ペルーに空路で入国する時に注意することがあります。
それは「ペルーに飛行機で入国する場合に出国航空券が必要」ということです。
僕が初めて南米大陸にペルーに入国した際に戸惑った体験交えて書いていきたいと思います。
また、2016年の11月から導入された出入国カードに関する制度の変更についても説明していきます。
ペルーの空路入国では出国航空券が必要
ペルーの空路入国では出国航空券が必要とされています。
これは、公式に公表されているものです。
僕はその事実を知らずにペルーに向かい、急遽ペルーの出国チケットを購入しないと飛行機に乗れないという状況に陥りました。
自分で経験した体験を交えて書いていきます。
僕はニュージーランドからペルーに飛行機を使って行く途中、アルゼンチンのブエノスアイレスにあるエセイサ国際空港(ミニストロ・ピスタリーニ国際空港)にトランジットのために寄りました。
トランジットの手続きのため、2階にあるトランジットカウンターへと向かいました。
窓口でパスポートと乗り換える航空券を渡し、顔写真と親指の指紋をとられ、トランジットの手続きが終わりました。
その後、X線による荷物検査が終えたところで、空港職員に行き先を聞かれ、「リマ」と答えると、別のカウンターに行くように言われました。
出国航空券が無いとこの飛行機には乗れない!?
空港職員に指示された別のカウンターに行き、パスポートとチケットを渡しました。
「ペルーを出国する航空券を見せてください。」と言われました。
「ペルーからは陸路でボリビアに行くから、飛行機は使わないので、航空券は購入していない。」と伝えました。
しかし、カウンターの人は「ペルーを出国するための出国航空券を提示できない限り、リマ行きの飛行機に君を乗せることはできない。」と告げてきました。
「日本人ならペルーに入国するのにビザは必要ありません(183日を超えない観光目的の場合)。しかし、ペルーを出国するチケットは必要だと」伝えられました。
日本人はペルーにビザなしで入国できるので、いつ出国するのかなんて関係ないのだと考えてましたし、値段の安い陸路で出国する予定だったので、出国チケットが必要と言われて本当に困惑しました。
「ペルーを出国するバスでも大丈夫か?」と尋ねると、出国するバスのチケットはダメと言われました。
この記事では、ペルーに空路入国する場合に出国チケットが必要と書いていますが、陸路で入国する場合は出国チケットは必要ありません。
キャンセルできる航空券を購入しよう
ペルーから出国するために航空券を購入するけど、その航空券を使う気が無い場合、キャンセルできる航空券を購入するようにしましょう。
航空券には「キャンセルできる航空券」と「キャンセルできない航空券」があります。
また、キャンセルできる航空券を購入したとしても、「キャンセル料」の項目をちゃんとチェックしましょう。
キャンセル料は航空会社、航空券の値段、出発までの日数などの要因によって変わってくるからです。
僕は仕方なく、空港のWi-Fiに接続し、いくつかの航空券販売サイトで比較しながら格安航空券を探しました。
そして、表示されている航空券の中で、「返金可能」と表示されているエクスペディアの航空券を発見しました。
スカイスキャナーからエクスペディアのページに移動して1番安かった「クスコ→ラパス」の航空券を13,920円で購入しました。
24USドルのキャンセル料を払うと全額返金されると書いていました。
エクスペディアの返金は電話のみ
エクスペディアの航空券のキャンセルは電話のみで受け付けています。
海外から日本に普通に電話をかけると国際電話になるので、この電話代が馬鹿になりません。
ネットを通して安く電話をかけられるスカイプを利用したり、日本にいる人に代わりにフライトをキャンセルする電話をかけてもらいましょう。
航空券を購入した後に再度行った
空港内のフリーWi-Fiを使い、航空券を購入し、再びカウンターに戻りました。
航空券を表示したiPod touchを見せると、自分のところに置き、いろいろパソコンに入力していました。
空港職員もただ航空券の有無をチェックするだけでなく、ちゃんと入力しないといけないみたいです。
そして、リマ行きの飛行機に乗ることが許され、無事リマに行くことができるようになりました。
ちなみに、リマに降り立ち、ペルー入国するイミグレーションでは「いつ頃ペルーを出国する予定なの?」とは聞かれましたが、航空券の提示は求められませんでした。
制度変更による出入国カード廃止
日本人によるペルー入国に関しての法律が変わり、2016年11月17日から入国時に新電子出入国管理システムVIRTUAL ED CARD「TAM VIRTUAL」が導入されました。
在ペルー大使館のページにもそのことを伝える文章が掲載されています。
・リマ国際空港で新電子出入国管理システムが導入され,これにより,同空港からの入国者は,出入国時に出入国カードの提出が不要になりました。
1 新電子出入国管理システムについて
(1)ペルー政府は,11月17日から,リマ国際空港における出入国管理体制について,これまでの記入式出入国カード制度を廃止し,旅券からのデータ読み取りによる電子出入国管理システムを導入しました。これにより同空港では,出入国審査ブースにおいて旅券を提示するだけで出入国が記録され,これまで必要とされていた出入国カード(TARJETA ANDINA DE MIGRACION)の提出が不要となりました。
(2)ただし,地方の国際空港や陸路でペルーに入国される場合は,引き続き記入式の出入国カードを入国審査ブースで提出してカードの半券を受け取る必要があり,同カードの半券は,出国時に出国審査ブースで提出しなければなりません(なお,リマ国際空港から入国した方が地方の国際空港や陸路で出国する場合は,出国審査時に出入国カードの半券を提出する必要はありません。)。
(3)新システム導入後も,引き続き旅券への出入国スタンプの押印は行われます。
まれに押し忘れがありますので,出入国審査終了時にスタンプの押印を確認するようにしてください。
また,旅券の紛失・盗難等により,新旅券の発給を受けた場合は,従前どおりペルー入国管理局において,入国スタンプの押印手続を行う必要があります。
引用:在ペルー日本国大使館
このシステムは、パスポートからデータを読み取り、出入国をデータで管理するものです。
2017年1月時点では、このシステムはリマの「ホルヘ・チャベス国際空港」のみの導入になります。
これにより、日本人はペルーのリマの「ホルヘ・チャベス国際空港」から空路入国する場合、出入国カードを配られなくなりました。
よって、今まで必要だった出入国カードの記入と提出がなくなりました。
リマに向かう機内では「税関申告書」は変わらず配られるので、これは記入し、空港で提出する必要があります。
ペルー空路入国に関しての注意点まとめ
ペルーでの空路入国に関して注意することは理解できましたか?
出国航空券に関しては、空港でWi-Fiが使えない場合があるので、あらかじめ用意しておくことをオススメします。
問題なく飛行機に乗れるように、事前にペルーの出国航空券を購入しておくようにしましょう。
利用する予定がないのであれば、キャンセルできるかどうかを必ず確認して購入するようにしてください。
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