死海はヨルダンとイスラエルにありますが、イスラエル側にある死海がオススメです。
イスラエル側でも死海沿いには有料のビーチと無料のビーチがありますが、今回は無料で楽しめる死海のビーチを紹介します。
イスラエル国内で外国人観光客が無料で泳げる死海
死海。
塩分濃度が高いことで、生き物がこの死海の中では生きることができないということから「死海」という名前がついています。
英語でも「Dead sea」と言います。
水辺の生き物にとっては最悪な環境ですが、この塩分濃度が高いおかげで、普通の海よりも浮きやすくなっており、他の海では味わえない浮力を楽しむことができます。
死海に浮いた状態で新聞や本を読む写真を撮る人が多いです。
死海のプカプカ感を動画で。 pic.twitter.com/gqJwQYramD
— 佐々木昭彦@トルコ🇹🇷世界一周 (@akihikouki1213) 2017年10月26日
無料で楽しめるイスラエルの死海と言えば、数年前までは「エン・ゲディ(Ein Gedi)」というビーチが人気で、外国人旅行客はそこに行くのが一般的でした。
しかし、2017年現在「エン・ゲディ」は封鎖されており、外国人観光客が無料で利用できるビーチはエン・ゲディよりも南にある「エン・ボケック(Ein Bokek)」のみになっています。
エン・ボケックの場所
エルサレムから死海ビーチ「エン・ボケック」への行き方
エルサレムからエン・ボケックに行くためには、長距離バスを利用して行くのが一般的です。
バスはエルサレムのセントラルバスターミナルから出ています。
セントラルバスターミナルの場所
チケットの購入について
バス乗り場はバスターミナルの建物の3階部分にあります。
エスカレーターで3階まで行くとすぐにチケットブースがありますが、死海行きのチケットはバスの運転手から直接購入するので通り過ぎましょう。
バスの路線はたくさんあり、プラットホームがたくさん並んでいます。
エン・ボケック行きのバスの路線は「444番」または「486番」です。
その二つのバスはどちらとも4番プラットホームから出ています。
乗るときに運転手に行き先を言い、お金を払います。
エルサレムからエン・ボケックまでのバス料金は37.5シュケルです。お釣りもたくさん持っていたので、100シュケル札でも出して大丈夫だと思います。
車内設備について
バスの中にはコンセントはありませんが、USB端子の充電ケーブルがあれば充電することができます。
充電するためには天井にある端子にケーブルを挿しこんでください。
また、Wi-Fiも無料で利用することができます。
ただ、このWi-Fiは利用するまでが少し難しいです。
なぜならトップページは英語なのですが、次の画面に進むとすべての文字がヘブライ語(たぶん)になり、何を書いているか全くわからないからです。
僕もこのせいで、行きのバスでは諦め、帰りのバスでエルサレムに到着する直前にやっと接続方法が分かりました。
利用方法は、「Egged.co.li」というWi-Fiを選択します。
英語のトップページが表示されるので、画面の下の方にあるオレンジ色のボタンをタップします。
すると、ヘブライ語の画面が表示されます(上の写真)。
一番下にあるボタンをタップすればフリーWi-Fiを利用できるようになります。
バスを降りる場所
バスは死海沿いのホテルなどに寄り道して行くのでかなり時間がかかります。
エルサレムを出発して2時間後にエン・ボケックの目の前にあるバス停に到着しました。
途中で有料のビーチや死海沿いのホテルに宿泊する人が少し降りますが、エン・ボケックでバスに乗っていた人は全員降りました。
エン・ボケックのバス降り場
死海のビーチにある設備について
更衣室
死海に到着した後は水着へ着替えなくてはいけません。
すでに着ている人はそのまま服を脱げばいいでけですが、まだ水着を着ていない人はビーチにある更衣室に行きましょう。
更衣室と言っても、男女別になった小さな小屋で一人ずつしか入ることができません。
中にはベンチが一つあるだけです。
シャワー
死海は死海以外の海よりも塩分濃度が高いので、普通の海に入った時よりもさらにからだがベタベタになります。
シャワーなしだとかなり不快な状態になってしまうので、シャワーを浴びたくなるはずです。
日本だとシャワーは有料のところが多いですが、エン・ボケックのビーチには無料のシャワーがあります。
シャワーは屋外にあり、シャワーにぶら下がっている手すりを引くことで水が出ます。
水シャワーなので、荷が暮れてから浴びるのは寒いと思いますが、日中なら気持ちいいいと感じます。
くつろぎスペース
ビーチにはいくつも椅子があり、一部は屋根がついていて、テーブルとイスが置いてあるスペースがあります。
筋トレ器具
エン・ボケックのビーチにはなぜか筋トレできる器具がいくつか並んでいます。
死海に来てまで筋トレしたい人はあまりいないと思いますが、一応死海でも筋トレをすることができます。
死海で遊ぶ時の注意点
荷物の管理
エン・ボケックのビーチには貴重品ロッカーがありません。
そのため、貴重品は自己責任で管理しなければいけません。
日帰りで来ている人はみんなビーチに置いています。
それでいいと思うのですが、時々海から荷物を確認するようにしましょう。
カメラ・スマホを落とさない
死海に行けば、水に浮いている写真を撮るためにカメラやスマホを海の中で使うことになると思います。
その時は、カメラやスマホを絶対に海の中に落とさないように気を付けてください。
ただでさえ水に弱い電子機器が、塩分濃度の高い死海の中に入ってしまったら壊れるのはほぼ間違いないです。
普通の水なら復活することもありますが、死海だとその可能性も低いです。
ストラップがある場合は、首にかけるようにしましょう。
スマホの人は、防水ケースを利用した方がいいです。
持っていない人は普通のビニール袋を利用するか、細心の注意を払って裸のまま海に持っていくようにしましょう。
エルサレムと死海を結ぶバスの本数が少ない
エルサレムからエン・ボケックへのバス、エン・ボケックからエルサレムのバスはあまりありません。
時間に余裕を持って死海を楽しめるように、午前中にエルサレムを出発することをオススメします。
おわりに
死海は一度行ってみるかという軽い気持ちで行ったのですが、想像以上に体が浮き、かなり楽しむことができました。
僕は1人で行きましたが、何人かで行った方が楽しいのは確実です。
また、荷物の管理も写真を撮ってもらうのにも都合がいいです。
一人旅の人も宿などで一緒に行く人が見つけることができたら、死海をよりよく楽しめると思います。
死海は年々水位が下がっており、将来泳ぐことができなくなると言われています。
死海で泳げなくなる前に一生のうち一度は死海に入ることをオススメします。

