ヤンゴンからバガンへ夜行バスを使い移動しました。
全然期待していなかったのですが、僕がアジアで乗ったバスの中で一番コストパフォーマンスが良かったです。
そこでこの記事では、ヤンゴンからバガンへの移動手段の選択肢を紹介した後、僕が実際に利用した夜行バスについての
- チケットを購入場所や値段
- バスターミナルへの行き方
- バスの設備や移動の流れ
- バガンに着いてからの市内中心部への移動方法
を説明していきます。
ヤンゴンからバガンへ移動する予定の人、特に夜行バスを使って移動する予定の人は参考にしてください。
ヤンゴンからバガンへの3つの行き方(時間・費用)
ヤンゴンからバガンへは以下の3つの移動方法があります。
それぞれの方法について、移動時間や費用がどれぐらいなのかを解説します。
ヤンゴンからバガンは約600km離れており、移動手段によって移動にかかる時間が全然違います。
ヤンゴンからバガンへの移動マップ
飛行機
ヤンゴンからバガンへの飛行機での移動は、最も速くて快適な方法です。
ヤンゴン国際空港からバガンのニャウンウー空港までの飛行時間は約1時間30分ほど。
費用は航空会社や予約のタイミングによりますが、一般的には片道約1万円~2万円です。
他の移動手段より高いですが、飛行機を利用することで、移動時間を短縮できるだけでなく、長距離移動の疲れも出ません。
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バス
バスでの移動は、費用を抑えたい人に適しています。
ヤンゴンからバガンへのバス移動時間は約9~11時間程度かかりますが、費用が安いのがメリットです。
バガン行きのバスを運行している会社はたくさんあり、バス会社やバスのランクによって料金は違いますが、片道5千円以下で移動できます。
多くのバス会社が夜行バスを運行しているので、1泊分の宿泊費用も節約できます。
記事後半で詳しく解説していきます!
鉄道
ヤンゴンからバガンまでは線路が繋がっているので、鉄道で移動することができます。
バスよりも移動時間は長く、15〜18時間ぐらいかかるので、時間に余裕がある人向けです。
電車のクラスによって料金が違いますが、バスよりも安く移動できます。
移動時間は長いですが、車窓からミャンマーの風景を楽しむことができ、旅をしている感を楽しむことができるでしょう。
ヤンゴンからバガンへのバスチケット購入
ヤンゴンからバガンへのバスのチケットは「宿や代理店で購入する」か「自分で購入する」かのどちらかになります。
宿や代理店で購入する場合のメリットとして、自分がわざわざオフィスに出向く必要がないので購入が楽ということが挙げられます。
ただその場合、バス料金に手数料がプラスされた料金を払わないといけなません。
その手数料を浮かしたい人は、自分で購入しましょう。
バスチケットの購入場所
自分でバスチケットを購入する方法は
- ヤンゴンのバスターミナルで購入
- ヤンゴン中央駅前のバスチケット売り場で購入
- オンラインで購入
の3つです。
僕自身はヤンゴン中央駅前にあるボーヂジョーアウンサンスタジアムにチケットを購入できるバスチケット売り場で購入しました。
ここには、たくさんのオフィスが並んであります。
店によって取り扱っているバス会社や値段や出発時間が違ってくるので、何店か聞き込みをしてから購入することをお勧めします。
ヤンゴン中央駅前にあるチケット売り場の場所
バガンへのバスは2種類ある
ミャンマー国内の長距離バスには2種類あります。
一つが「レギュラーバス」または「ノーマルバス」と呼ばれる普通のバス。
もう一つが「VIPバス」と呼ばれるバスで、主にお金を持ってる観光客が利用するバスです。
レギュラーバスが4列シートなのに対し、VIPバスは3列シートになっており、サービスの質が変わってきます。
僕が購入したバスチケットは「Elite(イーライト)」という会社のバスで21:30出発の普通バスのチケットで14,200チャットでした。
僕が聞いた店の中では、一番安く、一番出発時間が遅かったです。
同じ会社のVIPバスは18,500チャットでした。
ヤンゴン市内からアウミンガラーバスターミナルまでの移動について
ヤンゴンから北へ発着するバスは「アウミンガラーハイウエイバスステーション(Aung Mingalar Highway Bus Station)」が拠点になります。
このバスステーションは、ヤンゴン市内のダウンタウンから約20キロ離れていて、空港よりも遠くにあります。
さらに、ヤンゴン市内は朝と夕方にひどい交通渋滞が起こります。
そのため、時間に余裕を持って早めにヤンゴン市内を出発する必要があります。
渋滞時は2〜3時間前にダウンタウンを出発しないといけないと考えておいてください。
また、アウミンガラーバスターミナルの敷地は広く、たくさんのバス会社のオフィスとバスが並んでいます。
なので、自分が乗るバスがどのにあるか探すのに時間がかかります。
そのため、バスターミナルに行く時間に加えて、バスを探す時間も考慮して、時間に余裕を持っていくことをお勧めします。
バスステーションの敷地内を歩いていると、現地の人は客引きの人も、そうでない人も寄ってきて、場所を教えてくれるので迷う心配はありません。
アウミンガラーバスターミナルの場所
バスターミナルまでは
- バス
- 乗合タクシー
- タクシー
と3つの移動手段があります。
バス
アウミンガラーにバスに乗っていく場合は「43番」のバスに乗れば乗り換えなしで行くことができます。
料金は300チャット(=約30円)のみです。
ただ、人を乗せたり降ろしたりする上、タクシーと比べるとスピードが遅い分、時間がかかります。道路が空いていれば1時間ほどで到着します。
ただ、夜には43番バスが走ってないかもしれません。
僕は夜7時頃にバスに乗ろうとしましたが、43番のバスを見つけることができませんでした。
日中は一つのバス停に何台も43番のバスが停まっていたりするのですが、現地の人に聞いても「ノー」と言われました。
タクシー
タクシーを使う移動が一番楽です。しかし、その分お金はかかります。
料金は8,000チャットぐらいが相場。
アウミンガラーバスターミナルは有名なので、確実に連れて行ってくれます。
乗合タクシー
僕は乗合タクシーで行きました。
乗合タクシーは、スーレーのバス乗り場の南側に停まっています。「ミャウラーミャウラー」と大声で呼び込みをしているのでわかります。
料金は一律1,000チャットです。
満員にならないと出発しないので、時間に余裕がないとドキドキします。
ただ、バスよりも所要時間は短く、ラッシュ時以外は、30〜40分ほどでバスステーションに着くことができます。
ヤンゴンからバガンへの夜行バスの車内設備
ヤンゴンからバガンに向かうバスに乗り込んだときに驚きました。車内は清潔で広々としていました。
一つの席のスペースもとても広く、日本人平均身長の僕が座っても前の席まで足が当たることはありませんでした。
さらに、一つの席に一つずつモニターが付いており、映画や音楽、ゲームなどを楽しむことができます。
映画は基本的に音声は英語、ミャンマー語の字幕でした。ハリウッド映画からディズニーのアニメもありました。邦画は「あずみ2」だけありました。
ペットボトルの水(500ml)とブランケットも席に1つずつあります。
ヤンゴンからバガンへの車内サービスについて
バスは時間通りに出発しました。
出発した時は、隣に人がいました。
しかし、見るからに空席がたくさんあったので添乗員に席を移動していいか尋ねると、オッケーということだったので、一人で2席を使える状態でバガンまで移動することができました。
ほとんどの人が1人2席状態でした。VIPバスよりもよかったんじゃないかと思います。
出発してすぐにお菓子が配られました。
そして、コーヒーまでも。
映画を見ながら快適な移動をすることができました。
朝食休憩?・・・ってまだ3時半なんですけど!
バスは12時半に1回目のトイレ休憩がありました。
トイレ休憩の後、バスは再び出発したので、寝ていると添乗員から再び起こされました。
「朝食休憩です」と。時計を見ると夜中の3時半でした。
バスから全員降りないといけないと言われ仕方なく降りました。
降りる前に歯ブラシとウエットティッシュのセットをもらいました。
3時半だと僕は何も食べる気になりませんでしたが、ミャンマーの人たちはレストランでばくばく食べていました。
そして、再び出発したバスは午前6時にバガン郊外のバスターミナルに到着しました。
バガン郊外にあるバスターミナルの場所
バガン郊外のバスターミナルからニャンウーへの移動
バスターミナルに着いても、全員降りずに何人か降りた後バスはどこかへ向かって行っていきました。
降りると、バイクタクシーとカータクシーの客引きが寄ってきます。
バガンは
- オールドバガン
- ニューバガン
- ニャンウー
の3つの街に分けられます。
僕は一番近いニャンウーにあるゲストハウスに行きたいと伝えると、どちらも5,000チャットと言ってきました。
ネット情報によると馬車があり、一番安いということだったのですがいませんでした。
交渉しても4,000チャットまでしか下がらなかったので、15分くらい悩み歩くことにしました。
その間にも他のバス会社からのバスが何台か到着していました。
歩き出すと、バイクタクシーが寄ってきて、3,000チャットと言ってきました。
カータクシーは2,000チャットと言ってきました。
安いとは思ったものの断りました。
歩き出して5分後、やっぱり遠いなーと思っていると、カータクシーが後ろから来て、「1,000チャットでどうだ」と言ってきたので乗ることにしました。
1000チャットまで下がったのはかなり運が良かったと思います。
あと、歩いて行くのはかなり時間がかかるのでやめておいた方がいいと思います。
そして、タクシーに乗って目的地の人気宿「Pyinsa Rupa Guest House」に行くことができました。
バガン入域料
タクシーに乗って、街に向かう1本道の途中に入域料を払う場所があります。
バガンに来た観光客は全員払う必要があります。
タクシーは勝手にそこに停車します。
バガンの入域料は、以前は20USドルでしたが、2019年現在の料金は現地通貨の25,000チャットになります。
1回の支払いで3日間有効です。
ここで支払いを終えた後にもらえるチケットは、たまにバガンの施設でチェックされることがあるので無くさないようにして携帯するようにしましょう。
ヤンゴンからバガンへのバス移動まとめ
僕が乗合タクシーに乗り、バスステーションに着く頃には僕しか乗っていなかったせいか、僕が乗る予定のバスまで聞き込みをして探してくれて連れていってくれました。
それも、荷物を降ろすとチップを要求することもなく颯爽と去って行きました。
ミャンマー人の見返りを求めない優しさに触れました。
あと、僕がたまたま購入した「イーライト(elite)」というバス会社はオススメです。
この後、バガンからヤンゴンに帰った時にバスステーションの敷地内をウロウロしましたが、一番綺麗なオフィスでした。
車内設備もサービスも接客も最高だったので、本当にオススメです。