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ベンメリアで見たカンボジアの影。「子供ガイド」と「チップ」。

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ベンメリア。

そこは、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルになったと言われる場所です。

プレアヴィヒアからバンに乗り、2年ぶりに再びベンメリアに行ってきました。

そこで少し考えさせられることがありました。

目次

ベンメリアとは

IMG_3429ベンメリアとは、シェムリアップ市内から40㎞ほど離れた森の中にある、世界遺産のアンコール遺跡群の中の一つの遺跡です。
観光客が歩く場所は安全ですが、付近にはまだ地雷が残っているとされています。

修復がされていないため、崩壊が激しく、場所によっては、瓦礫がゴロゴロとしている場所を歩かなくてはなりません。しかし、探検気分を味わえて、歩くだけでもワクワクできます。

ベンメリアは、まだ調査が進んでおらず、「全貌が明らかになればアンコール・ワットを凌ぐといわれるほどの規模を持つと推測されている」とウィキペディアにも書かれおり、まだまだ未知数の遺跡です。

ベンメリアまでの交通手段は、プレアヴィヒアの行き方と同様に、ゲストハウスでバンをチェーターし、何人かで行く方法が一番いいです。

僕はプレアヴィヒアに行った後にベンメリアに移動しました。

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ベンメリアの場所

ベンメリアを探検

IMG_3460ベンメリアは森の中にあるので、遺跡と木が近いです。

IMG_3448なので、ベンメリアで写真を撮ろうとすると、いつも木が写り込んできます。

IMG_3425
みんなで歩きながら進んで行くと、突然現れたのは、子供ガイド。しかも一人だけでなく、5人くらいの子供がきました。

この子供達、僕らの団体についてきて英語と日本語を織り交ぜながら、道案内をしてくれます。
天井が低くなってるところでは、「あたま!」と言ってきたりと、気遣いもできます。

IMG_3435子供軍団。

IMG_3449亀。

IMG_3442子供ガイドが「アンパンマン」と言っていたもの。

IMG_3455どこかのガイドが蛇をしとめていた。

 「子供ガイド」と「チップ」

IMG_3450
ベンメリアを一周して、入り口付近に来たところで、子供達が「チッププリーズ」「おにいさん、チッププリーズ」と言ってきました。

そこから出口に向かう間、横並びになって歩いてきて、服を軽く引っ張ったり、ツンツンとしてきて気をひこうとしてきます。
目利きができるのか、僕らの団体の中で一番年上の人に一番強くグイグイいっていました。

出口付近に近づくと、泣き真似をして、チップを要求する子供もいました。

さらに、出口から離れた場所では、観光客からもらったお金やモノを景品にして、サンダルを使ったゲームで子供達がそれらを取り合っていました。

ベンメリヤは入り組んでて、どこをどう行けばいいのかわからなくなることがあります。
最初は、人助けのためにしていたことが、ある日お金をもらい、それが、いつの間にか、お金のために道案内をするようになったんでしょうか。

それとも、もともとお金を稼ぐためにするようになったんでしょうか。

少なくとも、子供達だけの行動ではなく、大人の影があります。

IMG_3458 写真を撮る子供ガイド

お金をある程度持っている観光客は、「少しぐらいいいか」と思って、チップとしてお金を渡すのかもしれません。

欧米だとチップをあげる文化があるので、深く考えずにお金を渡すのかもしれないです。

そのチップとしてのお金は、一時的な収入になりますが、観光客がお金をあげ続ける限り、たぶんこの子供ガイドは続くのだと思います。
事実、2年前にベンメリアに来た時も、同じように子供ガイドは存在していました。

「お金をあげた方がいいのか」「お金をあげない方がいいのか」どっちが子供たちのためになるんでしょうか。

道案内の道中や、途中にあるツルに登って、キャッキャ無邪気に遊んでいる時は、本当に子供の表情なんです。
IMG_3444

それが、ガイドの最後に、生活のためにチップを要求してくる。

複雑です。

いろいろ考えてしまいます。

自分が、カンボジアの学校建設のボランティアに携わり、学校に通う子供達と毎日のように接したので、

「この子供たちは、学校入ってないんだろうな。」
「いつまでこういうことを続けるのだろうか。」

なんてことを考えてしまいます。

このまま何も変わらなければ、たぶんこの子供達が大人になった時に、この子供達の子供達も同じことをするのだと思います。

シェムリアップ市内の学校では、きちっとした制服を着て登校する子供がいる一方、こうやって学校にも行かずに働いている子供を見ると、カンボジアの格差を感じます。

カンボジアの首都プノンペンでは、ビジネスが盛んでどんどんと大きなビルが建っています。

第二の都市のシェムリアップは、アンコールワットを始め、様々な歴史的建造物を目当てにした観光客が毎年たくさん来るので、観光業が盛んです。
こういったカンボジアが発展していってる一方で、こういった子供達や低所得者はその恩恵を受け取ることができていません。

光があれば、影がある。

そんなことを考えました。

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