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マラリアという感染症について【症状や対策など】

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マラリアってよく聞くけど、どういう感染症なんだろう?
怖いなぁ。

この記事ではマラリアという感染症について紹介していきます。

マラリアという名前は有名ですが、日本人でちゃんと知っている人はあまり多くありません。

そこでこの記事では

  • マラリアはどのような感染症なのか
  • どのように感染するのか
  • 感染しても治るのか
  • どのように予防すればいいか

というような問いに答えれるように、マラリアについて詳しく解説していきたいと思います。

マラリアが感染する地域に渡航する人は、渡航前に目を通すようにしてください。

目次

マラリアとはどのような感染症か

マラリアとは、単細胞生物「マラリア原虫」によって起こる感染症です。

マラリアは日本では馴染みのない感染症ですが、エイズと結核に並び世界三大感染症の一つです。

マラリアは、毎年世界中で2億人以上の感染者を出し、年間40万人以上ががマラリアが原因で亡くなっています。

マラリア原虫にも種類があり、マラリアを引き起こすのは以下の5種類です。

  1. 熱帯熱マラリア原虫
  2. 三日熱マラリア原虫
  3. 四日熱マラリア原虫
  4. 卵生マラリア原虫
  5. サルマラリア原虫

この中で命に関わる可能性が高いのは、「熱帯熱マラリア原虫」と「三日熱マラリア原虫」です。

マラリアと聞くと「アフリカ」をイメージすると思いますが、実際は

  • アフリカ
  • 東南アジア
  • 南アジア
  • 中米
  • 南米の北部

など広範囲が流行地域とされています。

生活環境の向上により、だんだんとマラリアに感染する地域は小さくなっていますが、毎年多くの人がマラリアが原因で亡くなっています。

特にアフリカでの感染が多いです。

アフリカの人はもちろん、アフリカに旅行した人の中にもマラリアが原因で亡くなる人はいます。

マラリアは日本でも流行したが現在は撲滅された

マラリアはかつて日本でも発症する感染症でした。

北海道の開拓時や、戦後(アジアでマラリアに感染した状態でたくさんの人が帰国した)など日本でも流行したことがあります。

しかし、生活環境の向上により、1960年代に日本では撲滅されました。

マラリアの感染経路

では、どういう風にマラリアに感染するか気になりますよね?

感染経路さえ分かっていれば対策ができます。

知っておきたいのは「マラリアは蚊から感染する感染症」で「人から人へは感染しない」ということです。

マラリアは蚊から感染する

マラリアは、蚊を介して人間に感染します。

マラリアの感染者の体内のマラリア原虫を、蚊が吸血することで、血液を介して蚊の中に侵入。

そして、マラリア原虫を体内に持っている蚊が、別の人間を吸血する時に唾液と一緒にマラリア原虫が体内に侵入して感染します。

感染媒体である蚊は、ハマダラカという名前の蚊です。

ハマダラカは世界中に500種類以上。マラリアの媒介の可能性が高いのはそのうち20種類ほどです。

人から人へは感染しない

マラリアは人から人へ感染することはありません

マラリアの感染は、マラリアを媒介するハマダラカがいなければ起こりません。

そのため、マラリア感染者と一緒の空間にいたとしても、ハマダラカがいない限り感染することはないです。

現在は「ハマダラカが感染媒体である」と判明していますが、それ以前は空気感染するものとされていました。

マラリアの語源は、イタリア語の「mal aria」という言葉で、意味は「悪い空気」。
空気感染するとされていた名残だね。

マラリアの症状と潜伏期間

マラリアの症状

マラリアに感染すると発熱や貧血を起こします。

発熱周期は感染したマラリア原虫の種類によって変わります。

  • 熱帯熱マラリア原虫:不規則
  • 三日熱マラリア原虫:48時間
  • 四日熱マラリア原虫:72時間
  • 卵生マラリア原虫:48時間
  • サルマラリア原虫:24時間

マラリアの潜伏期間

マラリアの潜伏期間は、マラリア原虫の種類によって違います。

  • 熱帯熱マラリア原虫:7〜14日間
  • 三日熱マラリア原虫:12〜17日間
  • 四日熱マラリア原虫:18〜40日間
  • 卵生マラリア原虫:11〜18日間
  • サルマラリア原虫:10〜12日間

マラリアは感染しても治る感染症

マラリアは適切に処置すると治る感染症です。

症状が重い場合は注射などをする場合がありますが、通常であれば、抗マラリア薬を飲むことが治療となります。

ただし、マラリアの種類によって処方する薬も変わってくるので、マラリアが流行している地域で発熱を起こした場合は、ちゃんと病院に行って診察してもらいましょう。

世界一周中にマラリアで死亡した日本人夫婦

マラリアは適切に処置すれば治る感染症ですが、一度感染すると、自然に治ることはありません。

そのため、マラリアの感染地域で高熱が出た場合は、病院に行くことが大切になってきます。

マラリアは適切に対処しないと死亡する可能性がある感染症です。

世界一周中にマラリアに感染したことによって日本人夫婦が亡くなっています。

その夫婦は世界一周中に「タビロック」という人気ブログを書いていて有名だったから、いまだにネット上には死を悼む記事が残ってるよ。

タビロック夫婦は、アフリカでマラリアに感染し、南米のボリビアの首都ラパスで発症。
夫婦二人とも高熱が出たものの、高山病と勘違いし、病院に行かなかったことで死亡しました。

このように日本ではマラリアに感染する可能性はなくても、海外では誰でもマラリアに感染するリスクはあります

詳しくは以下の記事を読んでみてください。

マラリアの対策はハマダラカに刺されないこと

マラリアに感染するリスクがある国に旅行する人も多いと思います。

マラリアに感染しないための対策としては、マラリアを媒介するハマダラカに刺されないようにすることが感染予防になります。

ハマダラカは夕方から夜間に活発に活動するから、特にその時間帯の注意しよう!

水が溜まっているところでハマダラカは繁殖するので、そういう場所はできるだけ避けるようにしましょう。

また寝る時は、部屋のドアを閉めるようにしたり、蚊帳を使ったりして蚊に刺される可能性を低くしましょう。

長袖などを着用し、できるだけ肌を露出させないことも有効です。

さらに、虫除けスプレーを使ったり、宿泊する部屋などでは殺虫剤を使いハマダラカを駆除するようにしましょう。

個人的には、軽くてワンプッシュで部屋中の蚊が落ちる「おすだけベープ」がおすすめです。

マラリアは危険だが適切に処置すれば治る感染症

マラリアという感染症について紹介しました。

マラリアは世界三大感染症の1つで、毎年多くの死亡者数を出していますが、適切な処置を受ければ治癒する感染症です。

そのため、マラリアにかかる地域を旅行すっるときは、日頃からできるだけ蚊に刺されないようにして、高熱が出たら病院に行くようにしましょう。

お金のことを心配せずに病院に行けるように、海外旅行保険に加入する、または海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを持って海外に行くようにしましょう。

参考 マラリアに注意しましょう!|FORTH(厚生労働省検疫所)

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