ガネーシャという神様を知っていますか?
ガネーシャはインドで大人気の神様の一人です。
日本で大ヒットした「夢をかなえるゾウ」にも登場してくる神様なので、本から存在を知った人も多いと思います。
今回はそんなガネーシャにスポットを当てて、インドでの立ち位置、なんで象の頭を持っているのかを説明していきます。
実はガネーシャは日本にも来ていて、日本の神様にもなっているのです。
■目次
インドでのガネーシャ
ガネーシャはヒンドゥー教の神様の一人で、障害を取り除く神様です。
商売においても、様々な障害を取り除き繁盛するとされていることから「富の神」ともされています。
その証拠にインドでは実際に商店にガネーシャの置物やポスターを飾っているところが多いです。
また、「学問の神」としても信仰されています。
ガネーシャの父親は「シヴァ」という神様です。
シヴァはヒンドゥー教の神様の中でも最上位の神様に位置しています。
具体的に言うと、ブラフマー、ヴィシュヌと並びヒンドゥー教の主格の一人です。
ガネーシャの母親は「パールヴァティ」という美女の神様。
ヒマラヤ山脈の神様「ヒマヴァット」の娘で、ガンジス川の神様「ガンガー」の姉でもあります。
そんな2人の子供なので、ガネーシャは由緒正しい神様とされています。
ガネーシャをお祝いする祭り
インドではガネーシャは人気の神様の一人で、その証拠に毎年ガネーシャを祝う祭りが行われています。
場所は限られていますが、西インドのガネーシャ祭りが有名です。
時期は8月末または9月初旬で11日間に渡って祭りが続きます。
巨大なガネーシャの人形が作られたりします。
ガネーシャの特徴的な見た目
ガネーシャの風貌はとても特徴的です。
まずガネーシャのシンボルでもある頭。
人間のような頭は持っておらず、ゾウの頭です。
そして、顔に生えている2本ある牙の1本は折れています。
腕が4本あります。
ガネーシャが描かれた絵にはよく足元にネズミがいますが、ガネーシャはこのネズミに乗って移動するとされています。
なぜ象の頭なのか、それはガネーシャの誕生話を知れば納得できます。
ガネーシャ誕生の面白話
ある日ガネーシャの母親であるパールヴァティは入浴していました。
その時に自分が落とした垢から人形をつくり、命を吹き込むことでガネーシャが誕生しました。
パールヴァティは生まれてすぐのガネーシャに浴室の見張りを命じます。
ガネーシャが誕生した時は象の頭ではなく、両親と同じような頭を持っていました。
そこにパールヴァティの旦那さんであるシヴァが家に帰宅してきました。
ガネーシャは命じられたとおり、知らない人が来たため入室を拒否します。
ガネーシャは生まれたばかりなので、シヴァが自分の父親であり、ヒンドゥー教の中でも偉大な神だということを全く知らなかったからです。
入室を拒否されたシヴァは激怒し、ガネーシャの首を切り落としてしまいます。
それを知ったパールヴァティは激怒します。
怒られたシヴァは、家の前を通った象の首をはね、ガネーシャの身体にくっつけます。
そうして頭が象になっているガネーシャが誕生しました。
つまり、ガネーシャはもともと人間の姿をしていたものの、父親であるシヴァに頭を切られ、象の頭に付け替えられたのです。
ガネーシャは日本の神様でもある!?
ガネーシャはなんと日本にも来ています。
その名は「大聖歓喜天(聖天や象鼻天などとも呼ばれる)」。
その姿はガネーシャと同じ象の頭を持った神様です。
絵や銅像では、ゾウの頭を持った二人が抱きしめあっている姿で表現されていることが多いです。
まとめ:ガネーシャは象の頭を持ったインドで大人気の神様
象の頭を持ったガネーシャという神様について書いてみました。
なんで象の頭になったかは分かってもらえましたか?
まさか父親に首を切り落とされて、たまたま象の頭をつけられて生き返ったなんておかしな神様です。
ですが、インドでは大人気の神様です。
夢をかなえるゾウの中でも、ガネーシャは主人公に役に立つ話を面白く伝えたりしていますが、あながち間違っていないのかもしれません。
自己啓発の本として有名ですが、普通の小説としても面白いのでぜひ一度読んでみてください。