
エアーズロックとウルルって違うものなの?
エアーズロックに行きたいけど、オーストラリアのどこにあって、どうやって行けばいいんだろう?
エアーズロックに登ってみたいけど、登れるのかな?
オーストラリアの中でも日本人に人気のエアーズロック。
ですが、あまり詳しい情報を知らない人も多いと思います。
そこでこの記事では
- エアーズロックの歴史から見る正式名称
- エアーズロックの登山
- エアーズロックの場所と行き方
について解説していきます。
エアーズロックに行こうと思っている人はぜひ読んでみてください。
エアーズロック(ウルル)は世界で2番目に大きい一枚岩


エアーズロック(ウルル)は高さが335m、周囲が9.4kmもある世界遺産に登録されている一枚岩です。
有名なので世界で1番大きい一枚岩と思われがちですが、エアーズロック(ウルル)は世界で2番目に大きい一枚岩です。
「えっ、2番目!?
じゃあ、1番大きい一枚岩はどこにあるの?」って思う人も多いのではないでしょうか?
実は、世界で1番大きい一枚岩もオーストラリアにあります。
名前は「マウント・オーガスタス(Mount Augustus)」といい、大きさはなんとウルルの約2.5倍もありますが、全然知名度がありません。
ウルル?エアーズロック?正式名称はどっち?


日本人は「エアーズロック」という名前を知っていても「ウルル」という名前を知らない人が多いと思います。
「エアーズロックとウルルは何が違うのか」。
実は、どちらも同じものを指します。
それが、なぜ「エアーズロック」という名前でも呼ばれるようになったのでしょうか。
その理由は歴史を紐解くと分かります。
ウルルの発見によって名前が変わった
「ウルル」という名前は、昔から原住民であるアボリジニに呼ばれていた名前です。
それこそ何千年、何万年と呼ばれ続けていました。
しかし、1983年にイギリスの探検家ウィリアム・ゴスがオーストラリアを探検中にウルルを発見したことによって変化します。
大きな一枚岩を見つけたことは大発見で、彼を派遣していた当時の南オーストラリア州知事の「ヘンリー・エアーズ」という人の名前にちなんでその岩を「エアーズロック」という名前にしました。
つまり、
- 「ウルル」という名前は昔からあった名前
- 「エアーズロック」はオーストラリア政府が後から付けられた名前
ということです。
名前をエアーズロックに改名した後、オーストラリア政府は勝手ながら、そこに住んでいた先住民アボリジニを追い出しました。
そして、その付近一帯の土地をオーストラリアのものとし、国立公園に指定しました。
その無理矢理な姿勢に、当たり前ですが、先住民のアボリジニは反発。
アボリジニは裁判を起こし、裁判の結果、オーストラリア政府は敗訴します。
そして、国立公園の土地をアボリジニに返還しました。
返還の際、当初付けられていた「エアーズロック-マウント・オルガ国立公園」という名前から改名され、現在は「ウルル-カタジュタ国立公園」という名前になっています。
この土地は現在、原住民であるアボリジニに所有権がありますが、オーストラリア政府に1985年から2084年まで貸しているという形になっています。
オーストラリアでも長年「エアーズロック」という呼び方が一般的でしたが、だんだんと「ウルル」という呼び方が多くなってきています。
ただ、まだ日本を始め、世界中の国々ではウルルよりもエアーズロックと呼んでいる人が多いですね。
エアーズロック(ウルル)登山について


ウルルに登ることはできるのか。
答えとしては登ることはできます。
特に登山料などはかかりません。
しかし、風の強さや気温、様々な条件があり、全ての条件を満たしている場合しか登ることはできません。
また、過去には死亡事故も起きており、軽い気持ちで登れるものではありません。
また、ウルルは先住民であるアボリジニの聖地であり、観光客が登山するのを快く思っていません。
ただ、政府に貸しているかわりに、お金をもらっているので、仕方なく黙認しているという事実があります。
オーストラリア政府も登山することを推奨していませんし、登山口には日本語で「登山しないでください」と書かれた看板も設置されています。
エアーズロックの登山は完全禁止(2019年の10月から)
2019年10月26日以降、観光客のウルルに登山は完全に禁止となりました。
ちなみにこの10月26日はウルルがアボリジニに返還された記念日です。
エアーズロック(ウルル)の場所と行き方


ウルルはオーストラリアのほぼ中心、ノーザンテリトリーと呼ばれる地域にあります。
ウルルに行くためには、陸路と空路の2つの手段があります。
エアーズロック(ウルル)まで陸路での行き方
陸路でウルルに行く場合、ウルルに1番近くて大きい街「アリススプリングス」を拠点にするのが一般的です。
そして、アリススプリングスでレンタカーを借りたり、ツアーに申し込んでウルルを目指します。
ただし、アリススプリングスに行くにも陸路だとかなり時間がかかります。
楽しいですが、時間がある人に限られます。
アリススプリングスまでは飛行機で飛んだり、一気にエアーズロックで行く人が多いです。
僕はキャンピングカーを数人でレンタルして、運転していきました。
大人数だからこそ安くつきましたが、単独やカップルで借りると飛行機よりも高くなることもあります。
エアーズロック(ウルル)まで空路での行き方
エアーズロック(ウルル)へ空路で行く場合は、ウルルから車で約20分の距離にあるエアーズロック空港(Ayers Rock Airport)を目指してください。
日本からの直行便はないので、どこかの空港を経由しなければいけません。
航空券予約サイトで確認すると、所要時間は
- アリススプリングスからだと50分
- ケアンズからだと2時間45分
- シドニーからだと3時間30分
で行くことができます。
エアーズロック(ウルル)まとめ
エアーズロック(ウルル)について解説しました。
知らなかったことも多かったのではないでしょうか。
最後に、エアーズロックでのホテル探しですが、
では、ほとんど掲載していないので、Expediaで探すことをオススメします。