この記事では、ミャンマーの玄関口であるヤンゴン国際空港から市内中心へのアクセスについて紹介します。
ミャンマーへ入国する場合、陸路入国はまれで、飛行機を使っての入国が一般的です。
空港に着いた後、ヤンゴン市内に向かう移動手段としてほとんどの人がタクシーを思い浮かべると思いますが、他にも移動手段があります。
記事内では、ヤンゴン国際空港から市内までの全ての移動手段を紹介するので、ヤンゴンからミャンマーに入国する人は参考にしてください。
ヤンゴン国際空港から市内への行き方
ヤンゴン国際空港は、ヤンゴンの市内中心部から北に約18.5kmキロメートル離れた場所にあります。
ただし、移動手段によって、時間や費用、快適さが大きく全然違います。
そこで、初めてヤンゴン国際空港に降り立つ人に向けて、ヤンゴン国際空港から市内への移動手段である
- エアポートバス
- タクシー
- Grab
という3つの手段について紹介します。
各移動手段の料金、所要時間、利用方法を参考にしてください。
ヤンゴン国際空港の場所
エアポートバス
ヤンゴン国際空港から楽かつ一番経済的な移動手段がエアポートバス(Airport Bus)です。
2018年6月に開通した比較的新しい移動方法になります。
エアポートバスは一般のバスに比べて比較的新しく、乗り心地も悪くありません。
エアポートバスの料金は一律500キップとで安価に抑えられており、安く移動したい人にとってはエアポートバスは魅力的。
バス料金は乗車する際に払います。
現金払いのみなので気をつけてください。
運行間隔は約30分おき。
所要時間は交通状況にもよりますが、ヤンゴンの中心部にあるスーレー・パゴダまで1時間程度で到着します。
ただし、朝と夕方には市内の渋滞が予想されるため、余裕をもって移動する計画を立てることが重要です。
もともとは4:00〜22:00まで運行されていましたが、現在は24時間運行されているので、早朝や深夜でもフライトのスケジュールに合わせて利用できます。
エアポートバス乗り場は到着ゲートを出てすぐの場所にあり、分かりやすいです。
席に限りがあるため、混雑時は座席を確保するために早めに乗り込みましょう。
とにかく安くヤンゴン市内へ移動したいという人はエアポートバスの利用がおすすめ!
エアポートバス乗り場の場所
タクシー
タクシーは、早く快適に市内へと向かいたいという旅行者にとって最適です。
タクシーは空港のタクシースタンドで簡単に見つけることができますが、ミャンマーのタクシーはメーター制ではないので、料金は交渉制になります。
基本的にこちらが外国人だと分かると、適正価格よりも高めの金額を言ってきます。
1,500キップが相場です。
所要時間はエアポートバスと同じく、交通状況に左右されますが、バス停に停車ない分、エアポートバスよりは少し短縮できます。
通常の道路状況であれば、45〜60分ほどです。
渋滞を避けるには午前中早い時間か、日中の落ち着いた時間帯に移動することが望ましいでしょう。
タクシーの利点は、すぐに乗り込み、目的地まで行けるので、荷物が多かったり、特定のホテルにすぐにチェックインしたい場合などには特に便利です。
値段交渉が苦手な人は、以下のGrabを利用することも考えて!
Grab
アジア圏内で広く利用されている、スマホアプリによる配車サービス「Grab」も、ヤンゴン国際空港から市内への移動におすすめの手段です。
Grabを使用する場合、乗車前に乗車場所と目的地を設定した段階で、利用料金が確定するため、
- タクシーでの交渉が苦手・したくない人
- 外国人価格でタクシーに乗りたくない人
- 不明瞭な料金設定を避けたい人
は安心して利用することができます。
だいたい10,000チャットが相場です。
所要時間はタクシーとほぼ変わらないものの、アプリを通じて配車が行えるため、タクシー運転手との交渉をせずに済むのがメリットです。
料金は事前に支払い、領収書もアプリ上で発行されるため、記録も自動的に残ります。
Grabでは運行時間を気にする必要がなく、必要な時にいつでも配車が可能です。
ただし、リアルタイムでのドライバーの空き状況によるため、混雑している時間帯は待たされる場合もあるよ!
使い方は簡単で、アプリ上で乗車場所(ピックアップ地点)と目的地を設定すれば、ドライバーが迎えに来てくるので、その車に乗り込むだけ。
あとは、目的地まで直行することができます。
アプリでの配車なら、運転手を選ぶことができ、評価を参考にして安全で安心なドライバーを選ぶことが可能です。
移動前にアプリをダウンロードしてアカウントを準備しておきましょう。
ただし、Grabを利用するにはネット環境が必要です。
ヤンゴン国際空港にも簡単な登録をすれば利用できるフリーWi-Fiがありますが、30分間しか使うことができません。
したがって、海外ローミング対応の日本のSIM(楽天モバイル
ヤンゴン国際空港から市内まで路線バスを使った移動方法
2018年にエアポートバスが開通するまでは、安く移動しようと思ったら路線バスという選択肢しかありませんでした。
現在はエアポートバスとほぼ料金が変わらないので、路線バスを使うメリットはほぼありませんが、僕が実際に路線バスを利用した流れを紹介します。
料金は、乗合いトラックが100チャット(約10円)、市内バスが200チャット(約20円)です。
たった30円でヤンゴン国際空港から市内に行くには、2つの交通手段を使います。
その2つの交通手段とは、「乗合トラック」と「市内バス」です。
まず乗合いトラックに乗り、途中で市内バスに乗り換えます。
まずは乗り合いトラックに乗ってセーマイへ
まずは、乗合いトラックに乗ります。
向かう場所は「10mileマーケット」。
現地の人は「セーマイ」と呼びます。
国際空港に着いて入国審査や両替、お金の引き出しなどを終えた後は、空港の外に出ます。
外に出ると、タクシーの客引きがドッと押し寄せてきますが、断って、空港前の道路まで行きましょう。
空港を背に左から右へ車が流れている道路です。
そこで、赤いナンバーを付けた乗合いトラックが来るのを待ちます。
車が来たら、手を挙げて「乗ります」ということを伝えます。
駐車違反などや交通整理などのためにいる警備員に頼むと楽に乗ることができる可能性が高いです。
警備員が話しかけてきたので、僕は「セーマイに行きたいんだけど、乗合いトラックが捕まらないです。」と伝えました。
すると、警備員の人は「ここで待ってな」と言い、自前の笛を鳴らし、乗り合いトラックを止めてくれました。
乗り合いトラックには満員になっており、荷台の後ろに立ったままの移動になりました。
手を離すと落ちないようにしがみつきました。
5分もかからずにセーマイに着きました。
空港からセーマイまで歩くと約15分ぐらいで行けます。
セーマイのバス停の場所
市内バスに乗ってヤンゴン市内中心部へ移動
セーマイに着いたら、市内バスに乗り換えます。
セーマイから少しだけ来た道を戻るので、乗合いトラックで走ってきた車線の反対側にあるバス停に行きます。
椅子があり、バスを待っている人がいるはずなので見れば分かると思います。
バスの目的地はヤンゴンのダウンタウンの近くにある「スーレーパゴダ」。
現地語でパゴダのことを「パヤー」と言うので、「スーレーパヤー」でも通じます。
降りるバス停の名前は「スーレー」です。
市内バスはいろんな路線に分かれていますが、ここで乗るバスは「51番」のバスです。
バスの車体には前と後ろに数字が書かれていまが、ミャンマー文字で書かれています。
普通の数字の表記とは全然違うので、何の知識もない日本人だと判別はできません。
ミャンマー数字の51は「9つ」の形に似ています。
仮に数字が読めない人は、バス停にいる人に「スーレー(パゴダあるいはパヤー)」に行きたいことを伝えて教えてもらいましょう。
英語をちゃんと理解する人に会えるか分かりませんが、とりあえず「スーレー」という名前さえ伝われば分かってくれるはずです。
バスの集金係がバス停に着くなり、目的地を大声で「スーレー!スーレー!」と言うので間違えることはないと思います。
それでも不安な人は乗るときに、運転手や集金係、お客さんに尋ねましょう。
スーレーのバス停までは約1時間かかります。
朝と夕方はものすごい渋滞が起こるので、さらに長い時間かかります。
ヤンゴン市内を走るバスのほとんどは日本で使われていたバスです。高い確率でバスの中に日本語を見ることになると思います。
スーレーに着くと、毎回ほとんどの人が降車します。集金係の人に「スーレーで降りる」ということを伝えておけば、降りるべきときに教えてくれると思います。
スーレーバス停の場所
そして、スーレーパゴダから歩いてすぐの「OKINAWA GUESTHOUSE2」に着くことができました。
あとは各々予約した宿泊施設に向かってください。
ヤンゴン国際空港から市内への行き方まとめ
ヤンゴン国際空港から市内への行き方を紹介しました。
安く移動したい人はエアポートバスを利用しましょう。
ネット環境を用意できる人は、タクシーよりもGrabの利用をおすすめします。
僕が利用した路線バスでの移動は、今となってはおすすめしませんが、いい思い出となりました。
お金を払ってタクシーやGrabを使えば、何のストレスもなく移動できます。
ただそのタクシー移動は思い出として記憶に残ることはないでしょう。
しかし、ミャンマー人が普段利用している路線バスを使った方法で市内を目指すと、移動が一つの思い出になります。
何よりミャンマーの人たちと触れ合ったり、生活を見ることができます。
僕自身も、今回の移動で何人ものミャンマー人の人に助けられ、いい思い出になりました。
市内バスではわざわざ席を空けてくれました。
そして、お金を集金係の人に払おうとすると「OKOK」と言われ、お金を受け取ってもらえず、降りる時には「Good Trip」と言ってくれて、バイバイして別れました。
そのため、僕は実質たった10円で空港から市内まで移動することができました。
タクシーを使わずに移動することは、少しハードルが高いように見えますが心配ありません。
例え困っても、すぐに周りの人に聞けば大丈夫です。
英語を理解してくれるかはその人次第ですが、ミャンマーの人に本当に優しい人が多いので、きっとあなたのことを助けてくれるはずです。
ぜひ現地の人が使う交通手段を使って、移動を思い出の一つにしてください。