南米ではスペイン語が話されてるっていうけど、旅行に行くのならスペイン語の勉強しておいた方がいいのかな?
このように、南米に旅行に行く人はスペイン語について、少なからず気になると思います。
結論を言うと、南米を個人で旅行する人は短期、長期関わらずにスペイン語の勉強をしておくべきです。
記事内では
- 「なぜわざわざスペイン語を勉強しなければいけないのか」という理由
- スペイン語のおすすめの勉強方法
について書いてきます。
南米に行く人は一度目を通し、スペイン語の重要性を感じていただければと思います。
多くの南米の国の公用語がスペイン語
大前提として、南米の多くの国ではスペイン語が公用語となっています。
南米にある15の国と地域ごとの公用語は以下の通りです。
国・地域 | 公用語 |
---|---|
アルゼンチン | スペイン語 |
ウルグアイ | |
エクアドル | |
コロンビア | |
チリ | |
パラグアイ | |
ベネズエラ | |
ペルー | |
ボリビア | |
ブラジル | ポルトガル語 |
ガイアナ | 英語 |
フォークランド諸島 | |
サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島 | |
スリナム | オランダ語 |
フランス領ギアナ | フランス語 |
上記の表の通り、9カ国の公用語がスペイン語です。
さらに15個あるうち、観光名所のなさ、治安やアクセスの悪さ、物価の高さなどの理由で
- ガイアナ
- フォークランド諸島
- サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
- スリナム
- フランス領ギアナ
に行く人はかなり稀です。
したがって、日本人が旅行に行くのは以下の10カ国です。
- アルゼンチン
- ウルグアイ
- エクアドル
- コロンビア
- チリ
- パラグアイ
- ベネズエラ
- ペルー
- ボリビア
- ブラジル
つまり、日本人がよく行く10カ国のうち、9カ国の公用語がスペイン語となります。
なぜ南米ではスペイン語が公用語なのか?
南米大陸の大半が以前スペインの植民地だったからです。
南米大陸は最初にコロンブスが発見し、インカ帝国などを滅ぼし、スペインが南米の大部分を植民地化していました。
なぜブラジルだけポルトガル語が公用語なのか?
同じようにブラジルはもともとポルトガルの植民地だったので、今でもポルトガル語が話されています。
スペインとブラジルの間でトルデシリャス条約が締結されており、西経46度37分の子午線の西側はスペイン領、東側はポルトガル領になることを定めていたため、東側にあるブラジルはポルトガルが植民地化していました。
南米の旅行にスペイン語が必要な理由は英語が通じないから
南米を旅する時にスペイン語が必要な理由は、上記で説明したように「スペイン語が公用語の国が多い」という理由だけではありません。
どんな国でも現地の公用語を話すことができたら、現地の人と円滑にコミュニケーションが取れて、旅がしやすく充実するのは明らかです。
ですが、移住するならともかく、旅行で行くだけなのに、
- タイに旅行するためにタイ語を勉強
- 台湾に旅行するために中国語を勉強
- ドイに旅行するためにドイツ語を勉強
なんてことは普通はしないですよね。
それは、公用語がなんであっても、英語で何とかなるからです。
ですが、南米では英語が話せても何とかなりません。
南米では英語が全く通じないところが多く、表記もスペイン語のみの場所も多数あります。
南米では英語が通じない
スペイン語を学習しておくべき理由、それは南米では英語が通じないところが多いからです。
どんなに貧しい国であっても、宿や公共交通機関で働いている人は英語を話せることが多いです。
しかし、南米では外国人観光客と関わる旅行業に従事している人であっても英語を話せない確率が高い!
この「英語で話せない」と聞くと、「英語を流暢に話せない」くらいのレベルと考えるかもしれません。
それは甘いです。
「One、Two」などの数字の単語さえ知らない人が多いというレベルです。
当然「How much」や「Where」という旅行に必要な単語でさえ伝わらないこともたくさん起こります。
南米はスペイン語表記のところが多い
南米の人は英語が話せない人が多いからだけでなく、レストランのメニューなどもスペイン語表記のみのところもたくさんあります。
そうなるとスペイン語を全く知らない人は、その書かれているメニューがどのような食べ物なのかさえ予想できません。
このように、スペイン語を全く知らない状態で南米を旅することは、食事するときや移動するときなど、あらゆる面でかなり困難になるとと言うことができます。
そのため南米に旅行に行く人はスペイン語をある程度勉強しておくことが必要です。
南米旅行のためのスペイン語の学習方法
英語は中学校と高校で勉強するので、英語の学習に対してはそれほど抵抗がないと思います。
しかし、スペイン語は人生で一度も学習したことが無い人が多いことでしょう。
そのため、スペイン語を学習すると言えば、身構えてしまうかもしれません。
しかし、安心してください。
スペイン語は数ある言語の中でも学習しやすい言語の1つです。
もちろんネイティブネイティブ並みに話すためには、たくさんの時間の学習が必要ですが、旅行で困らない程度の勉強ならそれほど時間はかかりません。
スペイン語は文法も単純ですし、読み方も一部を除いて、ほとんどローマ字読みです。
スマホアプリで学習
スペイン語の学習でオススメなのが「Duolingo」と言うスマホアプリでの学習。
スペイン語を勉強できるアプリはいくつかありますが、個人的にはDuolingoがオススメです。
クイズ形式でスペイン語を学習することができます。
最初は単語を覚えることから始まるので、始めやすいです。
レベルアップするにしたがって、だんだん難しくなっていくのも良い点です。
インターネット上でも学習することができますが、アプリが手軽でいいと思います。
オリエンタルラジオのあっちゃんもおすすめしています。
物価の安い中南米の国でスペイン語留学
南米を長期間旅行する予定の人の中には、南米の中や南米に行く前にスペイン語の語学留学をする人も多いです。
特にスペイン語留学で1番人気なのが中米のグアテマラ。
南米を旅する前には世界一周を西回り、東回りをする人どちらも中米のグアテマラでスペイン語を勉強してから南下する人がたくさんいます。
グアテマラ留学の良いところはなんといっても留学費用が安いことが人気の理由。
グアテマラ留学は、
- 授業料
- 食費
- 宿泊費
などにかかるコストがグアテマラの物価の安さのおかげで、かなり安く抑えることが可能です。
また、日本人が留学生としてたくさんいるので、生活面でも不安になることも少ないのもいいところ。
グアテマラの他には、メキシコやペルーのアレキパなどでスペイン語留学をする人が多いです。
南米旅行中にスペイン語で困ったときは「Google翻訳」
「スペイン語を勉強する時間なんてない」という人には奥の手である「Google翻訳」をオススメします。
「Google翻訳」を使えば、
- スペイン語から日本語への翻訳
- 日本語からスペイン語への翻訳
のどちらも瞬時にすることができます。
スペイン語のデータをあらかじめダウンロードしておくことで、オフラインでも使用可能です。
翻訳された文字を大きく表示させたり、音声でも出すことができるので使わない手はないでしょう。
治安の悪い地域ではスマホを盗まれる可能性が高いので、人前でむやみに出さないように注意してください。
南米旅行前にスペイン語するべき理由まとめ
スペイン語が南米をを旅する上で絶対に必要だと言う事は分かってもらえたでしょうか。
上に書いた方法でスペイン語を南米に行く前に学習しておきましょう。
スペイン語の学習を始めてすぐにできるようになりませんが、ちゃんと学習をし続けたら誰でもできるようになります。
少しの単語や文法を知っているのと知らないのでは、旅行中のストレスが全く違ってきます。
最低でも数字の数え方や5W1Hぐらいの情報を尋ねられるぐらいにはなっておきましょう。