あ〜自分が嫌だ。変わりたいなぁ。
でも、ずっと頑張っても変わることができない…
自分のことが嫌いで、「あ〜こんな自分なんて嫌だ。変わりたい!」と思う人はたくさんいると思います。
しかし、人間は「自分を変えよう」と思っても実際なかなか変わることができません。
それは、ほとんどの人が「変えるもの」を間違っているからです。
日本で有名な経営コンサルタントである大前研一さんは以下のように言っています。
人間が変わる方法は三つしかない。
一つ目は時間配分を変えること、
二つめは住む場所を変えること、
三つめは付き合う人を変えることだ。最も無意味なのが〝決意を新たにすること〟である。
決意だけでは何も変わらない
つまり、自分を変えるためには「変わろう」と心の持ち方などの自分の内側を変えるのではなく、自分の周りの環境などの外的要因を強制的に変えなければいけないということ。
中でも
- 時間配分
- 住む場所
- 付き合う人
の3つを変えることが、自分を変えることにつながるということです。
この3つを変える方法はいくつかありますが、海外ひとり旅をするをすることで、一度に全て変えることができます。
記事の中では、僕自身も経験した世界一周を例にして解説していきますが、世界一周でなくても海外ひとり旅に行くことで自分が変わるということが伝われば幸いです。
海外ひとり旅をすることで時間配分が変わり、自分が変わる
しかし、時間配分を変えると言っても、そもそも配分できる時間がとても少ない人がたくさんいます。
学生は学校時間以外の時間を自由に変えることができますが、日本で企業に勤めているほとんどの人は朝から夜まで1日の大半の時間を仕事に充てていますよね。
そのような人は時間配分を変えようとしても、変えれることができるのは通勤時間や家に帰った後の限られた時間、そして休日のみです。
そのため日本で働いている人は時間配分を変えようとしても、限界があります。
世界一周中は24時間使える
世界一周をするためには、学生は休学、会社勤めをしている人は会社を辞めなければできません。
今の生活を捨てることは勇気がいりますが、捨てることでたくさんの時間が手に入ります。
世界一周中は基本的に24時間を自分で管理することができます。
旅をするだけでなく、空いた時間に今まで身につけていた技術や知識をさらに身につけたり、新しいことに挑戦したりすることができます。
時間配分を変え、自分の将来のことに時間を使うことで、今までの自分とは違った自分になることができます。
大前研一さんも「どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的」と言っているように、時間を何に使うのかは人生を左右するほど大切なものです。
海外ひとり旅することで住む場所が変わり、自分が変わる
人は住環境にものすごく影響を受けます。
同じ場所に住んでいると、思考がその土地の常識に染まります。
「県民性」という言葉が表しているように、「気性が荒い」や「穏やか」など住んでいる都道府県別によっても大きく分けられます。
都道府県レベルだけでなく国レベルで考えると、「日本」に住み続けることで日本人の国民性が身に付きます。
日本人の国民性にはいいところも悪いところもありますが、悪いところをいくつか挙げてみます。
日本人は他人の目を気にする人が多い
まず、日本は島国という土地柄から、日本人は過剰に人の目を気にしがちです。
そして、日本全体にとても閉塞的な雰囲気があり、「みんな一緒」が大好きで突出したものより平均が好きで、「出る杭は打たれる」価値観があります。
また、リスクを取るより安定を望むような保守的な思考の人が多いことも特徴です。
他にも「勉強して、大学に入り、就職する」ことを当然だと思い込み、何も疑いもせずにその通りに生きるような思考停止状態で生きている人が日本には多いです。
日本に住んでいれば、それら大多数の人の声が周りの人だけでなく、テレビ、ニュースなどを通して僕らの耳に入ってきます。
そして、それらが常識だと思ってしまい、日本人思考になっていくのです。
いろんな常識に触れて自分の常識が壊れる
世界一周中は移動が日常です。
街から街へ、国から国へ移動を繰り返します。
海外の国々を点々とすることで、その都度、常識や固定観念というものが壊れます。
日本の常識は世界の常識ではないということを嫌でも感じます。
たくさんの国を移動することで、自分の中の常識が壊れ、違った自分になることができます。
ハイパーメディアクリエイターの高城剛さんが「アイデアは移動距離に比例する」と言っているように人が国を移動することは、古い価値観を壊し、新しい価値観を取り入れることにつながります。
それらが自分の考えに大きく影響するのは間違いありません。
海外ひとり旅することで付き合う人が変わり、自分が変わる
その理由は、人間には誰しも「ミラーニューロン」というものを持っているからです。
ミラーニューロンとは、「モノマネ細胞」や「共感細胞」と呼ばれ、あなたが聞いた言葉や見たものなどを脳が鏡に移したように反応し、まるで自分が発言、行動したかのように働きます。
そして、それらの情報は潜在意識に刷り込まれます。
僕達が赤ちゃんの時に親たちを見て、言葉を覚えたり、歩けるようになるのはこのミラーニューロンが働きがあるからです。
人は周りの人間のようになる
自分にとっていいことだけを吸収すればいいのですが、ミラーニューロンはいいことも悪いものも関係なく全てを吸収します。
これは脳神経の働きなので、人が意識して抗うことはできません。
その作用により、あなたは周り人にいる人に影響され無意識に思考や行動が似てきてしまいます。
アメリカの実業家であるジム・ローンの言葉で
というものがあります。
この言葉は親しくしている人たちと思考や行動が似てくることを表しています。
実際に1番親しい5人の収入を足して、5で割ると自分の収入になると言われています。
仮に働いている職場が「嫌な人ばかりだなぁ」なんて思っている人は危険です。
「この人達のようになりたくない」と思っていたとしても、その人達との付き合いが長ければ長くなるほど、だんだんと思考や言葉、行動が似てきてしまいます。
海外ひとり旅中には自分の価値観とは全く違う人とたくさん出会う
逆に「成功したければ、成功者と付き合え」という言葉があるように、意識して「自分がなりたいような人」と話したり行動するようにすることでなりたい自分になることができます。
世界一周中は人との出会いの連続です。
年齢も、これまで育った環境も経歴も考え方も全く違う旅人と出会うことが日常です。
言葉が通じれば、他の国の旅人や現地に住む人とも話をすることができます。
旅人でも現地の人であっても、いろんな考えを持っている人と話すことで、間違いなく今持っている考え方に影響します。
世界一周をしている人は自分の人生をちゃんと考えた結果、日本の生活を捨てて、海外へ飛び出し、自分のやりたいことをやっている人たちなのでしっかりとした考えを持っている人が多いです。
そんな人たちとたくさん出会うので、その中から自分の理想とする人を見つけ、たくさん話したり、一緒に行動するようにしましょう。
そういうことを繰り返すことが自分を変えることに繋がっていきます。
直接出会う人だけでなく、ネットやテレビ、本などの情報も自分の人生に役立つものやポジティブなものを受け取るようにすることが大切です。
TwitterやFacebookの中にネガティブな発言を繰り返す人がいるならフォローから外したり、ミュートしたりするようにしましょう。
自分を変えたいなら海外ひとり旅に出よう
特に世界一周のような長期的なものならなおさらいいです。
本当に自分を変えたい人は自分の内側でなく外側を変えることが必要ということは分かってもらえたでしょうか。
「変わろう」と決意を新たにしても、同じような生活パターンで、同じ場所で住み、同じ人とばかり関わっていてもあなたは変わることができません。
脳に刺激がないので、何も変わらないのです。
世界一周をすることで「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を一度に変えることができます。
世界一周に限らず何でもいいので、「自分を変えたい」と本気で思っている人は、今の場所を捨て、新しい世界に飛び込むことが自分を変えることに繋がることを覚えておいてください。
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