アウシュヴィッツってどうやって行けるのかな?
英語を聞き取る自身がないから、日本語ガイドがいいなぁ。
どうやって申し込めばいいのかな?
ユダヤ人迫害の舞台の一つとして有名な「アウシュヴィッツ」。
実際に過去に起こった悲惨な場所に行き、自分の目で直接見たいと思う人も多いと思います。
僕自身、日本語ガイドを自分で手配して、アウシュヴィッツの館内を日本語で説明を受けながらまわりました。
そこでこの記事では、
- クラクフからアウシュビッツまでバス移動
- アウシュビッツの唯一の日本人ガイドの申し込み方法
- ツアー料金
について説明します。
アウシュビッツに行く予定の人、アウシュビッツを観光する際に日本人ガイドと同行したいと思っている人は参考にしてください。
アウシュビッツの場所
アウシュビッツ(アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館)はポーランドにあります。
アウシュビッツは「クラクフ」という街から行く人がほとんどなのですが、アウシュビッツはクラクフの街にはありません。
アウシュビッツはクラクフから約70km離れた「オシフィエンチム(Oświęcim)」という街にあります。
クラクフからアウシュビッツに行く人が多いので、すぐ近くにありそうに思われがちですが、結構離れています。
アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館の場所
クラクフからアウシュビッツへのバスでの行き方
クラクフの長距離バスターミナルからアウシュビッツまでバス1本で行くことができます。
記事内では
- バスチケットの購入方法
- 購入時の注意点
- 実際のバス移動
について解説していきます。
アウシュビッツ行きのバスチケットの購入について
クラクフからアウシュヴィッツに行くために利用するバス会社は「Lajkonik(ライコニック)」です。
「アウシュビッツ」という言葉はドイツ語のなので、窓口では伝わりません。
なので、チケットを購入する窓口では「Oświęcim muzeum」行きと伝えてください。
バスの窓口はバスターミナルの2階部分にあります。
英語を話せない人が多いので、紙に
- Oświęcim muzeum
- 出発時刻と到着時刻
の2つを書いて窓口の人に渡すと楽です。
バスの時間は公式ホームページで確認できます。
クラクフの長距離バスターミナルの場所
チケットの購入は前日にしておこう
僕は当日に焦りたくなかったので、前日にチケットを購入しました。
チケットはクラクフの中央バスターミナルの2階で購入することができます。
乗車当日にバスには空席がたくさんありましたが、チケットを購入していればそのままバスに乗り込むだけなので楽です。
僕がアウシュビッツに行ったのは9月中旬でしたが、8月などのハイシーズン時には混雑が予想されるので、その時期に行く人は特に前日購入をオススメします。
アウシュビッツに行く当日は、チケットを買う時間が必要ないので、宿でゆっくり朝食を食べて行くことができました。
アウシュヴィッツへのバス移動
バスはバスターミナルの2階のプラットホーム「G2」に停車していました。
バスの座席は狭かったです。
また、Wi-Fiはありません。
バスの乗車時間は1時間15分の予定でしたが、予定時刻より30分遅れてアウシュビッツのバス停に到着しました。
ガイドツアーの時間に間に合うようにギリギリのバスを選択しないようにしよう!
アウシュビッツの日本人ガイド(中谷剛さん)の詳細と申し込み方法
現在アウシュビッツには1人の日本人ガイドがいます。
お名前は中谷剛さんといいます。
中谷さんはアウシュビッツの厳しいガイド試験をクリアし、アウシュビッツ公認の専属日本人ガイドとして働いています。
日本語でアウシュビッツ内を案内してくれるので、他の言語のツアーと違ってストレスなく理解することができます。
疑問に思ったことを日本語で聞けますし、他の言語だと伝わりにくい細かいニュアンスなども分かりやすいです!
アジア圏内では唯一の存在で、韓国語ガイドや中国語ガイドなどは今のところいません。
この日本人ガイドの中谷さんの存在は日本人にとって貴重と言えます。
中谷さんは「ホロコーストを次世代に伝える アウシュヴィッツ・ミュージアムのガイドとして」や「新訂増補版 アウシュヴィッツ博物館案内」というアウシュビッツに関しての本も出版されています。
日本人ガイドの申し込み方法
中谷剛さんにガイドをお願いする場合は「tnakatani1966@icloud.com」にメールを送信してください(僕が予約した時はnakatani@wp.plでしたが変更されたようです)。
メールには
- 名前
- 人数
- アウシュビッツに行く日時
などをちゃんと書いてメールを送りましょう。
1人での申し込みでも全然問題はありません。
1人で申し込んだ場合でも、同じ日に申し込んだ人と一緒にアウシュビッツを見て周ることになります。
中谷さんのガイドは人気なので、直前の申し込みだと定員オーバーということもあります。
何人が定員か分かりませんが、僕がアウシュビッツに行った時は全員で10人のガイドツアーでした。
アウシュビッツに行くことが決まったらできるだけ早めにメールをすることをオススメします。
日本人ツアーの料金
ガイドの料金はアウシュビッツに行く日の参加人数によって変わります。
もちろん参加人数が多いほど、一人当たりのガイド料金は安くなります。
僕が参加した時は、一人当たり60ズオッティ(ユーロ払いでもOK)でした。
アウシュビッツからクラクフへのバス移動
行きのバスを降りたところからクラクフのバスターミナル行きのバスが出ています。
上の写真が帰りのバスの時刻表です。
アウシュビッツの敷地内にはいくつかのバス停がありますが、「Kraków(クラクフ)」と書いてあれば、クラクフに行くことができます。
利用するバスはLajkonikで、チケットはバスの運転手から直接買います。
バス料金は14ズウォティです。
クラクフまでの所要時間は1時間15分でした。
アウシュビッツは日本語ガイドを使って観光しよう
アウシュビッツの行き方と日本語ツアーの申し込み方法は分かってもらえましたか?
アウシュビッツにせっかく行くのであれば、日本語ガイドの中谷剛さんに連絡することをオススメします。
観光客の多い夏と秋のシーズンは、日本語ガイドの需要もそうですが、クラクフの宿がいっぱいになるので、できるだけ早めに予約するようにしましょう。
最後にアウシュビッツに行く前に読んだ本を紹介します。
ネット上でいろんな人がアウシュビッツに行く前に読んでおいた方がいいと書いています。
書籍名は「夜と霧」で、アウシュビッツに収容されていた人が書いた本です。
普通に暮らしていたら考えられないことがこの本にはたくさん書かれています。
アウシュビッツに行く前に読んでおくと、収容されていた人たちの様子が理解しやすくなります。