長期的に旅に出る予定の人や、よく海外に行き、査証欄がいっぱいになった人の為に、パスポート一冊につき一度だけ、査証(ビザ)欄のページを増やす「増補」ができます。
ここでは、その「増補」の方法について説明します。
この記事では香川県でパスポートの増補をした時の流れを説明していますが、他の都道府県でも基本的に同じ流れになります。
パスポートを増補する予定の人は参考にしてください。
パスポートの増補申請とは
パスポートの増補申請とは、パスポートの査証欄を増やす手続きのことです。
長期的に海外に滞在する予定の人や、海外に頻繁に行き、査証欄がいっぱいになった人の為にある制度です。
このパスポートの増補申請を行うことによって、査証欄は40ページ追加されます。
ただし、この増補申請はパスポート1冊につき1度だけしかすることはできません。
パスポートの増補申請は日本国内であれば、各都道府県のパスポートセンターで行うことができます。
手数料は2,500円です。
海外でも日本大使館や日本領事館でパスポートの増補の手続きをすることができます。
手数料はその国によって違います。
パスポートの増補のタイミングは?いつできる?
パスポートの増補ですが、「パスポートの査証欄がいっぱいになった時にできる」とされていますが、基本的にはいつでもすることができます。
査証欄のページが「○○枚以下になった時」などの規定は全くありません。
新しくパスポートを発行する時に同時にパスポートの増補もすることができます。
パスポートの増補申請に必要な書類
パスポートの増補申請に必要なものは以下の4つです。
- パスポート
- 現住所が確認できるもの(運転免許証など)
- 一般旅券査証欄増補申請書
- パスポート増補の手数料2,500円
一般旅券査証欄増補申請書は、各都道府県のパスポートセンターの窓口で入手することができます。
パスポートの増補は廃止される可能性がある
パスポートの増補申請は今後廃止される可能性があります。
2020年の3月にパスポートのデザインが新しくなると同時に廃止される可能性が高いです。
廃止される理由は
- 偽造の防止
- 正式に増補されたパスポートの偽造が疑われることがある
- 新しいデザインに合わせて増補ページを作るコストの削減
などがあります。
まだ検討中の段階ですが、今後どうなるか分かりません。
参考リンク新旅券、査証ページ追加廃止 偽造防止で政府検討|産経新聞
パスポートの増補申請の流れ
それでは、実際にパスポートの増補申請をどのような流れで行うのかを写真付きで説明していきます。
以下は香川県でパスポートの増補をした流れになりますが、どこの都道府県でしても似たような流れになります。
一般旅券査証欄増補申請書を提出する
まず、自分が住んでいる場所の近くのパスポートセンターに行きましょう。
僕は香川県に住んでいるので、香川県のパスポートセンター(JR高松駅の横の高松シンボルタワー2階)に行きました。
まず各都道府県のパスポートセンターに着いたら、窓口に行き、パスポートの増補の申請をしたいと伝えます。
すると、窓口の人から増補用の申請書「一般旅券査証欄増補申請書」をもらえます。
一般旅券査証欄増補申請書に必要事項を記入して、窓口に提出します。
記入事項のチェックが終わると、「増補申請受理票」という紙をもらいます。
増補されたパスポートを受け取る
増補を申請した場合、4時間後以降に受け取りができます。
ただし、14時以降の場合は翌日の9時以降になります。
再び窓口に行き、受領書を提出しましょう。
収入印紙を購入してくださいと言われるので、窓口の横にある機械に2,500円を入れ、「増補」のボタンを押し、収入印紙を購入します。
窓口の人に呼ばれたら、収入印紙を渡します。
本人確認のための質問に答え、パスポートを受け取ります。
増補されると、元々あった最終ページのあとに40ページ追加されています。
パスポートの増補申請をしてたくさんの国を旅行しよう
パスポートの増補申請について紹介しました。
パスポートの増補は都道府県ごとに決まった場所でしか行うことができません。なので、各都道府県の情報を確認しましょう。
東京と大阪でパスポート増補をする場合は下記のリンクを参考にしてください。
リンク大阪府/査証欄の増補申請
パスポートは紙でできているので、なんらかのカバーに入れて持ち運ぶようにしましょう。
スキミング防止機能が付いていれば、なお安心ですね。
パスポートの有効期限が1年を切っている場合は、新しいパスポートに切り替えることもできます。
そちらの手続きはまた別の記事にまとめているので、参考にしてください。


