リトアニア第2の街カウナスには、世界的にも珍しい悪魔に関するものだけを展示している「悪魔博物館」があります。
この博物館は、世界各地の文化で描かれる悪魔に関する作品だけを集めた不思議で魅力的な博物館です。
展示品は3,000点以上に及び、彫刻、絵画、工芸品など、様々なアートワークなど様々なものがあります。
実際に行ってみたので、どのような博物館なのかを写真付きで紹介していきます。
カウナスに行く予定の人、珍しい博物館に興味がある人は参考にしてください。
基本情報はこちら
営業時間 | 11:00〜17:00 |
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定休日 | 月曜日 |
入館料 | 4ユーロ |
住所 | V. Putvinskio g. 64, 44211 Kaunas |
カウナスの悪魔博物館
カウナスの悪魔博物館とは、その名の通り悪魔を展示している博物館です。
悪魔博物館の向かい側にある国立チュルリョーリス美術館の分館として建っています。
展示物は、世界中から集めた絵画、彫刻を中心に悪魔に関するもののみ。
3,000点以上の展示物があるので、見応えがある内容となっています。
悪魔と言えば怖そうなイメージがありますが、ほとんどはユニークな形や顔をしていて面白いです。
「悪魔」と一口に言っても、それぞれがいろんな国や地域の文化、神話などを表していて一つとして同じものはありません。
この博物館を訪れると、悪魔という存在がどのように世界中の人々の創造力を刺激してきたかが理解できます。
日本のものとしては「天狗」が展示されていました。
他にもヒトラーなどを悪魔に見立てて、政治的な意図を表しているものまであります。
カウナスの悪魔博物館の歴史
なぜカウナスに世界でも珍しい「悪魔博物館」ができたのでしょうか。
悪魔博物館の元になったのは、リトアニアの画家「アンタナス・ジェムイジナヴィチェス」です。
彼は、友達から1体の悪魔の人形をもらったことがきっかけで、趣味として悪魔に関するものを集めていました。
そして彼が亡くなった後、彼が集めた悪魔に関するもの約260点を展示して、1966年に悪魔博物館を開館しました。
博物館として世界中から展示物を集めたほか、訪問客による寄贈もあり、現在では3,000点以上の展示物が集まっています。
元の悪魔博物館の建物は彼が住んでいた家をそのまま博物館としていましたが、展示物が増えたために、現在ある別の建物が建てられました。
カウナスの悪魔博物館の場所
悪魔博物館は、カウナス中心部から少し北側にあります。
僕がカウナスで宿泊した「The Monk’s Bunk Kaunas」からは、歩いて10分ほどの距離にありました。
カウナスの悪魔博物館の場所
カウナスの悪魔博物館の展示物について
悪魔博物館の展示物は先ほど紹介した通り3,000点以上あります。
展示されているものは、コミカルな悪魔から恐ろしい悪魔まで幅広く、民俗学的な価値も高いとされています。
訪れた人は、単に悪魔に関する作品を鑑賞するだけでなく、悪魔が各文化にどのように根付いているか、その背景や意味を学ぶことができます。
展示物はケースの中に綺麗に並べられています。
そのため、作品に直接触れることはできません。
リトアニアの伝統的な民話や伝説に登場する悪魔に関する物語も紹介・解説されており、誰でも理解しやすくなっています。
絵画は階段沿いの壁に飾られています。
カウナスの悪魔博物館まとめ
リトアニアはバルト三国の中でも、中世から続く独特の文化を持つ国であり、カウナスの悪魔博物館はその一端を垣間見ることができる貴重な場所です。
カウナスは歴史的建造物や杉原千畝ゆかりの場所に行く人がほとんどで、この悪魔博物館に行く人はあまりいませんが、変わった体験を求める旅行者には特におすすめのスポットです。
可愛い悪魔があなたを待っていますよ。