
この記事では、人気クレジットカードの1つである「SPGアメックス」について紹介します。
SPGアメックスは、クレジットカード発行会社である「アメックス」と、リッツカールトンなどを含む高級ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」が提携して発行しているクレジットカードです。
したがって、SPGアメックスは、ホテル滞在を中心に旅行に強いクレジットカードとなっています。
SPGアメックスの年会費は税込みで34,100円。
家族カードだと、17,050円とかなり高いですが、それなりの理由があります。
SPGアメックスは、年会費は高いですが、旅行保険も充実し、様々な特典が付いているクレジットカードとなっています。
記事内ではSPGアメックスの魅力について詳しく解説していきます。
SPGアメックスの特典
まず始めに、SPGアメックスを発行するだけで受けることができる特典である以下の2つ紹介します。
- Marriott Bonvoy ゴールドエリートになれる
- 毎年高級ホテルに無料宿泊できる
Marriott Bonvoy ゴールドエリートになれる
SPGアメックスを持つ特典として嬉しいのが、Marriott Bonvoyの会員資格が「ゴールドエリート会員」になることです。
Marriott Bonvoy会員とは、高級ホテルグループを対象にしている会員制度で、会員のランクによって受けることができる特典が変わります。
ゴールドエリート会員の特典は以下のようなものがあります(一部)。
- レイトチェックアウトができる(14時まで)
- 部屋のアップグレードを優先的にしてくれる(チェックイン時の空室状況による)
- 特典参加レストラン&バーでの利用料金が15%オフ

Marriott Bonvoy会員とは以下の6つのランクに分かれています。
会員ランク | 必要な年間宿泊数 |
---|---|
一般会員 | 0〜9泊 |
シルバーエリート | 10泊 |
ゴールドエリート | 25泊 |
プラチナエリート | 50泊 |
チタンエリート | 75泊 |
アンバサダーエリート | 100泊 + 対象となるご利用金額14,000USドル(2021年)・ 20,000USドル(2022年以降) |
見て分かるように、本来Marriott Bonvoyゴールドエリート会員になるには、対象のホテルに年間25泊してやっとなれるものです。
ただ、1年間のうちにホテルに25泊もする人は珍しいですし、25泊する人で1泊2万円だとしても、ゴールドエリート会員になるだけで合計で50万円もかかります。
その点、SPGアメックスは、発行するだけで、すぐに一般会員とシルバーエリートを飛び越えて、ゴールドエリートになることができます。

年会費は高いけど、発行するだけで「Marriott Bonvoy ゴールドエリート会員」になれるのはかなりお得だね!
毎年高級ホテルに無料宿泊できる
SPGアメックスは、毎年カードを継続する度に、無料宿泊特典がプレゼントされます。
無料宿泊特典を使うことができるホテルはマリオット系列のホテルです。

マリオット系列のホテル?
マリオット系列と言われても分かりにくいかもしれません。
分かりやすく言うと「マリオット」と名前がつくものの他に
- シェラトン
- ザ・リッツ・カールトン
- マリオット
- ルネッサンス
- ウィスティン
などがホテル名に含まれているホテルがマリオット系列のホテルとなります。
いわゆる高級ホテルですね。
無料宿泊特典は「一泊一室で、最大2名まで」となっています。
したがって、1人での利用はもちろん、カップルやご夫婦の場合でも一緒に特典を利用することができます。

毎年もらえるので、記念日などに利用するのもいいね!
さらに、毎年継続するごとに5泊分の宿泊実績もプレゼントされます。
ゴールドエリートの1つ上のランクである「プラチナエリート」までより早くなることができますね!
SPGアメックスのポイントでマイルが貯まりやすい
SPGアメックスのポイントは、決済金額に合わせて「マリオット・ボンヴォイ・ポイント」が貯まります。
料金の支払いにSPGアメックスを使うことで「100円=3ポイント」の還元率でゲットできます。
また、マリオット・インターナショナルグループのホテルの宿泊や、レストランでの食事の際の支払いの場合は、ポイントがいつもの2倍(100円=6ポイント)貯まります。

貯めたポイントは有効期限がないので、「使い切らなきゃ」という心配をしなくて大丈夫です!
ポイントはマイルに交換可能
貯めたポイントは40社以上の航空会社のマイルに交換することができます。
ポイント還元率は「100円=3ポイント」。
マイル交換レートは「3ポイント=1マイル」です(一部航空会社を除く)
100円の決済で1マイル貯まるということは、マイル還元率は1%です。
マイル還元率を1.25%にする方法
本来マイル還元率は1%ですが、1.25%にする方法があります。
その方法とは「マリオット・ボンヴォイ・ポイントを60,000ポイントを一気にマイルに交換する」という方法です。
通常だと60,000ポイントをマイルに交換すると通常だと2万マイルだけですが、60,000ポイントをまとめて交換した時のみボーナスとして5,000マイルが上乗せされます。
結果として、60,000ポイントが25,000マイルに交換され、1.25%の還元率となります。

ポイントからマイルに交換する時は、60,000ポイント貯まってからにしよう!
現在、入会特典として、入会後3カ月以内に10万円以上のカードを利用することで、30,000マリオット・ボンヴォイ・ポイントがプレゼントされます。
30,000ポイントは、そのまま30,000円分の宿泊費にも充てられますし、別に30,000ポイント貯めてた後に、マイルに交換するのもいいですね。
SPGアメックスを持っていれば29空港のラウンジが無料で利用可能
SPGアメックスを持っている人は、搭乗券の提示で、
- 日本国内:28空港
- 海外:1空港
の合わせて29空港にある空港ラウンジを無料で利用できます。
海外はハワイにある空港のみですが、日本国内だと主要空港を抑えています。

ラウンジを無料で利用できるから、飛行機の搭乗までゆっくり快適に過ごすことができるね。
北から順番に並べると以下のようになります。
- 新千歳空港
- 函館空港
- 青森空港
- 秋田空港
- 仙台国際空港
- 羽田空港
- 第1ターミナル
- 第2ターミナル
- 第3ターミナル
- 成田国際空港
- 第1ターミナル
- 第2ターミナル
- 新潟空港
- 富山空港
- 中部国際空港
- 小松空港
- 伊丹空港
- 関西国際空港
- 神戸空港
- 岡山空港
- 広島空港
- 米子空港(美保飛行場・米子鬼太郎空港)
- 山口宇部空港
- 高松空港
- 松山空港
- 徳島空港
- 北九州空港
- 福岡空港
- 長崎空港
- 大分空港
- 熊本空港
- 鹿児島空港
- 那覇空港
- ダニエル・K・イノウエ国際空港 (旧・ホノルル国際空港)
同伴者1名まで無料
さらに嬉しいのは、SPGアメックスの所有者は、同伴者も1名まで無料で利用できるという点です。
空港ラウンジが無料になるクレジットカードはいくつかありますが、基本的にカード所有者が無料で、同伴者は正規の利用料金を払わないといけません。
その点、SPGアメックスなら同伴者も無料。
2人旅の場合であれば、1人がSPGアメックスを持っていれば、2人とも空港ラウンジを使えるということになります。
SPGアメックスの海外旅行保険・国内旅行保険が手厚い
SPGアメックスには、国内旅行・海外旅行ともに手厚い旅行保険があります。
ただし、覚えておきたいのは
- 海外旅行保険の場合は「自動付帯」。しかし、「利用付帯」の方が補償内容が良くなる
- 国内旅行保険の場合は「利用付帯のみ」
ということです。
海外旅行保険
海外旅行保険の場合は、SPGアメックスを所有しているだけで海外旅行保険が適用されます。
ですが、旅行代金の一部を支払ったほうが保険内容が良くなります。
どれぐらい違うかは以下の表を見てください。
海外旅行保険(利用付帯)
種類 | 本会員 | 本会員の家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高1億円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用保険金 | 最高300万円 | 最高200万円 |
疾病治療費用保険金 | 最高300万円 | 最高200万円 |
賠償責任保険金 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 |
携行品損害保険金 | 最高50万円 | 最高50万円 |
救援者費用保険金 | 最高400万円 | 最高300万円 |
海外旅行保険(自動付帯)
種類 | 本会員 | 本会員の家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用保険金 | 最高200万円 | 最高200万円 |
疾病治療費用保険金 | 最高200万円 | 最高200万円 |
賠償責任保険金 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 |
携行品損害保険金 | 最高50万円 | 最高50万円 |
救援者費用保険金 | 最高300万円 | 最高300万円 |
金額が変わらないものもありますが、傷害死亡・後遺障害保険金だと5,000万円もの差がありますね。
国内旅行保険
国内旅行の場合は、海外旅行保険のように持っているだけで保険は適用されません。
旅行代金の一部にSPGアメックスで支払うことで始めて、旅行保険が適用されます。
SPGアメックスで払った場合の、国内旅行保険の補償金額は以下の通りです。
種類 | 本会員 | 本会員の家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
その他 | – | – |

国内旅行するときでも、海外旅行する時でも料金の一部の支払いをSPGアメックスで支払うようにしよう!
SPGアメックスのデメリット
上記でSPGアメックスのおすすめポイントを紹介しましたが、逆にSPGアメックスのデメリットとなる以下の3つ紹介します。
- 年会費が高い
- アメックスが使える場所が多くない
- 海外で使える空港ラウンジが1箇所しかない
年会費が高い
SPGアメックスを発行するのに1番のネックは、年会費が34,100円することですね。
世の中には年会費無料のクレジットカードがたくさんある中、高い年会費を払うことを躊躇する人も多いと思います。
ここはどうにもできないので、特典に納得できるかどうかですね。
はっきり言うと、旅行にほとんど行かない人は必要ないと思います。
ただ、「ゴールドエリート会員に無条件でなれる」や「ホテルに毎年無料で泊まれる」という特典だけで年会費以上の価値はあるので、旅行好きな会社員の人にはおすすめです。
アメックスが使える場所が多くない
SPGアメックスは、国際ブランドがアメックスなので、対応していない店舗やサービスが多いということです。
飛行機や、世界中のマリオット・インターナショナル系列のホテルやレストランでは確実に使うことができますが、その他ではアメックスが使えないことがあります。
特に先進国に比べ、発展途上国などではほとんど使えない場所がないと思っていたほうがいいでしょう。
そのため、旅行の際はSPGアメックスは、飛行機代や現地のホテルの支払いでしか使えないと思って、国際ブランドが「VISA」や「Mastercard」のクレジットカードをもう一枚持つようにしましょう。
海外で使える空港ラウンジが1箇所しかない
SPGアメックスの場合、国内旅行の場合、空港ラウンジに困るということはありません。
ただ、海外旅行の場合は、現在だとハワイの空港しか使えないので、他の国にある空港ラウンジを無料で使うことができません。
今後、無料で使える海外の空港ラウンジが追加される可能性はありますが、全世界一気に使えるようになることは起こらないでしょう。
どこの国に行っても、空港ラウンジを使いたい場合は、全世界の空港ラウンジを利用できるプライオリティパスを入手するのが1番です。
そのためには、プライオリティパス会員になるか、プライオリティパスが付帯する別のクレジットカードを取得しましょう。
SPGアメックスの申込方法と審査
SPGアメックスの申し込みは
年会費も高いので、審査が厳しいのか不安になると思いますが、実際には審査に落ちる人はあまりいないとされています。
そもそも「年会費3万円のクレジットカードを作ろう」と思って申し込む時点で、かなり絞られているという理由もありますが、そこまで難易度は高くないからです。
SPGアメックスの発行条件は以下の2つ。
- 20歳以上である
- 安定収入がある
「20歳以上である」という条件はどのクレジットカードでも同じです。
「安定収入がある」という条件は、年会費無料のクレジットカードよりも難易度が高いでしょう。
公表されていませんが、安定収入がある目安として「年収300万円」と言われています。
したがって、正社員として働いている人は審査に受かる可能性が高いですが、年収が低いフリーターなどは基本的に審査に受かりません。
逆に正社員で年収300万円以上の人は、問題なく審査に受かる可能性が高いです。
旅行に強いクレジットカード「SPGアメックス」まとめ
今回は旅行する人におすすめのクレジットカードである「
発行するだけでゴールドエリート会員になれたり、毎年高級ホテルに無料で泊まれたりするメリットは大きいと思います。
年会費は高いですが、旅行好きの人にとっては年会費以上の価値があると思います。
旅行好きの人はぜひ発行を考えてみてください。
SPGアメックスってどんなクレジットカード?
年会費高いけど、作成する価値はあるのかな?