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インドのガンジス川で沐浴する意味と危険性【病気になる危険性】

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ガンジス川と言えば沐浴!
沐浴してる写真を撮ってSNSにアップしよう!

ガンジス川はインド人の人が頭まで浸かって沐浴している風景が有名です。
バラナシに観光で行った日本人もよく同じように沐浴して、SNSにアップしています。

ただ、覚えておいておきたいのは、ガンジス川はとても汚い川ということ。

ガンジス川で沐浴したいと思っている人も多いと思うので、この記事では次の2点について詳しく書いていきます。

  • ガンジス川に沐浴する意味
  • ガンジス川に沐浴するする危険性

ガンジス川に沐浴する前に最低限のことは知っておきましょう。

目次

インド人がガンジス川で沐浴する意味

なんでインド人はガンジス川で沐浴しているのでしょうか?
それは、ヒンドゥー教に大きく関係しています。

ヒンドゥー教の中では、ガンジス川は「聖なる川」として重要な意味のある場所です。
そのガンジス川で沐浴することで「すべての罪を浄(きよ)める」とされています。

インド人の約8割の10億人ものヒンドゥー教徒がいる国。
そのため、毎日たくさんの人がガンジス川で沐浴をしています。

インド人の男性は腰に布を巻き、女性はサリーを着たまま沐浴するのが普通です。

ガンジス川の水は「腐らない水」とされ、ペットボトルなどに入れ、お土産に持ち帰る人も多く、人にあげると喜ばれるそうです。

日本人はガンジス川で沐浴したい人が多い

インド人と同じように、日本人もガンジス川で沐浴したい人は多いです。
「ガンジス川といえば沐浴」というイメージもありますよね。

沐浴したい日本人の多くは、宗教とか関係なく、思い出として入りたいのでしょう。
ガンジス川は日本から遠いので、記念に入っておきたい気持ちも分かります。

ガンジス川でバタフライ」という本が有名なので、ネタ的に実際にバタフライする人もいますね。

アナザースカイではピースの又吉さんがガンジス川を訪れて、頭まで沐浴をしていました。 又吉さんがガンジス川に興味を持ったのは、ガンジス川が描かれる「深い河」という本を読んだからだと言ってましたよ。

ガンジス川で沐浴する前に水質汚染の酷さを知ろう

ガンジス川を訪れる日本人は沐浴をしようとしますが、その前に知っておくべきことがあります。

それは、ガンジス川の水質汚染についてです。

ガンジス川はインド人にとってとても大切な川なのですが、水質汚染がひどいです。

ガンジス川の水源はヒマラヤ山脈のきれいな水です。
ただ、下流にいけばいくほど、多くのインド人の生活と密接に関わり始め、人の糞尿、生活排水が入り込みます。

ガンジス川は宗教的に重要であると同時に、「生活用水」としても非常に大きな役割を担っているからです。

生活排水だけでなく、工業地帯を流れると、工場排水が混ざった水に。
結果として、ガンジス川全体の70%の部分は汚染されています
このように汚染されたガンジス川の水の中にはさまざまな病原菌が存在しています。

ガンジス川は世界の中でも汚い川とされ、「世界で汚染された川トップ5」に入ったこともあるほどです。

ガンジス川が汚い原因をまとめると次のようになります。

  • インドの下水道が整備されていないことで汚染水が下水処理場を通らず直接流入している
  • ゴミが直接捨てられていること
  • 遺灰や遺体が流れている宗教上の理由
  • 農薬まみれの献花(マリーゴールド)が大量に流れている
  • 5億人が屋外で排泄
  • 工場の廃棄物・排水が捨てられている(経済成長)

ガンジス川の大腸菌は基準値の10倍ほど検出されており、沐浴すると、お腹を壊すだけでなく、腸チフスやコレラなど様々な感染症にかかるリスクもあります。

インドの首相モディがガンジス川の汚染対策をしたので少しは改善されましたが、まだまだ水質汚染はひどい状態が続いています。

ガンジス川で沐浴する危険性【病気や下痢になる】

ガンジス川で沐浴するのは誰でもできますし、自由ですが、沐浴するリスクを知っておくべきです。

ガンジス川で沐浴する前に「水質汚染された水が体内に入り込み危険」という事実を覚えておきましょう。

沐浴するとお腹を壊す可能性が高い

ガンジス川で沐浴をすると、汚染された水が体内に入る可能性があります。
その結果、病気になったり、お腹を壊してトイレから出れないなんて状態になる可能性もあります。

「ガンジス川でバタフライ」という本のタイトル通りガンジス川でバタフライをすると、口から汚い水が体内に入る可能性が高いですね。

じゃあ水が口に入らないように沐浴しようっと!

そんな風に考える人もいるかもしれません。
ただ、ガンジス川の水を口から飲まなくても、基本的に体内の穴が川の中に入ることでそこから体内に侵入することもあります。

つまり、腰まで浸かった人であっても、おしりから病原菌が体内に侵入することによって、体調を崩す能性が0ではないということ。

繰り返しますが、沐浴する際は「ガンジス川は汚く、沐浴すると病気になる危険性がある」ということを覚えておいてください。

実際にツアーで行った場合は、ガイドの人に止められることが多いです。

ちなみに、インド人であっても、沐浴してお腹をこわす人もいます。

下痢になるのはその人次第

ただ、ガンジス川で沐浴したからといって、全員お腹を壊すとは限りません。

数人で同じように沐浴したのに、そのうち何人かは高熱、腹痛で寝込んだり、病院に担ぎ込まれる人もいる一方で、何事もなくピンピンしている人もいます。

病気になるかどうかは

  • 個人の病原菌に対する耐性
  • 沐浴したときの体調

に大きく左右されます。
こればかりは、沐浴しないと分からないので、ある意味ギャンブルかもしれません。

また、ガンジス川に沐浴して体調を崩すのは、沐浴した直後ではないのがやっかいです。
沐浴してから1〜3日後の人が多いですが、1週間後に急に体調が悪くなる人もいます。

お腹を壊した時にインドにいればいいけど、1番最悪なのが、飛行機に乗る時にお腹を壊している場合。

僕の友達も離陸から着陸までほぼトイレに篭っていたという人もいたよ。まさに地獄。

ガンジス川に沐浴して体調を崩したらインドの抗生物質で対処

お腹を壊した場合は、日本で売っている正露丸などでは基本的に太刀打ちできません。

インドで売ってある、強力な薬を飲むようにしましょう。

海外旅行保険に加入しているのであれば、病院に行ってちゃんと診察をしてもらいましょう。

日本に帰国後も、市販の薬ではなく病院に行くことをオススメします。

ガンジス川の沐浴は危険【自己責任でどうぞ】

ガンジス川での沐浴について紹介しました。

ガンジス川は宗教上大きな役割があり、インド人にとってとても大切な川です。
しかし、水質汚染が進んでおり、沐浴することで病気になる危険性もあるということを覚えておきましょう。

長期旅行者は高熱をリスクを負って、自己責任であれば沐浴してもいいかもしれません。

ただし、短期旅行の人はおすすめしません。

体調を壊し、回復する時間を考えれば、足や手だけガンジス川につけることをオススメします。
※傷口がある箇所は避けましょう。

散々ガンジス川の水質汚染と危険性を説明してきましたが、沐浴するかどうかは自由です。
「どうしてもガンジス川で沐浴したい!」という人は自己責任で楽しんでください。

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