モロッコのタンジェからスペインのアルヘシラスまでフェリーを使い移動しました。
今回はタンジェ旧港は使わず、タンジェ新港からの利用です。
タンジェ新港の行き方から、チケットの購入方法、乗船方法について解説していきます。
タンジェ旧港とタンジェ新港という2つの選択肢
タンジェからアルヘシラスに行く手段は2種類あります。
一つはタンジェ旧港から出るフェリーに乗り、スペインの「タリファ」に移動。
タリファから無料のシャトルバスに乗り、アルヘシラスへ行くという方法。
もう一つは、まずタンジェ新港に行き、そこから出ているアルヘシラス行きのフェリーに乗る方法。
どちらの方法でもアルヘシラスに行けるのは確実ですが、フェリー代を比べてみると、2つ目のタンジェ新港からのフェリーに乗った方が安く行けることが分かったので、そちらを利用しました。
タンジェのメディナ(タンジェ旧港付近)からタンジェ新港までバスで移動
タンジェのメディナからタンジェの駅前に移動
タンジェではメディナの中にある「The Melting Pot Hostel Tanger」に宿泊していました。
一緒にタンジェ新港に向かう二人とタクシーに乗り、タンジェ新港行きのバスが出る「タンジェ駅前」まで行きました。
歩いていくには遠すぎるので、タクシーを使う必要があります。
タクシー料金は3人で30Dhでした。
10分後にタンジェ駅前に到着します。
タンジェ駅前からタンジェ新港に移動
I3のバスは西から東に向かって走るので、タンジェ駅側で乗り込みます。
乗車時間が近づくにつれ、たくさんの人がバスを待っていました。
アルヘシラス行きのバス「I3」の乗車場所
タクシーのおじちゃんにはI3は8時に来ると言われましたが、結局来たのは8時20分。
一応向かいの道路に8時ごろI3は来たのですが、人を降ろした後にずっと停車しており、「I3のバスは20分後に来るよ」とだけ言われ、このバスが結局方向転換して来ました。
バスの乗車料金は7Dh。
乗車するときに、運転手に払います。
僕ら3人の他はみんな現地の人たちで満席でした。
運転手の人が僕たちがバックパックを持っていたので、フェリーを利用することが分かったのでしょう。
僕はGPSを利用しており、降りる場所を把握していたので、すぐタンジェ新港前で降りることができましたが、GPSがない人は運転手や他の乗客に「タンジェ新港で降りたい」ことを伝えておけば、基本的に降りるときに教えてくれます。
バスから降りた後は、道路を横断し、フェリーターミナルに入りましょう。
横断歩道などはないので、車に気を付けてください。
タンジェ新港の場所
フェリーのチケットを購入する
インフォメーションカウンターの上に出発時間とフェリー会社の名前が表示されているので、まずはそれをチェックしましょう。
それぞれのフェリー会社の窓口は通路に沿ってあります。
今回は料金が一番安かった「AML(AFRICA MOROCCO LINK)」というフェリー会社を利用しました。
このAMLのアルヘシラス行きは一人330Dhでした。
フェリー料金は現金でもクレジットカードでも支払うことができます。
ここで節約ポイントなのですが、フェリーは1人でチケットを購入するよりも何人かで一緒に購入することで安く購入することができます。
この場合、1人が現金、1人がクレジットカードというように支払い方法を分けると安くなりません。
僕はその方法で現金払いで二人分購入することで(一人は現金不足でカード払いでした)、310dhで乗ることができました。
両替もできる
ここのフェリーターミナルではモロッコディルハムを両替することができます。
モロッコディルハムはモロッコ国外では両替が難しいので、モロッコ出国前に両替しておいた方がいいです。
モロッコ出国手続きをする
ここに必要事項を書いて、出国カードを渡してきた人に提出します。
カードを提出した後は出国手続きのところに進みます。
パスポートを渡すだけで出国スタンプが押されました。
フェリーに乗り込みモロッコ出国
このバスは人がある程度いっぱいにならないと出発しません。
フェリー近くに停車するので、そこからは歩いて車の乗船口からフェリーに乗り込みます。
大きい荷物は2階の駐車スペースの端にある棚に置くように言われました。
盗もうと思えば誰でも可能な場所なので、ワイヤーロックで棚と固定しました。
貴重品は絶対に入れないようにしましょう。
ただ、ソファーの席は一番に埋まってしまいます。
フェリーは出航予定時刻よりも遅れることが多いです。
僕が乗船したときは、約40分遅れで出航しました。
フェリーのデッキにも上がることができます。
スペイン入国
モロッコとスペインとは1時間の時差があるので、時計を1時間早めましょう。
到着前にはとても小さなイギリス領土であるジブラルタルの象徴である山が見えます。
車で入国する人以外は上の階から入国審査へとのびている通路を通って出ないといけないようです。
言われた通りにまた上に上がり、道を進んで行きました。
5分ぐらい歩くと入国審査をする場所があります。
ほとんどの人が車での入国だったので、入国審査にはほとんど人がおらずに、パスポートを渡すだけで終わりました。
ちなみにモロッコからEU圏であるスペインに入国した時には、船のマークがついた入国スタンプがもらえます。
おわりに
タンジェ新港からアルヘシラスへの移動は簡単です。
アルヘシラスに宿泊についてですが、ドミトリー部屋があるような安宿はありません。
僕はbooking.comで2番目に安い宿に泊まりましたが、いい宿でした。
フェリーターミナルから歩いて行ける距離にあり、バスターミナルにも近いのでお勧めです。
宿泊しない人は、アルヘシラスのバスターミナルあるいは鉄道駅から他の街へ行くことができます。