です。
そして、1CUCは25CUPの固定レートです。
ただし、CUCからCUPへの両替するときには、レートが1CUC=24CUPになります。
キューバの通貨CUP,CUCを手に入れる方法
ATMを利用して通貨を手に入れる方法
ハバナのホセ・マルティン空港にはATMと両替店が並んでいる
キューバではクレジットカードや国際キャッシュカードを使ってATMで現地通貨を手に入れるのがオススメです。
この方法なら、ほぼ待ち時間がないので素早く現金を手に入れることができます。
注意してほしいのはATMで引き出せるのはCUCUのみということです。
現地通貨のCUPを引き出すことはできません。
僕は2回ATMを利用しましたが、どちらも限度額は150CUCでした。
両替して通貨を手に入れる方法
ATM以外だと、他国の通貨を両替することによってキューバ通貨を手に入れることができます。
この方法だとCUC、CUPどちらでも手に入れることができます。
両替をするときはCUPかCUCかどちらに両替してほしいのかをちゃんと伝えましょう。
気をつけたいのが、USドルをキューバ通貨に両替するときのみ10%の手数料を取られるということです。
かなり損をするので、できるだけ他の通貨を両替するようにしましょう。
キューバの通貨を両替できる場所
キューバの両替は、キューバの両替所や銀行でに両替することができます。
ただし、キューバの首都ハバナの両替所は混雑していることが多いです。
特に首都ハバナの観光客の中心地であるオビスポ通りにある両替店はいつ見ても行列ができています。
おそらくハバナで外国人観光客が一番利用していると思われます。
そこでオススメなのが銀行での両替です。
個人的に、ハバナ中心地でオススメの両替できる場所は、オビスポ通りから少し離れたところにある、アイスチョコレートの美味しい「Museo Del Chocolate」の目の前にある銀行です。
ここには何回か行きましたが、一回以外はほとんど待たずに両替をすることができました。
ハバナにある両替にオススメの銀行の場所
キューバの通貨について注意すること
CUPとCUCを間違えないようにしよう
CUPとCUCはすごく似ているので、慣れていないと見分けるのが難しいです。
1CUPが4円なのに対し、1CUCが100円ぐらいなので間違って支払ってしまったら大変です。
例えば、10CUPの買い物をするときに本当は40円なのに、間違って10CUCを支払うと40円のものに1000円も払うことになります。
つまり、25倍も多く払うことになってしまうのです。
優しい人なら違うと注意してくれるかもしれませんが、黙って受け取る人もいるでしょう。
こういう払い間違いをなくすために、CUPとCUCは2つの財布に分けて持つなど、混ぜないように気を付けましょう。
また、まれにCUPとCUCどちらでも支払い可能の店がありますが、めちゃくちゃなレートを言って騙してくる人がいるので、きちんと計算するようにしましょう。
キューバ出国前に他の通貨に両替しよう
キューバで引き出した、または両替して余ったキューバペソ。
また来るかもしれない人はそのまま持ち帰っても大丈夫ですが、もう来ないと思う人は、キューバ内で使い切るか、キューバで他の通貨に両替しましょう。
なぜならキューバペソは他の国では両替が難しく、両替してもらえない可能性があるからです。
少額ならまだしも、何千円、何万円ものキューバペソを無駄にするのは本当にもったいないです。
両替は、レートがいい町中で両替することをオススメします。
ただし、最終日にどれぐらいの金額が必要か予測がつかない人は、空港内の両替所を利用するといいでしょう。
おすすめなのが、チェ・ゲバラが印刷されたお札やコインに両替することです。
珍しいので、記念にもなりますし、お土産にもなります。
キューバの通貨まとめ
ややこしいキューバの2つの通貨について理解してもらえたでしょうか。
「CUP」と「CUC」を上手く使い分けて、キューバの旅行を楽しんでください。
「キューバの通貨を1つに統一しよう」と2013年に決まっているのですが、全然そのような動きがないのが現状です。