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イスラエルで無料で楽しめる死海「エンボケックビーチ」の場所とエルサレムからバスを使った行き方を解説

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イスラエルの観光地として絶大な人気を誇る「死海」。

特に、無料で楽しめる「エンボケックビーチ」は外国人観光客におすすめのスポットです。

本記事では、エルサレムから死海「エンボケックビーチ」へのバスを利用したアクセス方法(行き方・帰り方)を詳しく解説します。

エルサレムから死海へはバスで簡単に行けますが、バスの本数が限られているため計画的なアクセスが必要です。

さらに、死海を訪れるベストシーズンや、ビーチの設備、観光する際の注意点も合わせて紹介します。

日帰り観光でも問題ないですが、ゆっくり楽しみたい人には宿泊もおすすめです。

本記事を参考に、エルサレムからエンボケックビーチに行き、死海をめいいっぱい楽しんでください。

目次

生き物が生きられない塩分濃度の死海の場所やベストシーズン

死海は、塩分濃度が高いことで、生き物がこの死海の中では生きることができないということから「死海」という名前がついています。
英語でも「Dead sea」と言います。

死海の塩分濃度は約30%。
一般的な海の塩分濃度が約3%なので、10倍も違います。

死海はヨルダンとイスラエルに位置しています。
死海の真ん中が国境になっています。

死海の場所

死海は「死の海」と書きますが、正確には海ではなく「塩湖」です。

死海は、世界で1番低い場所にあり、標高マイナス420m。
これだけ低いので、周りの場所から水が自然と貯まり、湖を形成。

水分が蒸発して、塩分濃度の高い死海ができています。

水辺の生き物にとっては最悪な環境ですが、この塩分濃度が高いおかげで、普通の海よりも浮きやすくなっており、他の海では味わえない浮力を楽しむことができます。

死海では、浮いた状態で新聞や本を読む写真を撮る人が多いですね。

イスラエルの死海のベストシーズン

死海のベストシーズンは

  • 3月〜6月
  • 9月〜11月

の2つの期間となります。

イスラエルは日本と同じように北半球にある国なので、季節は日本と同じように夏は暑く、冬は寒いです。

ただ、世界一標高が低い場所なので、エルサレムよりも気温が高くなっています。

寒い時期である12月〜2月までは水温が下がるため、死海のベストシーズンとは言えません(日本の冬よりは温かいです)。

日本と同じように夏が最適な季節だと思われがちですが、夏のピーク時には気温が40度近くになるほど暑く、ベストシーズンとは言えません。

したがって、ほどほどに温かい「3月から6月」と「9月から11月」がベストシーズンになります。

死海は1年中入ることができるので、いつ行っても死海の観光はすることができます。

「死海」という文字でエヴァンゲリオンでもお馴染みの「死海文書」を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。死海文書とは、死海周辺のクムラン洞窟で見つかった古文書で、エルサレムのイスラエル博物館で一般人でも見ることができます。

死海は健康や美容効果あり

死海の場所は、標高が低いので、気圧が高く、周りよりも酸素濃度が高いです。

高い山に登ると、気圧が低くなり、酸素が薄くなるのとは逆ですね。

酸素濃度が高いということは、それだけ身体にはいいことです。

また、死海の水には、健康効果があり、

  • アトピー
  • リウマチ
  • 腰痛
  • 神経痛
  • 喘息

などに効果があると実証されています。

古代から利用されていたようです。

死海の水は、塩やミネラルを豊富に含んでおり、美容に適しており、死海コスメが人気です。

有名なのは、死海の泥を原料にしたパックや、水を原料にした石鹸などです。

イスラエル国内で外国人観光客が無料で泳げる死海「エンボケックビーチ」

死海はヨルダンとイスラエルにありますが、イスラエル側にある死海がアクセスのしやすさなどを考慮するとオススメです。

無料で楽しめるイスラエルの死海と言えば、数年前までは「エン・ゲディ(Ein Gedi)」というビーチが人気で、外国人旅行客はそこに行くのが一般的でした。

しかし、僕が死海を訪れた時は「エン・ゲディ」は封鎖されており、外国人観光客が無料で利用できるビーチはエン・ゲディよりも南にある「エンボケック(Ein Bokek)」のみになっています。

エンボケックビーチの場所

エルサレムから死海「エンボケックビーチ」へバスを使った行き方

エルサレムからエンボケックビーチに行くためには、長距離バスを利用して行くのが一般的です。

バスはエルサレムのセントラルバスターミナルから出ています。

セントラルバスターミナルの場所

バスチケットの購入について

バス乗り場はバスターミナルの建物の3階部分にあります。

エスカレーターで3階まで行くとすぐにチケットブースがありますが、死海行きのチケットはバスの運転手から直接購入するので通り過ぎましょう。

バスの路線はたくさんあり、プラットホームがたくさん並んでいます。

エンボケックビーチ行きのバスの路線は

  • 444番
  • 486番

の2つで、どちらのバスも4番プラットホームから出ています。

乗るときに運転手に行き先を言い、お金を払います。

エルサレムからエンボケックビーチまでのバス料金は37.5シュケルです。
お釣りもたくさん持っていたので、100シュケル札でも出して大丈夫だと思います。

バスは北から南に向かって走るので、左側の席だとバスから死海を見ることができます。逆に右側の席だと、砂漠やゴツゴツした岩山などを見ながらの移動となります。

バスの車内設備について

バスの中にはコンセントはありませんが、USB端子の充電ケーブルがあれば充電することができます。
充電するためには天井にある端子にケーブルを挿しこんでください。

また、Wi-Fiも無料で利用することができます。
ただ、このWi-Fiは利用するまでが少し難しいです。

なぜならトップページは英語なのですが、次の画面に進むとすべての文字がヘブライ語(たぶん)になり、何を書いているか全くわからないからです。
僕もこのせいで、行きのバスでは諦め、帰りのバスでエルサレムに到着する直前にやっと接続方法が分かりました。

利用方法は、「Egged.co.li」というWi-Fiを選択します。
英語のトップページが表示されるので、画面の下の方にあるオレンジ色のボタンをタップします。

すると、ヘブライ語の画面が表示されます(上の写真)。
一番下にあるボタンをタップすればフリーWi-Fiを利用できるようになります

バスを降りる場所

バスは死海沿いのホテルなどに寄り道して行くのでかなり時間がかかります。

エルサレムを出発して2時間後にエンボケックビーチの目の前にあるバス停に到着しました。

途中で、

  • マサダ山頂上遺跡群
  • 有料のビーチ
  • 死海沿いのホテル

に宿泊する人が少し降りますが、エンボケックビーチでバスに乗っていた人は全員降りました。

エンボケックビーチのバス降り場の場所

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」にある設備

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」には、以下のような設備があり、誰でも快適に楽しめるようになっています。

  1. 更衣室
  2. シャワー
  3. くつろぎスペース
  4. 筋トレ器具

更衣室

死海に到着した後は水着へ着替えなくてはいけません。
すでに着ている人はそのまま服を脱げばいいでけですが、まだ水着を着ていない人はビーチにある更衣室に行きましょう。

更衣室と言っても、男女別になった小さな小屋で一人ずつしか入ることができません。
中にはベンチが一つあるだけです。

シャワー

死海は死海以外の海よりも塩分濃度が高いので、普通の海に入った時よりもさらにからだがベタベタになります。
シャワーなしだとかなり不快な状態になってしまうので、シャワーを浴びたくなるはずです。

日本だとシャワーは有料のところが多いですが、エンボケックのビーチには無料のシャワーがあります。
シャワーは屋外にあり、シャワーにぶら下がっている手すりを引くことで水が出ます。

水シャワーなので、日が暮れてから浴びるのは寒いですが、日中なら気持ちいいいと感じます。

くつろぎスペース

ビーチにはいくつも椅子があり、一部は屋根がついていて、テーブルとイスが置いてあるスペースがあります。

筋トレ器具

エンボケックのビーチにはなぜか筋トレできる器具がいくつか並んでいます。

死海に来てまで筋トレしたい人はあまりいないと思いますが、一応死海でも筋トレをすることができます。

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」で観光する時の注意点

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」で観光する時の注意点として以下のことが挙げられます。

  1. 死海の海水が目などに入らないようにする
  2. 長時間死海に入らないようにする
  3. 荷物から目を離さないようにする
  4. カメラ・スマホを落とさない
  5. エルサレムと死海を結ぶバスの本数が少ない

死海の海水が目などに入らないようにする

死海に入って楽しむ際に、海水が

などに入らないようにしましょう。

目に入ることで失明したりはしませんが、強烈な痛さに襲われます。
鼻に入った場合も同様にヒリヒリします。

海水が体内に入った場合は、すぐに真水で洗い流すようにしましょう。

手で擦ったりすると、さらに傷つけてしまうので、気をつけてください。

元から切り傷など傷口がある人は、死海にその箇所が浸かるとしみます。

長時間死海に入らないようにする

死海を泳いだりして楽しむことはいいのですが、長時間に渡って浸からないようにしましょう。

なぜなら死海は塩分濃度が濃いので、体内の水分が死海に出てしまうからです。
理科で習いましたよね。

目安としては30分間となります。

荷物から目を離さないようにする

エンボケックのビーチには貴重品ロッカーがありません。
そのため、貴重品は自己責任で管理しなければいけません

日帰りで来ている人はみんなビーチに置いています。
それでいいと思うのですが、時々海から荷物を確認するようにしましょう。

何人かで来ている場合は、交代しながら荷物を監視するのがいいですね。

カメラ・スマホを落とさない

死海に行けば、水に浮いている写真を撮るためにカメラやスマホを海の中で使うことになると思います。
その時は、カメラやスマホを絶対に海の中に落とさないように気を付けてください。

ただでさえ水に弱い電子機器が、塩分濃度の高い死海の中に入ってしまったら壊れるのはほぼ間違いないです
普通の水なら復活することもありますが、死海だとその可能性も低いです。

ストラップがある場合は、首にかけるようにしましょう。
スマホの人は、防水ケースを利用した方がいいです。

持っていない人は普通のビニール袋やジップロックなどを利用するか、細心の注意を払って裸のまま海に持っていくようにしましょう。

エルサレムと死海を結ぶバスの本数が少ない

「エルサレムからエンボケックビーチ」へのバス、反対方向の「エンボケックビーチからエルサレム」へのバスの便数はあまりありません。

時間に余裕を持って死海を楽しめるように、午前中にエルサレムを出発することをオススメします。

最終バスを逃すとエルサレムに帰れなくなるので、ホテルに泊まる人以外は確実に乗車するようにしましょう。

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」周辺の観光名所「マサダ国立公園」

死海を楽しめるエンボケックビーチの北側にはイスラエルの観光名所「マサダ国立公園」があります。

マサダ国立公園は、イスラエルのユダ砂漠に位置し、死海を一望できる絶景の場所。

ヘロデ大王により「要塞」として建設され、紀元73年か74年にユダヤ人の壮絶な抵抗の舞台となったこの場所は、ユダヤの英雄主義と不屈の精神を体現しています。

なので、「マサダ要塞」や「マサダの砦」とも呼ばれます。

マサダ要塞は、ユダヤ戦争時にユダヤ人が立てこもりました。

周囲を崖に覆われた難攻不落の場所でしたが、ローマ軍に包囲された際に周りを埋めたれられ始めたことにより、「勝てない」と悟った960人のユダヤ人が自らの命を絶つという選択をした悲しい過去のある場所です。

歴史もあり、頂上から見える景色が絶景のため、イスラエル人はもちろん、外国人観光客にも人気の観光スポットとなっています。

2001年に世界遺産にも登録されています。

マサダへのアクセス

マサダ国立公園へは、エンボケックビーチ行きのバスである「444番」または「486番」に乗車し、途中下車すれば行くことができます。

山頂まで行くのには時間がかかるので、エルサレムを早朝に出るか、死海とは別の日に行くことをおすすめします。

ツアーもあるので、参加してもいいですね。

参考 マサダ・エンゲディ・死海 日帰りツアー(エルサレム発)|Klook

マサダ国立公園の場所

山頂への行き方

マサダ要塞は山頂にあるため、当時の人も歩いていた「蛇の道」をトレッキングするか、ケーブルカーを使っていくことができます。

トレッキングを楽しみたい人は曲がりくねった「蛇の道」を1時間ほど歩きます。
特に日の出の時間帯に山頂へトレッキングするのが人気で、砂漠がオレンジ色や黄金色など神秘的に輝くのを見ることができます。

ケーブルカーは有料ですが、楽に山頂に行けますし、トレッキングで見れない周囲の砂漠ときらめく死海の息をのむようなパノラマを見渡すことができます。

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」周辺のホテル

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」周辺にはいくつかのホテルがあります。

エルサレムから日帰りでも行くことができますが、バスの路線が少ないので、エンボケックビーチに滞在できる時間は限られています。

その点、エンボケックビーチ周辺のホテルに宿泊すれば、時間を気にすることなく死海を楽しむことができます。

リゾートホテルなので宿泊料金は高めですが、時間を気にして急ぎたくない人はホテルに宿泊することをおすすめします。

エンボケックビーチの北側にキャンプ場があるので、テントを持っている人はそちらに泊ってもいいかもしれません。

エンボケックビーチ近くのキャンプ場の場所

イスラエルの死海「エンボケックビーチ」まとめ

死海は一度行ってみるかという軽い気持ちで行ったのですが、想像以上に体が浮き、かなり楽しむことができました。

僕は1人で行きましたが、何人かで行った方が楽しいのは確実です。
また、荷物の管理も写真を撮ってもらうのにも都合がいいです。

一人旅の人も宿などで一緒に行く人が見つけることができたら、死海をよりよく楽しめると思います。

死海は年々水位が下がっており、将来泳ぐことができなくなると言われています
死海で泳げなくなる前に一生のうち一度は死海に入ることをオススメします。

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