
台湾好き、海外旅行好きの人向けに、台湾の入国解禁までの流れや、台湾のコロナ対策について紹介します。
台湾は世界の中でもコロナ感染者が少ない国の1つです。
「台湾旅行行きたい!」という人はぜひ読んでみてください。
台湾旅行解禁までの流れ

旅行解禁までの流れ
2021年の春現在、台湾では、観光目的の入国ができません。
そして、入国できる日程も発表されていません。
ただ、観光目的の入国に向けて少しずつ規制緩和も進んでいます。
2021年3月1日から
- 居留証を持つ外国人
- 台湾の外務省から「特別入境許可」を取得した外国人
の入国規制が一部緩和されました。
台湾政府は、海外旅行客受け入れまでに3段階の規制緩和を実施していく予定だと発表しました。
以下が2020年に台湾政府が正式に発表して当初の予定です。
段階 | 段階名 | 期間 | 規制緩和内容 |
---|---|---|---|
第1段階 | 防疫旅行 | 5月27日〜7月31日 | コロナ対策で規制していた公共交通機関を徐々に規制緩和していく |
第2段階 | 安心旅行 | 8月1日〜10月30日 | 台湾国民が安心して旅行できるように規制緩和の範囲を広げる 旅行事業主や地方自治体に旅行に関連する補助金を付与 |
第3段階 | 国際旅行 | 10月1日〜12月31日 | 海外旅行解禁(あくまで感染リスクが少ない国が対象) |
第一段階と第二段階で、国内旅行を少しずつ活性化させ、第三段階で海外旅行客を受け入れようというものです。
第一段階「防疫旅行」は、制限を緩和して以前のように戻していくというフェーズ。
第二段階「安心旅行」は、台湾国内で安心して旅行できるようにしようというフェーズ。
そして、第三段階「国際旅行」として、海外旅行客を受け入れようというものです。
台湾でコロナ感染者が見つかったり、世界中でコロナが以前収まらないため、日程はかなり後にずれています。
2021年春の時点では、第2段階である台湾国内の旅行がだんだんと活発にされているようです。
個人的に交流がある台湾在住のにゃもさんは2021年10月ぐらいと予測しています。
台湾に観光で入国できるようになるには来年10月の見込み。
どんなに遅くても2021年3月には開くだろうと思っていたが。見積りが甘かった。外国人向け観光業は辛い。
台湾はコロナの封じ込めに成功しているからこそ、容易に国境を開けられない。https://t.co/fBCeOhyoHG
— にゃも@台湾Talk中国語学校・オンライン台湾華語 (@Shohei192) November 3, 2020
旅行解禁前に知っておきたい台湾のコロナウイルス対策

旅行解禁前に知っておきたい台湾のコロナウイルス対策
まず旅行解禁情報の前に、台湾のコロナウイルス対策かどういうものかを知っておきましょう。
すでに知っている人も多いと思いますが、台湾は世界的に見てもコロナウイルスの感染を抑えて込めている数少ない国と1つとなっています。
記事執筆時の5月24日時点で発表されている数字は以下のとおりです。
- 台湾国内で感染が確認された人数:441人
- 感染確認後に回復した人数:411人
- コロナウイルスによる死者数:7人
台湾の人口約2,400万人に対して、かなり感染者数を抑え込めているのが分かると思います。
ちなみに日本の場合、5月24日時点では
- 日本国内で感染が確認された人数:16,543人
- 感染確認後に回復した人数:13,005人
- コロナウイルスによる死者数:814人
となっています。
文字通り「桁違い」ですね。
これほど感染者を抑え込めたのは
- 台湾政府が感染拡大前から早期対策
- 徹底した隔離政策
- マスクの安定供給
をしたからです。
コロナ感染拡大前から対策していた台湾
では、なんでこんなにも感染者数が少なく済んでいるかというと、台湾は今回の新型コロナウイルスを早期から警戒して、事前に対策をしていたからです。
台湾政府は、12月に武漢で原因不明のウイル性肺炎が流行りつつあることを知り、12月末から武漢からの航空機で入国する乗客に対して、独自に検査も実施するなどすぐに対策を開始しました。
どれだけ台湾の対処が早かったのか日本と比べてみましょう。
対処スピードを比較
- 1月15日:国内初の感染者確認
- 1月30日:対策本部初会合
- 2月16日:専門家会議実施
- 1月2日:専門家会議実施
- 1月20日:指揮センター設置
- 1月21日:国内初の感染者確認
日本を始め、世界中の国々は感染者が出た後に対処しています。
このため、入国者の制限などが遅れ、国内で感染が拡大しました。
反対に、台湾では台湾初の国内感染者が確認された1月21日より半月以上も前から、政府主導で専門家会議を行い、対策などを話し合っていました。
そのため、感染者が出てもスムーズに対応することによって、感染が爆発的に広がりませんでした。
飲食店も営業禁止にせず、できるだけ最小限の規制のみにとどめました。

高校以下の学校の一斉休校は2週間のみ。
「1クラスの中で生徒または教員の感染者1人見つかれば休校」、「1校に2人以上の感染者が出ると休校」という明確な基準があるよ!
徹底した隔離政策
台湾が力が入れたのは、感染が確認された人や、海外からの帰国者の隔離です。
GPS機能付き携帯を持たせ、GPSで位置情報を常にチェックするという徹底ぶり。
もし、隔離指定された人が、人の集まる場所に行くと100万台湾元(約360万円)の罰金が科されます。
ただし、隔離中は政府から
- 1日あたり1,000台湾元(約3,600円)支給
- 1人暮らしの人には食事を配達
という手厚いサポートもありました。
これらにより、隔離された状況でも安心して生活できるようにし、とにかく感染者や帰国者が人と接触しないようにしました。
マスクの安定供給
他にも、マスクの安定供給にも力を入れました。
初期からマスクの増産にとりかかり、どこの店にどれだけマスクの在庫があるのかを知れるアプリを開発。
また、1人あたりの受け取れるマスクの枚数を制限し、全国民に行き渡るようにマスクは国が管理しました。
さらに、予約することによって、マスクをコンビニで受け取れるようなシステムまで用意し、国民はマスクの心配なく過ごせる状況を早々と作り上げました。

4月には台湾から日本に200万枚のマスクが送られたよ。
ここまで台湾が新型コロナウイルスを警戒したのは、2003年に大流行したSARSの教訓があったからだと言われています。
台湾は世界的に見ても人口が少ない国にも関わらず、SARS感染者は世界で3番目に多く出してしまいました(国内感染者346人、死亡者73人)。
この時のような感染を再び起こさせないように、早めに行動したことが、今回のようないい結果を生んだわけですね。
台湾旅行解禁情報まとめ
現時点の入国解禁情報を紹介しました。
当初は2020年の10月1日から台湾旅行が解禁される予定でしたが、まだいつになるか分かりません。
これだけ感染を抑えられている国でも、旅行解禁がまだまだ先になるんですね。
台湾からしても今まで頑張って感染拡大を防いだのに、たった1人の感染者数によって台湾国内で感染爆発が起きる可能性もあるので、慎重にならざるを得ないのでしょう。
日本国内の旅行会社の方でも、世界の中でも旅行解禁が早いと見られる台湾旅行に向けて動き出しているようです。
ほぼ海外旅行がストップして経営が厳しい旅行会社からしてみれば、もともと日本人に人気のある台湾の旅行が解禁されれば、旅行客がたくさん出るのは容易に予想できますからね。
台湾を始め、普通に海外旅行に行けるように願うばかりです。
台湾に旅行に行きたいけど、いつから行けるんだろう?