ペルーで誕生し、現在でもペルーの人たちに愛されている「インカコーラ」。
ペルーを旅行すれば、必ず一度は目にすることになるほど日常に溶け込んでいます。
今回はインカコーラの歴史から、飲める場所まで紹介していきます。
■目次
インカコーラとは
インカコーラ(INCA KOLA)とはペルー国内で大人気のコーラのことです。
ペルーでは一般的な飲み物で、スーパーだけでなく、小さな商店でも売っています。
また、ファーストフード店やレストランでも飲み物の選択肢の一つにほぼ間違いなくあります。
ペルーでのインカコーラはの人気は凄まじく、本家コカ・コーラやペプシよりもインカコーラの方がよく飲まれているというデータもあります。
インカコーラは普通のコーラと違って、見た目が黄色いので「黄金のコーラ」とも呼ばれます。
この黄色は現在では着色料で色付けされていますが、発売当時はレモングラスの花粉で着色されていました。
上の写真は右が「インカコーラ」、左がペルーの大手スーパーのMetroが販売している「ゴールデンコーラ」です。
このゴールデンコーラはMetroがインカコーラを真似て作った飲み物です。
つまり、プライベートブランドのインカコーラです。
見た目はほぼ一緒、味も似ていますが、インカコーラよりも安く購入することができます。
プライベートブランドで販売するぐらいインカコーラが一人気なのがうかがえます。
インカコーラの味
インカコーラは本家コカ・コーラよりも炭酸が弱いです。
またコカ・コーラ独特の味はせず、かなり甘く、メロンソーダのような味がします。
「コーラ」という名前こそ同じなものの、コカ・コーラとは全く別の飲み物と言っていいです。
僕は個人的に本家コカ・コーラよりもインカコーラの方が好きです。
インカコーラの歴史
インカコーラはペルーの首都のリマが誕生して400年を記念して生まれたもので、1935年から販売が開始されました。
インカコーラの人気に目を付け、1999年にコカ・コーラ社がインカコーラの販売をしていたLindley社に3億ドルもの出資をし、ペルー国外での製造と販売の権利を得ました。
コカ・コーラ社が出資せざるを得なかったため「コカ・コーラが負けたコーラ」とも呼ばれています。
現在アメリカでもインカコーラは販売されていますが、インカコーラという名前は使われず、「ゴールデンコーラ」という名前で販売されています。
また、アメリカまで輸入しているのではなく、カナダドライという企業が製造しています。
インカコーラはペルー国内と近隣諸国で買える
インカコーラはペルー国内なら基本的にどこでも販売しているので手に入れるのが簡単です。
スーパーや商店では、250mlという小さいものから、500ml、1リットル、2リットル、そして特大サイズの4リットルのものまで販売されています。
マクドナルドでもドリンクメニューの中にインカコーラがあります。
上の写真はペルーのレインボーマウンテンの頂上にある売店です。
よく見ると、小屋の中にインカコーラがあります。
標高5000m地点でも売られているのには驚きました。
このようにペルー国外の国でも購入することができます。
ペルー国外だと、隣接しているボリビアとチリ(サンペドロデアタカマ)で売られているのを見ました。
ただ、国外になると、ペルーから離れるほど販売している店が少なくなります。
インカコーラは日本でも販売している
実は日本にも少量ながら輸入されています。
輸入品のスーパーや、アマゾンや楽天などのインターネット販売を通して購入することができます。
アマゾンで見ると、単品の販売はないようです。
何本かセットで買う必要があり、値段は1本あたりおよそ150円。
意外と安いですね。
インカコーラは孤独のグルメでも登場
インカコーラは有名なグルメ漫画のである「孤独のグルメ」でも登場しています。
登場話は「孤独のグルメ2」の第2話「東京都新宿信濃町のペルー料理」です。
主人公がインカコーラを飲んだ場所は、現在でも営業している「ティアスサナ」というスポーツカフェです。
実際にメニューの中に「インカコーラ」があり、料金は1本500円となっています。
まとめ:インカコーラはペルー発祥の大人気のローカルコーラ
ペルーが発祥のインカコーラについて解説しました。
ペルーに行った際にはぜひ一回は飲んでみてください。
また、日本でも飲めないことはないので、気になった方は試してみてください。