今もイスラエルの抱える問題の一つである「パレスチナ問題」。
その問題となっているパレスチナ自治区のベツレヘムに実際に行ってきました。
自らの体験から
- エルサレムからベツレヘムへの行き方
- ベツレヘムの観光名所
- バンクシーの壁画の場所
- ベツレヘムからエルサレムへの帰り方
- ベツレヘムで注意すること
を紹介していきます。
エルサレムだけなく、ベツレヘムにも行きたいと思っている人は参考にしてください。
エルサレムからベツレヘムへバスを使った行き方
エルサレムからベツレヘムへバスで向かう場合、まずはエルサレム旧市街の入り口の一つである「ダマスカス門」の近くのバスターミナルに行きます。
ベツレヘム行きのバスは21番バス乗り場を発着しています。
バス番号は231番です。
ベツレヘム行きのバス乗り場の場所
ベツレヘムへのバス料金は片道6.8シュケルで、乗車時に運転手に直接払います。
エルサレムのバスターミナルを出発して1時間後にベツレヘムに到着しました。
セキュリティチェックなどは全くありません。
ベツレヘムのバス降り場の場所
パレスチナ自治区「ベツレヘム」の観光名所
パレスチナ自治区「ベツレヘム」の代表的な観光名所は以下の2つです。
キリストが誕生した教会「聖誕(降誕)教会」
キリストが生まれたとされる穴があります。
この穴に触るために長蛇の列ができていました。
僕は時間がなかったので列に並びませんでしたが、確実に30分以上待たないといけないぐらいの長さでした。
聖誕(降誕)教会の場所
Milk Grotto Church
Milk Grotto Churchは、聖母マリアの母乳が一滴洞窟に落ちたことで、そこら一帯がミルク色に変わったとされる教会です。
僕が行った18時過ぎには門が閉まっており、中に入ることができませんでした。
Milk Grotto Churchの場所
ベツレヘムにはバンクシーの壁画アートや関連ホテルがある
ベツレヘムには世界的に有名なバンクシーが描いた絵がいくつかあります。
特に目立った場所にはなく、さりげなくあります。
そのため、スムーズに見て回るには、場所を知っているタクシーを使うのが効率的です。
Googleマップには
- 一番有名だと思われる兵士が手榴弾の代わりに花を投げている絵「Rage, the Flower Thrower」
- 防弾チョッキを着ている鳩の絵である「Armoured Dove」
の場所が登録されています。
歩いてもそこまで遠い距離ではないので、「一つだけ見れればいいや」「タクシー代を払いたくない。お金を節約したい」という人は少しだけ歩きましょう。
全部のアートが地図に表示されていないので、全部見たい人はタクシーを利用するのがいいのでしょう。
壁画アート「Rage, the Flower Thrower」
バンクシーの壁画で一番有名だと思われる兵士が手榴弾の代わりに花を投げている絵「Rage, the Flower Thrower」は、ベツレヘムの中心地から西側に行った場所にあります。
Rage, the Flower Throwerの場所
壁画アート「Armoured Dove」
防弾チョッキを着ている鳩の絵である「Armoured Dove」は、ベツレヘムのバス降り場から北に1kmほど離れた場所にあります。
Armoured Doveの場所
バンクシーがプロデュースしたホテル「The Walled Off Hotel」
2017年3月に「世界最悪の眺めのホテル」としてオープンした「The Walled Off Hotel」も有名です。
ホテルの1階と2階は無料で入ることができるので、興味がある人は訪れてみてください。
BBC News Japanの「バンクシー、ベツレヘムに『世界最悪の眺めのホテル』」にある動画が参考になります。
The Walled Off Hotelの場所
ベツレヘムからエルサレムへバスでの帰り方
エルサレムから乗ってきたバスを降りた場所と全く同じバス停からエルサレムへのバスが出ています。
反対車線に帰りのバスが出ているのが普通なのですが、エルサレム行きのバスに乗れるのは全く同じ場所です。
ベツレヘムに来た時と同じように乗車時に6.8シュケルを運転手に支払います。
パレスチナ自治区からエルサレムへの道の途中に検問所がある
バスが出発して約15分後に検問場所に停車しました。
パレスチナ人と見られる人はみんなバスを降りないといけないみたいですが、外国人観光客はそのままバスに乗っていて大丈夫です。
運転手の人からパスポートを出すように言われました。
武装した2人がバスに乗り込んできます。
特にパスポートを手に取って見るということはなく、チラッとだけ見た感じでした。
パレスチナ人をチェックするためだけなので、観光客は特に緊張する必要はありません。
外に降りたパレスチナ人は身体チェックなどをされていました。
最終バスの時間に注意
僕が調べたところベツレヘムからエルサレムに行く最終バスは19時半でした。
これ以降はバスが翌日までないので、タクシーを使わなければいけないと思います。
ベツレヘムからエルサレムまでタクシー移動が可能かどうかも分かりませんし、できたとしてもタクシー代が高額になるのは間違いないでしょう。
したがって、確実にバスに乗って帰れるように時間に余裕を持ってベツレヘムを観光するようにしましょう。
ベツレヘム観光する時に注意すること
ベツレヘム観光する時に注意することを紹介します。
タクシー運転手のぼったくり・嘘に騙されない
ベツレヘムに到着して、バスを降りると、タクシーの運転手が寄ってきます。
ベツレヘムは2つの教会とバンクシーの絵が有名なので、それらを連れて周るプランを提案してきます。
ネットで調べてみると1時間のツアーで60シュケルぐらいが相場のようです。
僕自身もバスを降りてすぐに声をかけられました。
1時間80シュケルでタクシー使わないかい?
全く使う気がなかったので、自分で教会のある方へ歩いて行っても5分ぐらいずっとついてきました。
僕は全く値段交渉などせず、「今日はタクシーを使う気はない」と言ったにもかかわらず、最終的には35シュケルという価格を提示して来ました。
本来その値段なら格安で使ったかもしれないのですが、その前に
- 教会は歩いていけない距離にない
- 教会はもう閉まっている
- 最終バスは18時半なので、タクシーを使わなければ帰れなくなる
など何回も嘘をついてきていたので使いたくありませんでした。
生活のためにお客を取らないといけないのは分かりますが、人を騙してまでお金を取ろうとする人にはあまり近づかない方がいいでしょう。
女の子は夜遅くに一人で歩かない
観光名所の近くはそれなりに人がいますが、ベツレヘムの夜は人がかなり少なくなります。
教会とバス停を結ぶ道ですが、ほとんど人のいない区間がありました。
女性一人で自力でベツレヘムに行った場合は、日が沈む前にバス停に行くようにしましょう。
パレスチナ問題についての発言に気をつける
イスラエルとパレスチナは大きな問題を抱えています。
パレスチナ人の多くはイスラエル人のことを悪く思っています。
現地の人と話す機会がある場合、かなりセンシティブな内容なので不用意にパレスチナ問題のことについて意見を言わないようにしましょう。
何も知らない人は、事前にパレスチナ問題のことを勉強しておくことをオススメします。
エルサレムからベツレヘムへの移動方法・観光情報まとめ
エルサレムからベツレヘムへの行き方、観光情報を書きました。
エルサレムからベツレヘムはバス1本で行くことができ、帰りも同じバスを利用すれば大丈夫。
ベツレヘムでは紹介した有名な3つの観光名所を楽しんでみてください。
現在は、観光客でも簡単に行くことができますが、いつ何が起こる分からない地域です。
行く前には治安状況などをチェックして行くようにしましょう。