バックパッカーの宿敵「南京虫」の基本情報

南京虫。
夜間に人間の血を吸血し、激しい痒みを引き起こすやっかいな虫です。

まさにバックパッカーの宿敵といっていい存在。

被害は多いですが、あまり南京虫のことを知らない人も多いのも事実。
そこで今回は、南京虫の生態などについて詳しく解説してきます。

南京虫は世界中にいる

南京虫。別名トコジラミ。
英語では「Bed Bug」。
スペイン語だと「Chinche」。

南京虫はバックパッカーにとっての宿敵ともいえる存在です。
夜寝ている時に噛み、激しいかゆみを引き起こします。

南京虫は日本でも戦前はたくさんいましたが、衛生環境の向上により、一時はいなくなっていました。
しかし、最近は日本を訪れる外国人旅行者により南京虫が持ち込まれ、現在被害が増加傾向にあります。

今の時代はLCCなどの発達により、人やモノの行き来が増え、発展途上国など衛生的に悪いところだけに限らず、アメリカやヨーロッパなどを含め世界中に分布するようになりました

そのため、南京虫の被害にあう可能性はどこの国にもあります。

発生しやすい環境

南京虫は高温と乾燥が苦手です。
日本でいえば湿気と温度の高い6月から9月にかけての時期が南京虫にとっては適した環境と言えます。
具体的には、気温が25℃前後で、湿度が60~85%の環境が一番動きが活発になると言われています。

海外でも暖かい国や春や夏などの季節の被害が多いです。

しかし、最近は冷暖房設備が発達し、人間にとっても南京虫にとっても快適な気温を維持することができるようになったことで、暖かい季節以外にも発生するようになりました。

ゴキブリが減ったから南京虫が増えた!?

さらに、南京虫が増えている理由の一つとして「ゴキブリの数が減ったから」と言われています。

あまり知られていませんが、ゴキブリは南京虫にとって天敵です。
世界各国でゴキブリ用の殺虫剤が開発され、一般的に使われるようになり、ゴキブリの数が激減しました。

南京虫を退治するゴキブリが人間の手によっていなったことで、結果的に南京虫に住みやすい場所が増えてしまうという最悪の状況になってしまいました

僕的には何の害もないゴキブリが駆除され、害のある南京虫が増えてしまうのは残念でなりません。

南京虫の大きさ・形状・成長について

幼虫と成虫はほぼ同じ形をしています。
色は生まれてすぐは半透明ですが、成長すると、赤褐色になります。
さらに吸血した後は血が透けて見えるので、濃い茶色になります。

南京虫の大きさは、幼虫で1.5mm、生まれてから早くて2週間、遅くても2カ月後には5~8mmになります
これは、温度やどれぐらい人の血を吸ったかによって違ってきます。

南京虫は丸い形をしていて、かなり平べったいです。
エビやカニのように脱皮を繰り返し、大きくなっていきます。
脱皮を繰り返して成長しますが、幼虫から成虫までは大きさが変わるだけでほぼ形は変わりません。

1匹が500匹!南京虫のすさまじい繁殖力!

南京虫はすごい勢いで繁殖します。

メスは一度の交尾後毎日5個前後ほど卵を産みます。
これを約3カ月にわたり続けます。
毎日卵を産み続けるので、結果としてたった3カ月500個もの卵を産むことになります

人間などでは同じ親から生まれた子供同士が交配するとDNAが傷つくとされますが、南京虫にとっては近親交配で悪影響は出ないので、日常的に行われているとされています。
つまり、一匹の妊娠した雌がいれば、その子供達同士で交尾できるので、これもまた大繁殖につながります。

数字で表すと、1匹のメスから3カ月で500匹もの南京虫ベイビーが生まれてしまうということです

1匹でも見つけたら、そこにはたくさんの南京虫がいることを考えた方がいいでしょう
南京虫はもともと集団で暮らす虫です。

残念なことに南京虫の卵は1mmという小ささなので、かなり見つけるのが難しいです。
このため、一匹の南京虫が原因で大繁殖してしまうところがたくさんあります。

南京虫の寿命は10カ月から1年ぐらいと言われています。

また、18カ月も血を吸わずに生存したという報告もされているので、生命力もかなり強いと言わざるを得ません

南京虫の噛まれた後の症状

南京虫は明かりを嫌う夜行性で、基本的に夜間に吸血します。特に深夜です
部屋が暗ければ日中に吸血することもあります。
昼間は昼間は光の当たらない絨毯の下やベッドや床の隙間などに群れで隠れています。

南京虫に吸血されると、蚊とは比べ物にならなぐらい強烈にかゆみに襲われます
このかゆみは南京虫が吸血する際に注入する唾液の中に含まれる物質がアレルギー反応を起こすからです。

しかもこの強いかゆみは長期間に渡って続きます
噛まれ方や人によって痒みが引くまで差はありますが、痒みは2週間ほど続きます。

また、かゆみは吸血されてすぐではなく、2日目以降の方が強くなります
このため、いつ噛まれたかが分かりにくいです。

刺された跡もしばらく残り、この期間に日焼けをすると噛まれたところと噛まれていないところがはっきりと分かるようになってしまいます。

南京虫は基本的に肌が露出しているところを吸血します
反対にかゆさを引き起こす生物の一つとしての南京虫と同列に扱われるダニは肌が露出していないところを吸血します。

南京虫は生まれてから死ぬまですべての栄養を血液で満たします。
蚊はメスだけが吸血しますが、南京虫はオスもメスも吸血します

おわりに

南京虫のことを少しは理解することができたでしょうか。
このブログではできるだけ南京虫の対策などについて書いていきます。

次の記事では、南京虫対策として宿選びにスポットを当てて「できるだけ南京虫のいるホテルを避ける」ためにはどうすればいいか書いています。